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”結構ネタバレ”『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」.Vol12

『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」をご紹介させてください。


記事の目的から思い切りネタバレしますので閲覧注意でございます<(_ _)>


ご紹介の前に、注意事項です。
・個人の好みなので本記事きっかけで読んだけど面白くなかった場合はご容赦ください。
・ネタバレ注意と記載しておりますが、気づかず見てしまったじゃねぇか!という場合も何卒ご容赦ください。
・順不同でランキングではありません。
・本記事の内容は2024年8月時点のもので、今後大幅に入れ替わったり、増減する可能性があります。
・該当する「シーン、回、巻」があってもその後の展開等々で次巻を買わなくなった、読まなくなったものは除外しています。
・記事中に対象のページ数を記載している箇所がありますが、作品によってはページ数がふっていないため電子版のージ数を記載しています。これが紙のページ数とズレている可能性ありです。電子版は本編以外の表紙や目次ページもカウントしているため。

 

■『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」
行け!稲中卓球部』より【4巻、その38、川】 → 爆笑
ジャンボ餃子の大食いを田辺に強要し自分たちは応援に回る前野、井沢、田中の3人。

 

元々毒ガス王子の異名を持つ田辺ですが、餃子を大量に食べたことで口臭が凶悪になっているようです。

 

その事に気づき文句をいう3人。

 

そんな時に川で溺れている少年を見つけます。
前野、井沢、田中の3人はクズなので助けようとしませんが、心が綺麗な田辺は飛び込んで助けます。

 

しかし口が臭いと足蹴に助けた少年に足蹴にされてしまい流されてしまいました。

 

田辺が泳げなかったことに気づく前野、井沢、田中の3人
川下に行きますが中々いません。

 

やっと見つけますが、呼吸が止まっているようでした。

 

そこで、3人はP35で「人工呼吸 できん!!」と考えます。

 

ファーストキスを餃子で口臭がやばい田辺とはできん!!と。

 

そんな事を言っている場合ではないし、救急車呼べよ!という話ですが、3人はアホなので揉めます。

 

誰が人工呼吸をするか!?で。

 

この回で印象に残っているのは、P37井沢の「でっきーーーん!!」という大声での逆ギレと、それに対する前野と田中の反応です。

 

逆ギレしてパワーで押し切ってきた井沢に対して、前野は心の中で「できる!!」と言い、田中は「大した男だ」と感心します。

 

これが本当に印象に残っていて、現実世界でアホなことが起きたり、馬鹿なことが大袈裟に起こった際に「こやつ出来る!」とか言ってしまいます。

 

 

『DRAGON BALLドラゴンボール』より【19巻、其の二百二十三、ピッコロと悟飯】 → 感動、胸熱、衝撃、悲しい
今さら説明するまでもない超人気漫画の超名シーンですね。そして感情が忙しい、「感動、胸熱、衝撃、悲しい」と全て含んでいます。

 

17巻で主人公が死ぬという衝撃、界王の存在、サイヤ人の恐怖、次々に倒れる仲間、急ぐ悟空・・・と子供心を力いっぱい掴んで全く離そうとしない怒涛の展開。

 

これまで強敵と思っていたピッコロが子供扱いされる衝撃、子ども扱いした側のナッパがビビりまくるベジータの存在と設定や展開が神すぎる。


今では当たり前になっていますが、見た目が小さい方が強い、ゴツイ方が子分で後ろに控えている細い方が強いという設定は、ここで初めて見たと思います。


それ以前に見ていた格闘系漫画の北斗の拳は普通に見たまま強いですし。

 

そして言うまでもなく、ご紹介のシーンはピッコロが悟飯を庇って死ぬシーンです。

 

スカウターにより悟空の戦闘力が5000あると知ったベジータとナッパ、ベジータはピッコロと悟飯を殺すようにナッパに指示をします。


ピッコロが死ぬとドラゴンボールが使えなくなり、亡くなった多くの仲間が生き返らせられなくなるので悟飯は自分が頑張るからピッコロさんは逃げてと言います。

 

気合の入った悟飯の思わぬ攻撃にブチギレたナッパは必殺のエネルギー波を悟飯に向けて放ちます。

 

しかし、ピッコロが悟飯の前に立ちはだかって庇うと共に、悟飯に逃げろと言います。
そして涙を流しながら悟飯と過ごした数か月はわるくなかったと言い残して死ぬのでした。

 

P91の悟飯を庇ってエネルギー波をくらうピッコロの姿は本当に衝撃でした。

 

そしてP104です。ナッパにとどめを刺されそうになった悟飯は、一瞬でナッパの視界から消えて、次のシーンでは筋斗雲に乗せられていました。


ナッパは悟空に攻撃を仕掛けますが、悟空は全く意に介さず、軽くかわして亡くなった仲間の名前を1人ずつ言っていきます。

 

仲間がやられたことに怒る様とP115の悟空、そしてP117の8000以上だ&スカウターを壊すベジータ、胸熱すぎて衝撃が止まりませんね。

 

鳥山明先生は天才過ぎる。後進の漫画家さんは少なからず影響を受けていると思います。

 


世紀末救世主伝説 北斗の拳』より【25巻の凄絶なる強者!の巻~26巻の大いなる死よ!の巻】 → 感動、胸熱、悲しい
幼いころから平等に育てられた3兄弟はお互いに譲ることを知らず、傲慢かつ不遜な性格に成長してしまいます。

 

このままでは誰に国を継がせても混乱してしまうと国を憂いた父で国王のアサムはケンシロウに託すのでした。

 

ケンシロウの圧倒的な暴力を受け、父アサムの病気と内心の想いを知った3兄弟は、P180で初めて共闘をします。


三男サトラがケンシロウの背に掴みかかって止め、自分の体ごと貫くように言います。

もちろんそんな程度でケンシロウは止まりません。

 

続いて次男のブコウが左腕に掴みかかって攻撃を止めます。

 

2人は「俺たちの分も親父に詫びてくれ」と言います。

 

しかしそれでもケンシロウは止まりません。

 

万事休すの3兄弟でしたが、長男のカイが自分の命を差し出すので弟2人を見逃してくれと言います。

 

ケンシロウはアサムの想いが伝わったと攻撃を止めるのでした。

 

ケンシロウに後事を託して敵陣に突っ込んでいったアサムは雪原で倒れていますが、心を入れ替えた3兄弟が迎えに来ます。

 

しかし、やっと上手くいったという矢先、父アサムを囲んで話している最中に敵の残党によって長男カイの背中に槍が突き刺さるのでした。

 

次男ブコウと三男サトラは狼狽しますが、父に心配をかけまいと長男カイは平静を装うように言います。

 

そして次男と三男が父を国に連れて帰る中で長男は敵を警戒して後から帰ると言い、雪原に1人残って3人に手を振ります。


そこへケンシロウがやってきます。カイはケンシロウに弟たちと国を守ってくれと言い残し絶命します。

 

新国王就任式では亡くなったカイに化粧をして王座に座らせ、左右にブコウとサトラが立ち、民衆と一緒にみている父アサムを安心させます。

 

アサムは民衆の中の子供から「自分も父や母もこの国が大好き」という言葉を聴きます。

 

その言葉に満足したように、ケンシロウに寄りかかって亡くなるのでした。

 

就任式のあと、サトラは旅に出ようとします。次男で兄のブコウに国を任せるためです。

 

サトラの迎えが来てすぐにブコウにも迎えが来ました。2人とも同じ考えだったのです。

 

サトラは談笑しながらブコウに近づいて不意打ちし「自分は不意打ちが得意な卑劣な男だから国王にはなれない、国を継ぐのは兄が本筋だ」と言って去ります。

 

王道と言えば王道の展開ですが、この回は胸熱でした。

 

 

修羅の門』より【12巻、第四十六話、E・ヒューズとの邂逅】 → 衝撃、胸熱
ボクシングのヘヴィ級トーナメントに参加し、アリオス・キルレインと闘いたい陸奥九十九でしたが、試合をマネジメントしているボブ・キングは認めません。

 

いくつかの試合で圧倒的な成果を上げますが、全く認めず最後の枠も別の人間をエントリーさせます。

 

どうしようかと考えていた矢先に招待状が届きました。

 

差出人は世界一の大富豪と言われているエドワード・ヒューズでした。
少し前に暴漢に襲われていた金髪の白人美少女を助けたのですが、その子がヒューズの孫娘だったのです。

 

セコンドのテディを伴いヒューズの屋敷に行く陸奥九十九。

 

ヒューズは心臓病を患い治療に後ろ向きな孫娘に力を与えるために闘ってくれるなら自分がトーナメントへの参加を後押しすると提案します。

 

しかし、これに九十九はご立腹で、自分のために闘っているのであって人のためではない。お礼と言いながら偉そうにして高い所から見下ろしてくる金持ちは嫌いだと言います。

 

怒るエドワード・ヒューズと泣く孫娘のフローレンス、ボディーガードのジェームズは九十九に拳銃を向けます。

 

そして九十九に謝るように言うヒューズ。

 

謝らない九十九にヒューズは折れて「死ぬ覚悟が出来ているのは素晴らしい、その胆力に免じて今回は許す」と言います。

 

しかし、九十九は「死ぬ気はない、勝てるからだ・・・!!、銃を向けたくらいで勝てると思っているなら撃ってみろ」と言います。

 

そして殺気を放つ九十九、銃口を向けたジェームズは震えて腰が抜けます。

多くの死線を潜り抜けてきたヒューズも汗が止まりません。


こうしてヒューズは改めて九十九に謝り、ディナーとなりました。

 

そして帰り際に賭けを申し出ます。
「トーナメントには孫娘を関係なく参加できるようにする、その代わりトーナメントで負けたら私のいう事を何でも1つ聞いてもらう」と。

 

九十九は即答で賭けを受けます。

 

九十九が去ったあとヒューズは孫娘のフローレンスに言います。

「あの男が負けたらお前の婿になれと言うつもりだ、おそらくは負けないだろうが・・・」と。

 

個人的にはヒロインより圧倒的にフローレンス!!それだと物語が終わってしまうけど・・・。

 

そしてこの回のラストで12巻の最終ページの最終コマが印象に残っています。

 

ヒューズは約束とおり、ボブ・キングに九十九の傘下について圧力をかけました。
ツクモ・ムツ この名をトーナメントにいれなさい・・・・勝たせろとはいわない・・・・いれるだけでいい」

 

それに対して傲慢の塊のような態度と言動を繰り返していたボブ・キングは、
「は・・・・はい しかし・・・え・・・・いや その・・・・それでよろしいのでしたら・・・・は わかりました・・・・」と全く逆らえないまま認めることに。

 

このシーンは衝撃を受けました。

 

12巻が発売されたのは1991年7月17日で私は小学生でした。


当時は権力とか大金持ちとかが分かっていませんでしたが「なんかすげー」と思った記憶があります。

 

 

今日から俺は!!』より【21巻、三橋、男のボウリング編~意地と根性のストライク編】 → 爆笑
本作について私はヤンキー漫画と定義してヤンキー漫画の10撰に選出していますが、ギャグ回が秀逸すぎますね。ネット上のギャグ漫画ランキングで上位に入るのも納得です。

 

さて本題ですが、本回はギャグ回です。

 

いつものように伊藤と京子の邪魔をしようと付きまとう三橋。

 

伊藤は2人きりになりたいという京子の気持ちもあり全力で撒きますが、悪魔三橋からは逃げられません。

 

伊藤は悲壮な顔で「なんで俺の邪魔すんだよ!!」と言いますが、三橋はごく当たり前のように「邪魔するとオマエがなんかくれるからだ」と言い放ちます。

 

その台詞に「こいつに何を言っても駄目だ」と観念した伊藤は渋々ボウリングのタダ券を渡しました。

 

ボウリングをやったことがない三橋は理子を誘います(本作のヒロイン)

初めてのボウリングで緊張している三橋、理子の手前「オレはボウリングができる」と言います。

 

そんな時に理子に声をかけてくる女性が・・・。
理子が以前にいた偏差値が高い高校の友達でした。この女性も男連れでした。

 

そしてこの男が次々に三橋を馬鹿にします。
三橋が通う高校はレベルが程度が低い
ボウリングが初めての三橋がガーターを出すと大爆笑
シンドイ横文字言葉で次々にマウンティング

 

しかし理子から「わたしの知り合いだから我慢して」と言われてしまいます。
三橋は呼吸を使って怒りを我慢します。

 

止まることのない男友達から三橋への口撃、そんな時に2人組のガラが悪い不良が三橋達のグループに絡んできます。

 

ビビる理子の友達2人。そして三橋を知らないのか、三橋にも絡んできます。

 

ストレスが爆発しそうな三橋はこの2人をぶっ飛ばすことで晴らそうと考えますが、理子が視線を送り我慢してほしそうにします。

 

言いたい放題言われるも我慢する三橋。目だけで不良2人を追い払います。

 

不良が去ったあと、理子の知り合いの男はビビっていたのが嘘のように元の態度に。
そしてお手洗いに行くと先ほどの不良2人に捕まりカツアゲをされてしまいます。

 

そこへ「トイレでぶっ飛ばせば理子にバレない!」と気づいた三橋もやってきます。

 

トイレに入ると半泣きでカツアゲされている男の姿がありました。

 

三橋は仕返しに男に対してカツアゲされていることを小ばかにしつつ、不良2人をワンパンします。

 

しかし、まだ三橋にビビらない男。男は三橋は自分が馬鹿にしまくっても何も言ってこないし、金髪なのは音楽の影響だと思っています。

 

トイレから戻る際に人相の悪い2人が低姿勢で三橋に挨拶に来ました。三橋は邪険に追い払います。ビビッて逃げていく2人。

 

何やらおかしいと感じ始める男。

 

通路で座り込んでいる悪そうなヤンキー2人が三橋について話しているのを聴いてしまいます。

 

「いまの金髪は三橋で間違いない、さっきまでウロウロしていた悪そうな2人がトイレでのびていた、三橋に絡むなんてバカじゃねぇの? なにしろ“開久”とぶつかれるのは三橋と相棒の伊藤くらいだろ」

 

この“開久”に男は引っ掛かったようです。

 

「“開久”といえば100%極悪人の巣窟で30%はヤクザになるという伝説の不良校、そういえば学校の不良たちも三橋という名前を言っていたような・・・」と男は心の中で考えます。

 

ところが、散々馬鹿にしまくった相手が三橋とは思いたくないため、金髪なのは音楽をやっているからで別人なはずと自分に言い聞かせます。


しかし念のため聴くことにしました。
「伊藤君って友達いる?」

 

いました。

 

そして男はテンパります。

 

今、自分に手を出さないのは女の子がいるからだ、解散した途端殺されてしまう・・・と。

 

更によくよく観察すると、三橋が投げるボウリング球の勢いはボウリングとは思えないスピードで唸りを上げています。

 

喧嘩も強く腕力も半端ではないのに気づかずに馬鹿にしていた自分を悔いまくります。

 

なんとか機嫌よく帰ってもらうために男は死にそうになりながらガーターを連発、連れの女の子に「どうしたの?」と言われても「何言ってのこれが実力だよ、さっきまでは以上に運がよかっただけさ」と冷や汗を流しながら言い訳をします。

 

そして神に三橋がストライクをとることを祈ります。

 

そこへ先ほどトイレでぶっ飛ばされた2人組が仲間を大勢連れて仕返しにやってきました。

 

その集団に三橋がボウリング球を投げるとストライクのように全員が倒れました。

 

男はすかさず拍手をしながら近づき三橋を褒め称えて無事に生還するのでした。

 

この回は何度もみました。

 

全体的に何度も見た回はあるのですが、この回はその内の1つです。

 

ちなみにこの21巻は素晴らしく、今井の誕生日の回、本回、フンドシマスクの回、映画化もされた北根壊編と見どころ満載の神巻となっています。

 

 

■おわりに
まだまだ尽きない印象に残っているシーン。そして新たな漫画や新巻で増えていきますね。

 

ご紹介した中のいずれか一つでも、どこかのどなた様かの共感が得られたり、本記事がキッカケで読み始めて頂けたら嬉しく思います。