ストーカー、付きまといに遭ったことはあるでしょうか?
私は2回あります。
ニュースなどで悲しい事件も起きていますがストーカーはどこでも誰にでも起こり得ることです。私自身も自分が遭遇するとは全く予想していませんでした。
そんなストーカー行為に遭ったエピソードと対策についてご紹介いたします。
■1回目の被害
これは大学1年生の時です。
私が通う大学の近くには看護学校がありました。
当時はまだ看護婦というほど女性が多い職種でこの学校も9割が女性でした。その後の法改正により2002年より看護師に統一されています。
学校同士が近いためか出会いを求めて看護学校の女子が学食に来ており、アチラコチラで仲良くなる学生達を目にしたものです。
そんな中で私にもお声がけが…。
今は世の女性達に虫のような扱いをされているイケてないおじさんですが当時はまだキラキラしていたのです…。
そうして知り合った女性とお付き合いすることにしました。女性はたまたま私の高校時代の友達とも看護学校に知り合いになっている子でした。
小柄で色白、他県から来ている子で可愛かったのですが共通の知り合いからあの子はめちゃくちゃスボラで普段は全くお風呂に入らないという事を聴かされて急に冷めたことを覚えています。
若かったので何かのキッカケで解決しようとするより冷めるのが早かったのです。
その後の細かい経緯は覚えていませんが急激に冷めた私は冷たくなりお別れを告げました。
本題はこの後です。
お別れを告げた後も鬼の様に届くメール(当時はLINEではなく携帯毎に@docomo、@ezwebなどのメール)で復縁を願う連絡が止まりませんでした。
私は無視したりあしらったりしていました。
その子が住む家と私のアルバイト先は電車で1時間以上離れていて、私の家はさらに遠方で1時間半の距離でした。
ところがある日アルバイト帰りに電車に乗ると斜め向かいにその子が居たのです。
めちゃくちゃビビりました。
車両を変えて頭の中でグルグルと考える私。
偶然?なんで?会いに来た?と。同じ車両は偶然だとしても時間までドンピシャ?
そして私の家がある駅で下車。
無視してれば帰るだろうと思い帰宅してご飯を食べていると当時飼っていた犬がワンワン吠えます。
何事だよ?と思っていたら庭にその子が…
超田舎で暗いし色々怖いし危ないしで私は駅まで連れて行き(駅も暗い)ました。超田舎なので都会方面の最終電車は早く、家の周りをウロウロされると迷惑だしその子も危ない目に合うかもしれないので駅で話をして見送ろうと思ったのです。
駅でも復縁を迫られましたがお断りしました。
そして私が立ち去ろうとしますがベンチに座ったまま動こうとしません。
最終電車が来るのでホームに行くように言いますが全く動きません。
超田舎で真っ暗なので「あーもうめんどいくせーな!」と思いながら家に連れて行って私の部屋に入れました。私はけじめだと思いその日はリビングで寝たのです。
「そういえば飲み物とかないな」と思い自販機でペットボトルを買ってきてお茶2本を部屋に持って行ったのですが、凹んでいるかなと思いきや寝そべってタバコをふかしながらテレビを見ていました・・・。タバコを吸っているのは知りませんでした。
私はお茶を部屋の入口にそっと置きドアを閉めてリビングに戻りました。
以来、家には来ませんでしたが学校、学食、帰り道、駅では度々いるのを見つけて完全に付きまとわれていました。
しかし1か月ほど経ったある日、朝起きて携帯を見ると未読メールが100以上、全て私への憎悪の悪口でした・・・。
「まぁそれで気が済むならいっか」と思いスルーしていましたがその後も一週間ほど続きました。
そして学食で共通の女友達と会った時です。
「ねぇ、○○ちゃんに付きまとってるってホント?」と言われました。
私は「逆に!???」と絶句、経緯を話しているとその子が鬼の形相で近づいてきて「私の友達に嘘を吹き込まないで!」と言って手を引っ張りどこかに行ってしまいました。
参りましたが「それで吹っ切れるならいいか」とその後もスルーしました。
短大なので私が3年生になる頃にはどこかに就職か地元に帰るかで引っ越し見かけることもなくなりました。
しばらくはたまに思い出してイラつきましたが…。
■2回目の被害
20代後半か30代になってすぐあたりでマッチングアプリで会った女性です。
中川翔子さんを更に細くした感じで本人も中川翔子さんを意識しているようでアプリのニックネームは「しょこ」でした。
2週間ほどメールでやりとりをして1度目に会う日に内容は忘れましたが結構な時間を遅刻すると連絡がありそれまでにも結構な量のやり取りをしてコミュニケーションは取っていたので冗談で「コラー!!気をつけないと!まぁ気をつけ来て!」みたいに送ったら「怖い言い方をされたので今日は行きません」と返信が…
店の予約時間もあったし、会う日までやり取りもしていたので遅刻の後ろめたさ和らげる意味もありつつの冗談だったのにドン引きされました。
うそ?マジで?これで?と思いましたが、「ごめんね、言い過ぎました」とお詫びをしました。しかし無視で音信不通、なぜか数日後に「やっぱり気になるので会いたい」と連絡が…。
正直もうないなと思っていましたが、遅刻しておいて逆ギレしてブッチした女性がどんな人なのか(お互いに見た目は分かっていなかった)気になり1度だけ会うことにしたのです。
女の子が希望するエリアの飲食店(家から近いそう)を予約して当日です。
2時間のコース料理で会話をしました。
会話の中でお互いの出身や今住んでいる場所などの話もしました。
そして免許証の話になり、免許証の写真って難しいよね~?という会話からお互いの免許証を見せ合うことに。
その日は食事を終えて解散、私はもう会うことはないなと思っていました。
初めて会って解散してすぐのタイミングから「また会いたい、次はいつ会ってくれますか?」というメールが来ていたのですが私は拒否し続けていました。
そんなある日、自宅のインタホーンが鳴ります。
しかし出ても返事がないですしカメラにも誰も映っていません。
時間は20時は確実に過ぎていて21時以降だったと思います。
また鳴るので出ますが誰もいません。私は霊感はないですが「お化け?」と怖くなりました。
そして1つのことに気づきます。1階ではなくドアの前か?と。
玄関のドアスコープから除きますが誰も居ませんでした。
安心しましたが念のためと思いドアを開けるとドアスコープから見えない位置に女の子が・・・。
私は「うわっ」と言ったと思います。
そしてドアを閉めようとすると細い足を入れてきました。
折れたらやばいと閉めるのをやめます。
部屋に入れてほしいと騒ぐので近所迷惑はやばいと思い超渋々入れました。
出来るだけ離れて座る私。
余裕こいたスタンスで接していましたが心臓はバクバクしていましたし襲ってきたらガードしようとちょっとお尻を浮かせて座っていました。
そして「いかに私のことが好きで、諦められないか」を延々と語られました。
私ははっきりと断り、無理であることを伝えました。
そして女の子が住むエリアまでのタクシー代金を調べてちょっと多めに渡して遅いし位からタクシーで帰ってくれと言いました。
その後もしばらくメールは続いたのですが、機種変更に伴うメアド変更かメールからLINEへの切り替えのタイミングで連絡は途絶えました。
数年後に機種変更した際、最初にアプリを新しい方に移しますがLINEの設定を間違えて電話番号から追加を可にしたことがあります。
すると見知らぬ人が友達に…。
そして連続で来るメッセージ「LINE追加してくれたの?嬉しい!会いたい!」とメッセージが…。
「誰だよ?」と思ったらその子でした。数年経ってるのに…。
ソッコーでブロックしました。
着信拒否をするために電話番号を登録したままだったのです…。
美人が多いと言われている県の出身で色白、正直見た目は可愛いのですぐに相手は見つかると思いましたし私はとにかく無理だったのです。
■追加のもう1つ
これは上2つのような直接的な付きまといではないですし、ストーカーとは違いますが猛烈に「ゾワ」としたのでご紹介させてください。
運営が飲食店の予約などを行い私とお相手は集合時間に店に行くというタイプのアプリでの出来事です。
とある女性とマッチングして食事をしました。
食事自体は普通に進みに可もなく不可もなくでしたが特に惹かれることもなかったのでそれきり終わりだなと思ったのです。LINEを交換しましたが「次はいつ会いますか?」、「ちょっと忙しいのでまた連絡しますね」みたいなやりとりのまま終わっていました。
そして1年以上経ったある日です。
私は別の女性とマッチングしてまた食事となりました。
会話は可もなく不可もなくで普通に初対面の男女の当たり障りのない、でも次はない感じで進みました。社交辞令的にLINEの交換をします。
IDを聴いて検索すると既にやりとりが……
私はわけがわからず焦ります。そして超高速で脳みそが回転する中で気づきました。目の前の女性は1年前に食事してそれっきりだった子だ!と。
名前、写真、プロフィール内容、職業もまったく別で私は気づいていませんでした。
一方の私はアプリの写真やプロフィールを変えていないので女性は分かっていた筈です。
それにも関わらず初対面のスタンスで接して来られていました。
私はめちゃくちゃ怖くなったのを覚えています。
そしてやや震えた手でLINEを操作しながら「あれ?なんか出ないですね、電波かな~、あとで登録しておきますね~、とりあえず出ましょう」と伝えました。
すると「次はいつ会ってくれますか?」と言われドッと汗が出て「ゾワワ」としたのを覚えています。
私は「ちょっと予定を確認しますね~、また連絡します」と言って逃げるように解散し、アプリを削除しました。
私にLINEを教え、私が検索しながらテンパっているのを普通の表情で見ていた女性を思い出すとしばらく怖かったです。
何がしたかったんだろうか……?
■ストーカー被害に遭わないための対策
①きっぱりと拒否の言動と姿勢を見せる
②個人情報を教えない
③家族、友人、恋人と同居する
④1人で行動しない
⑤気を付けてSNSを利用する
状況や段階により異なりますが①②⑤は特に大事です。
私の場合完全に②が最たる原因でした。会話や行動の中で住所などの個人情報をベラベラ話していたのです。そして「どうせすぐ諦めるでしょ」と思って早い段階で①を明確に伝えていなかったのも要因だと思います。
また昨今は⑤が問題ですね。
行った店や、鏡やガラスに映る情報、マンホールや電柱の記号、中には目に映る情報まで・・・。
私は大丈夫とか、○○さんはそんなことしない等と思わず日頃から気を付けておくことが大事です。恋は盲目過ぎて一度ストーカー化すると周囲の忠告はまったく耳に入らず、普段なら余裕で理解できることも聴き分けずに驚くような行動に出ますので…。
1度マッチングアプリで会った女の子にこんな子がいました。
自宅が私と近所、見た目も可愛い、メールのコミュニケーションも良好という良い感じの子でした。近所の行ってみたかったという小料理屋さんで会い食事をしました。
乾杯をして少しすると「ちょっと前に会った人のことが忘れられない」と言い始めます。おい!まじかよ?なんじゃそりゃ!と思いましたが「まぁしゃーないか」と思い相談に乗ることに。
状況はこうでした。
・男性は歳下で20代前半(女の子は30歳弱)
・新幹線で2時間以上離れた距離に住んでいる
・東京に一度来てくれて一週間くらい泊っていった
・仕事が忙しくなったみたいで会ってくれない
・電話は出てくれなくてメールは翌日とか翌々日に返信くる
いや、無理でしょ?と。
目の前の可愛い女の子がそんなしょぼい立ち位置になっているとは…でした。
そして普通にアドバイスをしますが、
・彼はそんな人じゃない
・すごく優しくて蚊も殺さないで逃がしていた
・今は忙しいだけで変わるはず
0ではないですが限りなく可能性は低く、相手の男の子は地元に本命がいて面倒になっている可能性が大だと思いました。
しかし諦めた方がよいことをあの手この手で伝えますが全く納得せずにムキになって反論してきます。しまいには嘘でもいいから「諦めるな!彼はお前のことが好きな筈」と言って欲しいと……。
ちなみに近くに住む姉に写真ややりとりも見せつつ相談したら「そんなん完全に遊びでしょ、何あんた本気なの?ださ~」と一蹴されたとのこと。しかしマッチングアプリで好きな人とのことを応援してくれる人探すなよ…。
食事会の後半は余りにも聴く耳を持たないので肯定はしませんでしたが、否定もせずに無難な会話で過ごすことにしました。
次の休みで彼の地元にサプライズで行くと言っていました。家は知らないけど職場は聴いたと…。それ以来は連絡をとっておらずどうなったかは不明です。
■おわりに
ストーカー関連の被害については警察も事件が起きてからでないと動きにくいということで頼り辛いです。私はそこまでなっていないですが特に女性がストーカー被害に遭った場合は恐怖だと思います。
場合によっては職場を変えたり引っ越したりということも必要になってしまい生活が破壊されますので、まずは未然に防ぐべく個人情報を大事にするべきですね。
皆様は被害に遭われませんように<(_ _)>