はや5つ目となった『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」をご紹介させてください。
記事の目的から思い切りネタバレしますので、ネタバレすんな!という方は超閲覧注意でございます<(_ _)>
ご紹介の前に、注意事項です。
・個人の好みなので本記事きっかけで読んだけど面白くなかった場合はご容赦ください。
・ネタバレ注意と記載しておりますが、気づかず見てしまったじゃねぇか!という場合も何卒ご容赦ください。
・順不同でランキングではありません。
・本記事の内容は2024年7月時点のもので、今後大幅に入れ替わったり、増減する可能性があります。
・該当する「シーン、回、巻」があってもその後の展開等々で次巻を買わなくなった、読まなくなったものは除外しています。
・記事中に対象のページ数を記載している箇所がありますが、作品によってはページ数がふっていないため電子版のージ数を記載しています。これが紙のページ数とズレている可能性ありです。電子版は本編以外の表紙や目次ページもカウントしているため。
■『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」
『葬送のフリーレン』より【3巻、服従の天秤】 → 胸熱
少し前にアニメ化されたで放送された回です。
P94とP95「アウラ、お前の前にいるのは、千年以上生きた魔法使いだ。」は「かっけーーーーーー!!」となりました。
このシーンで同じように思った方は多いんじゃないでしょうか?
あくまで個人的にですが2024年7月時点で、
【連載中の全漫画で最も素晴らしいと思っているのは本作『葬送のフリーレン』です。画力、キャラクター、設定、ストーリーとどれも素晴らしい】
基本は暗い話な筈なのにギャグもあり、感動する話が多い。
【3巻、服従の天秤】では大魔族アウラとフリーレンが闘うシーンが描かれます。
アウラは「服従の天秤」という特殊スキルで自分と相手の魔力を天秤にかけて、魔力が多い方が少ない方に服従を強いることができます。
元々魔力が多い魔族、その中でも500年生きながら魔力を増やし続けてきたアウラは魔力量に絶対の自信がありました。
しかしフリーレンは師匠から「魔族が言葉で人を欺くように、お前は魔力で魔族を欺くんだ。」と教えられていました。
その教えにより普段から常に魔力を抑え、魔力特有の揺らぎすらほぼない自然な状態にするに至っていたのです。
それを知らないアウラは自信満々で天秤にフリーレンの魂を乗せます。
そして勝ち誇っていたところで天秤がフリーレンに傾き、冒頭の台詞と共にとんでも量の魔力を開放します。
アウラに自害するように命令するフリーレン、決着がつきました。
『葬送のフリーレン』は本当に素晴らしい。1巻の始まり方も予想外でずっと惹き込まれています。
アニメの出来も素晴らしく、本当に『葬送のフリーレン』が好きでリスペクトがある人たちが作ったんだなと思う出来栄えでした。
『鬼人幻燈抄』より【1巻、鬼と人と①】 → 胸熱
P10の「この甚太神社では代々 巫女のことをそう呼ぶんです」は、最初に読んだときは意味が分からないですが、3巻の「鬼と人と⑩」まで読んでから読み返すと鳥肌立つし、心の底から「うぉーーー」となって魂が震えるとはコノコトカ!となります。
170年も一人で闘ってきのか・・・と。
とある村で巫女の守り人として暮らしていた主人公の「甚太」
ある日、鬼に襲われて体の一部が鬼化しました。
同時進行で幼なじみ&恋仲の巫女も襲われ死んでしまいます。
そして襲ったのはずっと可愛がっていた甚太の妹でした。甚太の妹は他の鬼にそそのかされて内に秘めていた強大な力が覚醒し鬼の神のような存在になっていました。
妹が去ったあと、村長は甚太に村に伝わる宝刀を預けます。
妹への復讐と討伐のため、悠久の時を生き、多くの時代で鬼を退治しながら生きてきた甚太。
現代にて、昔村があった場所に立ち寄りました。そこに居た巫女姿の女子高生に言われたのが冒頭の姿です。
巫女を守れず、妹が犯人という自分を恨むことなく、「甚太神社」と名付けてくれていたこと。守れなかった巫女が、現代でも受け継がれて残っていたこと。
その守れなかった巫女の子孫から、ここは「甚太神社」と聴いて涙を流した甚太は、お礼を言い、満足したように去っていきます。
最初は「ん?なに?」となりましたが、後になって衝撃と感動で胸熱が止まりませんでした。
『転生した大聖女』より【5巻、フィーアと訳あり冒険者①と②】 → 感動
前世で大聖女として魔王を封じた主人公のフィーア、一緒に魔王と闘った兄たちの裏切りで魔王城に置いてきぼりにされ、自分を最も恨んでいる魔王の右腕の魔人に捕まります。
そして時間をかけて殺されてしまいました・・・。
そんな事があったため大聖女の生まれ変わりとバレると魔族に見つかって酷い目に合わされると思い、力を隠します。
本回は、力を隠しながらも憧れを持っていた騎士団に入ろうとするフィーアが、入団試験の2か月前に自分の力を検証していた最中の出来事です。
大聖女の身体強化、魔法付与、回復魔法を試すために「ケガをしそう・初対面の自分をパーティに入れてくれそう・訳アリっぽい」という都合の良い冒険者パーティを探していたフィーア。すぐ見つけます(笑)
なぜか森に入る前から血を流している2人+1人の3人組パーティ。
不幸な娘のフリをして同行をお願いするフィーア、人の良い3人はすんなり了承しました。
リーダーっぽい剣士は「レッド」、斧使いは「グリーン」、もう一人の剣士は「ブルー」とのこと。
手始めに血を流している「グリーン」の額に触れると呪いであることが分かりました。
そこでフィーアは自然に聖女の力を使うための設定として、
「私は冒険者について行き、聖女の役目を全うしなければ行き遅れるという恐ろしい呪いに侵されているのです!!」
しかも「一旦私とパーティを組んでしまうと、目的を果たさずパーティを解散すると全員が女難に遭う という追加の呪いまでかけられているのです!」と言います。
その為に一時的に聖女の力を授かっている!!と。
ツッコミが入りまくりますが、優しい3人組は苦笑いしながら受け入れます。
森を進みキャンプをはるフィーアと3人組。
3人組は呪いを解くために強力な魔物「双頭亀」を倒さなければならないと告白します。
そして3人組は兄弟であることが分かりました。レッドが長男、グリーンが次男、ブルーが三男です。城には妹もいます。
レッドとグリーンは常に頭から顔にかけて血が流れる”流血の呪い”、妹は”眠りの呪い”にかかっているとのこと。
この3兄弟+妹の家系は時々呪いを持って生まれる子供がおり、解くには善行を積んで”創生の女神”にお願いしなければならないとのことでした。
しかもこの兄弟は特別な家系のため、呪いを解かなければ家を継ぐこともできず、腹違いの兄弟や親せきに殺されるかもしれないという状況でした。
そして双頭亀との戦いへ・・・。
超強力なモンスターの前にレッドは片腕を失い、グリーンもボロボロ、呪いを解くためには、呪いを受けている兄2人だけで闘わなければならないとして、参戦が出来ないブルーは歯ぎしりをしています。
大劣勢の状況でフィーアは活を入れます。そして「これから助力します!」と言い、レッドの腕を一瞬で復活させ、グリーンのケガを完治させます。
更にあらゆる身体強化、双頭亀への弱体魔法をかけたのでした。
そうして3兄弟が協力して双頭亀を倒します。
フィーアは3兄弟の妹の眠りの呪いを解く薬をサラッと作ってレッドに渡します。
テンションが高いフィーアとは対照的にずっと無言の3兄弟。
そのままの流れで流血の呪いもサラッと解きます。
フィーアに対して敬語になる3兄弟。
別れの場で3兄弟は跪いた上でフィーアに向かって「創生の女神」と言い始めました。どうやら創生の女神が顕現して助けてくれたと思っているようです。
そして3兄弟は「自分たちが今後も道を誤らないようにお言葉を頂戴したい」と言います。
フィーアは「何言ってんだコイツら?」と思いながら、偽名を使っていたことや他国の人間であることを理由に、そういう演技をする風習があるのかな?と納得します。
そしてキリっとイイ顔で「正しく あなた方の民を 導いてくださいね あなた方にはその力があります」と言って3兄弟の腕をポンポンし、「道を切り開く力を与えました これであなた方はなんでもできますよ」と言います。
フィーアは冗談のつもりでしたが、3兄弟は頭を下げたままでした。
そして数か月後・・・。
フィーアのいるナーヴ王国と勢力を二分する巨大帝国「アルテアガ帝国」の皇宮では侍従長がギャンギャン言っています。
見事に呪いを解いて帰ってきたことで、3兄弟の地位は確立されていました。
超凶悪なモンスターを3兄弟で倒し、妹も含めて強力な呪いを解き、創生の女神に助力されたというエピソードは全帝国民が大熱狂のエピソードです。
そして帝国中から選りすぐった貴族令嬢とグリーン、ブルーのお見合いの席。グリーンとブルーは破談にするためにお見合い中ずっとダンマリしていたようです。
そしてグリーンを呼ぶ声が。「エメラルド殿下!」グリーンは手を挙げて制止します。
「オレの名前はグリーン=エメラルドだ そう改名したはずだろう?」
創生の女神であるフィーアに嘘の名前を言った事にするわけにはいかないと、国に戻った3兄弟はすぐ改名したのです。
長男で皇帝のルビーはレッド・ルビーに、次男で皇弟のエメラルドはグリーン・エメラルドに、三男で皇弟のサファイアはブルー・サファイアに。
女神の力を得て、呪いも解いた3兄弟は瞬く間に国民の信用を得て、順風満帆な舵取りが始まったかに見えましたが問題が・・・。
3人ともフィーアにベタ惚れとなってしまったのです。政務よりフィーアを優先し、フィーアを探しに行くという3兄弟。フィーアファーストになったのでした。
探しに行くことを侍従長は認めませんが、皇帝レッドは騎士団総長を派遣すると言います。皇室の未来のために国防の要である騎士団総長の派遣を飲む侍従長。
しかし派遣される騎士団の中には紛れ込んだブルーの姿が・・・。
全巻通して面白いオススメ漫画ですが、この回は特に気に入っていて10回以上読んでいます。
『オーバーロード』より【12巻、Episode:46】 → 衝撃
P74の「それくらいにしていただきましょうか」からP85までのデミウルゴスがカッコよ過ぎる!
ちなみにこのシーンはアニメの方が良いです。音楽がシーンにめちゃくちゃマッチしていて、手に負えない魔王襲来感が半端ないです。
ゲームでの魔王や超強敵との避けられない強制戦闘を彷彿とさせる音楽で繰り返し観てしまいました。
主人公アインズの配下である虫使いのバトルメイドが冒険者にボコボコにされてしまい、いざトドメ!という時に冒頭の台詞と共に現れたデミウルゴス。
魔法は効かないし、転移は阻止するし、魔法だけでなく物理も凄いしで強者感が凄いです。
アニメ版はこのシーンだけで30回は観てます!
『結界師への転生』より【2巻、第7話】 → 衝撃、悲しい
前世で社畜として働いていた主人公は少しだけ休憩・・・と思い、目をつぶると次に気づいたら異世界でした。しかも子供の姿&立場は奴隷。
”転生したら奴隷市場で競りにかけられた件”状態の主人公。絶望しますが、買い手がつき「リノス」と名付けられました。
買い手はバーサーム家という侯爵家で、買われた理由は魔法が存在する異世界でも貴重な”結界師の能力”を持っていたからと言われます。
優しい侯爵で当主のアルデン
お母さんのような奥様のエルザ
お姉ちゃんのような侯爵の姪のエリル
侯爵に仕えていてリノスの師匠になったファルコ
侯爵家と仲が良くリノスにも良くしてくれる王太子殿下
自分を家族として扱ってくれる屋敷の人々
異世界&奴隷で不安でしたが、優しい人たちに囲まれて順風満帆な生活を送ります。
~そして主人公は12歳に~
王家直々の依頼をこなしたリノス、アルデンとエルザは王様から下賜された大量の金貨をすべてリノスに与えます。
エルザは「自分と主人が死んだら奴隷から解放するつもりだからお金は貰っておいて」とニッコリ笑って言います。
さらに王太子殿下の後押しもあり、バーサーム家の養子となるのでした。
幸せの絶頂でお姉ちゃんのようで少し恋人であるかのようなエリルと街でデートをするリノス。
突如爆発が起こり、ワイバーンの群れが王城に向かって行くの見ます。
急いで王城に向かうリノスとエリル。
対峙した敵が投げ捨てたのは見覚えのある装備を着けた腕で、師匠ファルコの両腕でした。
激昂するリノスとエリルですが、多勢に無勢&王太子殿下や侯爵が捕まっていることから抵抗を止めます。
そして連行されてくる侯爵アルデン、奥様エルザ、両腕を無くしたファルコ、王太子殿下。
敵は屋敷にある宝物庫の合言葉を聞き出そうとします。なぜそのことを知っているのか?執事のワイトン(シェン)が裏切り者でした。
合言葉を言わない面々にしびれを切らした王国元帥は人質を殺れと命令します。
一斉に殺された上にワイバーンに食べられる家族たち。
それを見てブチギレて向かって行ったエリルも食べられてしまいます。最後の言葉は「リ”・・・ノス・・・」でした。
それらを見て絶望し覚醒する主人公。
城ごと圧縮する超魔法でワイバーンも敵もすべて瞬殺しました。
屋敷に戻るリノス。奥様の言伝に従い宝物庫に行きます。宝物庫で大事に保管されていたのはリノス用の装備一式でした。
誰もいない屋敷を思い出にふけりながら歩くリノス、いつもは見かけない場所に包みがありました。それはリノスの装飾された服と保存食でした。
森に隠れるリノスの元に死んだはずの皆がやって来て敵を討ってくれたことや、今後について励みになる言葉を伝えてきます。
そんな言葉よりずっと一緒にいて欲しいリノスは「いかないでくれ」と懇願、エリルが立ち止まり話します。最後の言葉は「うん!またね!リノス!」
そうしてお別れし、気づくと朝になっていました。
このあとは別の国に行って活躍するのですが、この2巻は衝撃でした。
誰か一人が亡くなるとかなら分かりますが、全員ですからね全員!エグいなと。
超優しいご主人夫婦と姪と師匠と屋敷の人たち&王太子殿下を丸ごと失うという悲劇は、漫画とはいえ結構きます・・・。
ご紹介した回以外にも良いシーンが沢山ある作品です。
最新は7巻、レビュー評価も激高のオススメ漫画です。
■おわりに
最初は印象に残ったシーン10撰みたいなノリで始めたんですが、同様の記事で5つ目。絞れない・・・。名シーンが多すぎる・・・。
無理やり絞ることは出来るでしょうがキツイ・・・。
ということで、この中でどこかのどなた様かの共感が得られたり、本記事がキッカケで読み始めて頂けたら嬉しく思います。