最近、SNSを観ていると「今日から俺は!!」と「ナンバMG5」、「ナンバデッドエンド」のドラマの切り抜きがよくオススメに出てきます。
「今日から俺は!!」のドラマは有名だったのでちょいちょい観ていたのですが、「ナンバMG5」、「ナンバデッドエンド」は観ておらずでした。
切り抜きを観る中で主人公の間宮祥太朗は演技うまいな&難波剛役が合ってる
満島真之介は相変わらずのカメレオン俳優でソリコミエグイな
そして何と言っても牧野弥生役の「鈴木ゆうか」が可愛さ半端ないな!!
と思いながら懐かしくなりナンバシリーズを全巻読み直しました。
そして『ヤンキー漫画』のオススメ10撰を作りたいと思ったわけです。
ヤンキー漫画はドラゴンボールなどのスーパーマン達が出てくる作品と違い、日常でも状況や場面によっては実際に起こりえることなので真似したり、同じような状況になったりします。私は「ヤンキー」だったわけではないですが、若い時は強い人に憧れるので正に青春のバイブルと言っても過言ではないです。
なお同じ作者さんの作品は最も好きなものを1つ選ぶことにしております。
そうでないと同じ作者さんの作品ばかりになってしまうかもしれないからです。
またネット上に溢れる○○○漫画のランキングやオススメ○撰では、ギャグ漫画とヤンキー漫画の境界線がバラバラだったりします。例えばあるランキングでは「今日から俺は!!」がヤンキー漫画でベスト10位以内に入っているけど、別のランキングではギャグ漫画で選出されているなど。
この点についても私個人の独断と偏見でカテゴリ分けをしておりますのでご容赦ください<(_ _)>
ということで、
・同じ作者の作品は個人的に最も評価しているものを1つ選ぶ
・完結済のものから選ぶ
・①~⑩は順不同でランキングではなく、選出した数を分かり易いようにナンバリングしている
・2024年8月時点の10撰であり今後入れ替わる可能性は大いにある
・ヤンキー、ギャグ、格闘技、アングラ等のカテゴリ分けがサイトにより曖昧だが本記事も私の独断と偏見とする
・ネタバレを含みますので苦手な方は閲覧注意
・読んでみてけど面白くなかったという場合は広い心でご容赦頂く
それでは夢中で読んだ『ヤンキー漫画』のオススメ10撰をご紹介いたします。
■『ヤンキー漫画』のオススメ10撰
①『クローズ』
映画もヒットした平成令和の代表的なヤンキー漫画だと思っております。作者は高橋ヒロシ先生、全26巻完結です。
とてつもなく面白い作品にも関わらず私が存在を知ったのは完結後の大学時代でした。友達が一気買いして読んでいたのを借りたのが最初です。結果、徹夜で読破しました。
主人公の坊屋春道はひょうきんで抜けた男ですが、とにかく喧嘩はめちゃくちゃ強い。格闘技などをやっているわけではないですが強い。
超有名な不良高校である「鈴蘭高校」(通称は”カラスの学校”)に坊屋春道が転校してくることから物語が始まります。
各中学や各地域で有名だったり、番長だったような男たちが集う超不良高校は毎日いたるところ喧嘩が起きていました。
2年生に転校してきた坊屋。同じクラスにはたった3人で最大派閥の3年グループと抗争を繰り広げている桐島ヒロミがいました。
不意打ちで坊屋をボコボコにするヒロミ、それまではひょうきんな面しか見せていなかった坊屋は2発でぶっ飛ばします。この桐島は超喧嘩が強くて有名な男でした。
学校内の派閥争い、そこから繋がる暴走族との抗争、因縁の他校との抗争と物語は広がっていきます。
坊屋たちが3年になると、坊屋を倒そうと各地のワンパク達が集います。そうして常に鈴蘭高校は恐れられる高校であり続けているのでした。
次から次に現れる敵、かつてのライバルとの共闘、新人たちの台頭と胸熱展開が多い超々オススメヤンキー漫画です。
続編である、
「クローズ外伝」 → ポン・マコ・ヒロミの過去編、坂東ヒデトの過去編、坊屋春道の過去編
「続・クローズ外伝」 → 四代目武装戦線(村田十三が大活躍)、木津京介の出所後編
「その後のクローズ」 → WORSTへと続く物語で大魔王グリコが登場
の3つもめちゃくちゃよいです。
「クローズ外伝」と「続・クローズ外伝」は本編で語られなかった部分の回収、完結後の物語で読み応えがありまくります。
特に四代目武装戦線の村田十三は凄い×2と言われながら本編では目立っていませんでしたが、外伝でクローズアップされてました。そして「WORST」で出てくる大阪”銭屋一家”のドスケンさんも友情出演されています。
また木津京介の出所後編ではパルコアンドデンジャラーズ完結編というようなストーリーが描かれています。
この木津京介は本編の主人公である坊屋春道を男前にしたようなキャラで、普段はふざけてばかりですが、めちゃくちゃ友達思いで、物凄く強く、バリバリ慕われています。出所直後の木津が無念の最後を遂げた陣内公平の敵討ちのために真相を探ります。
本編と外伝3つはとにかくオススメです。
そして同作者の「WORST」、「WORST外伝」(初代武装戦線の物語)、「QP(キューピー)」もめちゃくちゃオススメです。「QP」は我妻涼がカッコ良すぎました。
ヤンキー漫画=クローズというくらい真っ先に思い浮かぶスペシャルな漫画です。
②『クローバー』
全43巻完結で平川哲弘先生の作品です。現在は「ナインピークス NINE PEAKS」というタイムスリップするヤンキー漫画を描かれており、こちらは2024年時点で10巻が出ています。
賀来賢人主演、有村架純共演でドラマ化されています。クローズと違って大ヒットはしておらず勿体ないなと思ってます。
このドラマ『クローバー』は2012年4月13日~6月29日の間で全12話が放送されたのですが、このドラマで初めて有村架純を見て「なに、この子?めっちゃ可愛い!」となりました。
釣りが趣味(でも超下手)な主人公の美咲隼斗は数年ぶりに幼いころに過ごした街に戻ってきます。
しかし久しぶりにあった幼なじみのトモキとケンジは様子がおかしく・・・。
ヤンキー漫画王道の次から次に現れる強敵、かつての強敵との共闘は見応え抜群です。
特に34巻からの広島遠征&主人公の街のオールスター終結は胸熱!オススメです。
③『ろくでなしブルース』
全25巻完結で「ROOKIES」も描かれている森田まさのり先生の作品です。
小学校、中学校時代にめちゃくちゃ読んでました。
最初に読んだヤンキー漫画は『ろくでなしブルース』です。
中学校の時の先輩がカッコイイ新キャラが出る度に切り抜きを床屋に持って行って同じ髪型にしていたり、葛西に影響を受けた他校の生徒が攻めてきたり・・・。
主人公の前田太尊はボクシングが好きな男前です。ただし頭は悪いです。
太尊という名前はマイク・タイソンから来ており、字は実家がお寺だからという理由です。
森田まさのり先生の作品は実在のボクサーや実在の阪神タイガースの選手の名前が多く使われますね。「ROOKIES」は野球なので阪神タイガースの名前が多めです。
ちなみに本作には井岡というキャラがいるのですが、嫌な役で見た目も悪いのでボクシングの井岡ファンからクレームが入りまくっていたのだそうです。
また名前だけでなく実在の人物を模したキャラクターも出てきます。辰吉やザ・ブルーハーツのメンバーがそうですね。特に海老原=マーシーはバンダナも含めてそのまんまです。
ボクシングを絡めながら他校との抗争を描く本作。鬼塚、薬師寺、葛西との四天王抗争はワクワクしました。
この四天王から自分の学校でも四天王を作った学校は多いはず。私の隣の学校がそうでした。
なお本作はちょいちょい「ろくでなしぶるーちゅ」というタイトルの話が入ってきますが、こちらは登場キャラが3頭身になっているギャグ回です。
④『今日から俺は!!』
全38巻完結で西森博之先生の作品です。
ドラマ、映画化されており最近では一気に認知度があがったように思います。キャストも豪華すぎましたね。賀来賢人の三橋貴志はハマリ役でした。
ご存知の方も多いと思いますが、1993年と1994年に一般オーディションで受かった2人が三橋と伊藤を演じられています。当時は中高生でしたがビデオを借りて何度も観ました。まぁコチラは観なくても良いかなと思います、オススメはしません・・・。
ギャグ回も多く、またそのギャグもめちゃくちゃ面白いですが基本はヤンキー漫画です。
主人公の三橋貴志は転校を機に心機一転、金髪に染めます。タイトルの『今日から俺は!!』は今日からヤンキーです。
意気揚々と登校し目立つ自分に気分をよくする三橋でしたが、全く同じことをして髪を高く立てた”男塾のセンクウ”を派手にした感じの伊藤が目立っていました。
早速揉める二人でしたが、以降2人は最強コンビとして有名になっていきます。
ドラマと映画ではうまいこと良い場面を切り取っていますね。今井の回(廃墟に閉じ込めるやつ)、開久との抗争、東京人との争い、北根壊との抗争など。
笑い多し、胸熱多しの超オススメ漫画です。
お気に入りのキャラは今井と谷川。この二人はめちゃくちゃ面白いです。
15巻で三橋にハメられた今井、19巻で置き去りにされた後の谷川は最高過ぎました。
ちなみに別サイトではギャグ漫画にカテゴリされてました。いやいやヤンキー漫画でしょ!ギャグも面白いけども!と。
⑤『ナンバMG5』
全18巻完結で小沢としお先生の作品です。続編に「ナンバデッドエンド」全15巻完結があります。ドラマはこの2つのドッキングですね。
「ナンバデッドエンド」の1、2巻は繰り返し読みました。ドラマ化もされている部分です。
父母兄妹犬という家族構成の主人公、難波剛は一家全員がゴリゴリのヤンキーで息子である剛にも全国制覇を期待しています。
しかし剛は喧嘩でしか評価されないヤンキーに嫌気がさしており、中学校の担任の協力を得て親に内緒で不良ではない高校に進学するのでした。
ここから普通に生きたい難波剛と家族の期待&困った人をほっとけない漢気が邪魔をして真面目とヤンキーの二重生活を送ることになります。
普段はぼっちゃん刈りで勉強や部活の美術に精を出す剛、困っている人の危機には母親からプレゼントされた特攻服とマスクで正体を隠して喧嘩に明け暮れる毎日。
本人の意思とは裏腹に「謎の特服」はどんどん有名になっていきます。
主人公の葛藤、特服の剛に憧れる女子生徒、何も知らない家族。難波家は犬までヤンキーという珍しい家族です。
『ナンバMG5』の終盤はじょじょに家族にも不審がられたりのもめ事が・・・。
そして続編の「ナンバデッドエンド」では妹が剛の学校に入学し・・・。
悪いことするわけじゃないんだから、好きにさせてやってくれよ・・・が止まらない漫画です。
家族に嘘をついて・・・と言われますが、ヤンキー辞めたいと言える雰囲気ではなかったし、家族の期待と自分がやりたいことを両立してたんだからいいやん?って思います。
お気に入りのキャラは「松」、「藤田さんより牧野さん推し」です。
ドラマ版の牧野弥生役の「鈴木ゆうか」は本作で初めて知ったのですが、めちゃカワ。
作者の小沢としおさんは多くのヤンキー漫画を描かれていて、他には同じくドラマ化された「Gメン」(吉岡里帆が担任なら東大目指したかも・・・)、「フジケン」などがあります。
読んだ回数だけならナンバMG5=Gメン>ナンバデッドエンド>フジケンなのですが、Gメンは終わり方があまり・・・で10撰から漏れました。
⑥『なにわ友あれ』
全31巻完結で南勝久先生の作品です。本作は「ナニワトモアレ」全28巻完結の続編ですね。
10撰にどちらを入れるかめちゃくちゃ悩んだのですが、見せ方、ざまぁ展開、緊張感がパワーアップしており、「ナニワトモアレ」で若手だったメンバーが成長し、どんどん大きくなる様が本当によく描かれているので『なにわ友あれ』を選びました。
「ナニワトモアレ」と比較し、ゼンちゃんの活躍が殆どないことだけが欠点です・・・。
この2作は別記事で単独にてご紹介しております。
第一部的な「ナニワトモアレ」で環状族としてスタートし車にのめり込んでいった主人公のグっさん。
親友の死、恋人の浮気&破局、新体制の頭との確執を経て新チームを作ります。
グッさんを頭にしたこの新チームはとにかくワンパクが多く楽しませてくれます。
13巻でチームが一気に大きくなりますが、組織がでかくなる時というのは勢いとか運とか含めてどの世界でもこんな感じだよねと思いました。
名シーンというわけではないですが、個人的に印象深いシーンを1つ。
27巻のP113、第292話の「え~~~っと、どっから話そうか・・・・。」です。
友好チームのプラウドのメンバーを探しに1人でパーキングに来たグッさん。罠を張っていたプラウドの抗争相手に囲まれます。
あっという間に車が集まり、4人に囲まれるぐっさん。このシーンのヒリヒリした嫌な感じの臨場感というか緊張感が半端なくて印象に残っています。
ゾロゾロ近づいてきて頭をはたいたり、軽口を叩いてくる4人。殴ると見せかけて寸止めし馬鹿にする4人。ふざけたノリで顔を叩いたり、足を蹴ったりする4人。一通りふざけたあとに大笑いしながら去っていきます。
私自身も何度かこういう目にあったことがあり、いやーな緊張感を思い出しました。
漫画でヤンキー特有のふざけたおちょくりを再現するのすげーなと思います。
なんでヤンキーって顔近づけるんですかね?『今日から俺は!!』で三橋か伊藤が「なんでお前系の奴は顔が近いんだよ」みたいに突っ込む場面がありますが。
ちなみに第一部の「ユキ」、第二部の「ナツ」の両ヒロイン的なキャラは嫌いです・・・。もちろんグッさんとテツも大いに悪いのですが嫌いです・・・。
逆にお気に入りのキャラはゼンちゃんとカワチンです。
アレコレ言いましたが、南勝久先生の作品は全て超々オススメです。
⑦ホーリーランド
全18巻完結で森恒二先生の作品です。森恒二先生の他作品では「自殺島」、「無法島」、「創生のタイガ」もオススメです。面白い漫画を描かれる方ですが、「ベルセルク」をお願いいたしますm(_ _)m なにとぞ~と思っております。
本作は『ヤンキー漫画』に入れるか悩みました。主人公が元は真面目な子だからです。でもヤンキー、不良は多く出てくるし喧嘩メインの漫画なので入れることにしました。
主人公の神代ユウは自殺しようとしますが、怖くなりやめます。そしてそのまま不登校に。いじめで殴られることが多いので、痛まない殴られ方がないものかとボクシング入門を立ち読みしたことがキッカケで超暇な時間を活用し、ジャブとストレートの練習と筋トレをしまくります。
外に出るとその見た目から絡まれまくる神代ユウは自衛のために抵抗することで「不良刈り」と呼ばれて有名になっていきます。
本人にその気はなかったのですが、有名になるつれて狙われるようになり・・・。
ボコボコ、ドンドンの喧嘩シーンが多い他のヤンキー漫画と異なり、しっか格闘技の解説が入る漫画です。
作中でボクシング、柔道、レスリング、剣道経験者が無双する場面がありますが、その通りだと思います。
格闘技のPRIDEなどと違い、喧嘩は相手が何をしている人で何をしてくるかなど研究できないですし、身構えていないのにタックルされたら道路に叩きつけられて、その後はボコボコになるだけです。
剣道なんて棒を持たせたら剣道3倍段というくらいですし、どうにもなりませんね・・・。
高校時代のクラスメイトにレスリングをやっている人がいました。
普段はニコニコしているのですが、休み時間の遊びでちょっとしたおふざけ取っ組みあいとなり、私は柔道経験があったので余裕こいていたのですがあっという間にタックルで持ち上げられそのままパワーボムという態勢になりました。もちろんパワーボムはされませんでしたが。
また剣道部に所属するクラスメイトは玉竜旗で上位に入るような人でしたが、嘘みたいにムキムキで見た目だけでも勝てる気が1ミリもしませんでした。
実際に喧嘩を観たという中では、特にボクシング経験者と柔道経験者が強かったです。
急所を最高効率で攻撃できるボクシングと服を着ている&路上だと柔道が有利ですね。
そもそも素手で奇襲でない場合は道場や部活でマジ鍛えしている人にヤンキーは殆どの場合勝てないと思います。たまにナチュラルスーパーヤンキーがいますけどね。
喧嘩慣れも重要な要素ですが、1対1で奇襲でなければ武道をやっている本気マンに分があると思います。
脱線しましたが、リアルな雰囲気が強めのオススメ漫画です。
⑧『BAD BOYS』
全22巻完結で田中宏先生の作品です。
広島が舞台の気合が入ったヤンキー漫画です。
主人公の桐木司は大金持ちのお坊ちゃまですが、なぜか思い立って家を出てゴリゴリのヤンキーになります。
お坊ちゃまだけど、なぜか強い司。暴走族の頭となり抗争を繰り広げていきます。
本記事でご紹介している中では『なにわ友あれ』が学生でも単車でもなく車乗りメイン、『東京卍リベンジャーズ』がタイムリープでちょっと異質ですが、その他は高校生の設定です。ヤンキー漫画は高校生、暴走族、ギャング系と分かれることが多いですが、本作はゴリゴリの暴走族ですね。
しかも時代設定が1980年代と古い時代の気合が入りまくった世代なので、かなりガチ目でイカついし激しめです。
私の周囲でいうと私の世代の数個上の人たちは怖い人が多く、ゴリゴリにヤンキーでした。私たち世代は一気に落ち着きますが、ヤンキーよりギャング系の方が多かったですね。
ぜひ読んでください!オススメです!とは言いませんが、ヤンキー漫画として括った際に衝撃を受けて、若い時に繰り返し読んだ名作です。
ちょっとズレますが『BAD BOYS』を買ったつもりが「BAD BOY MEMORY」という漫画を買ったことがあります。こちらもヤンキー漫画なのですが、2巻でいきなり主人公は変わるし、終盤は男塾のような展開になるし、最初の主人公が謎の拳法の使い手だった設定が急に割り込んでくるしという色々な意味でエキサイティングな漫画でした。
ご紹介した『BAD BOYS』は1980年代後半の広島が舞台です。
田中宏先生の他作品として『BAD BOYS』続編の「BAD BOYSグレアー」は1990年代後半、スピンオフの「女神の鬼」は1980年代前半、『BAD BOYS』と「BAD BOYSグレアー」の登場人物+息子世代の2010年代を描いた「KIPPO」、『BAD BOYS』シリーズと同じ世界だけど地域が関東の「莫逆家族」があります。
⑨『復讐の毒鼓』
全6巻完結でMeenXBaekdooさんという方が作者です。
元々はピッコマで読んでいたのですが単行本も購入しました。フルカラーではありますが1冊1000円とお高いです・・・。
ピッコマは最初の数話が無料で読めるのでご興味を持たれましたら、まずはそちらでお試しを。
双子の兄がいじめの末に不良グループに殺された主人公の勇は兄のふりをして兄を殺した不良グループがいる学校に潜り込みます。
この不良グループはナンバーズという仕組みで組織化しており、人数が多く強固です。
しかし真面目で優秀な兄と違い、めちゃくちゃ喧嘩が強い勇は弱いふりをして探りを入れながら1人ずつ狩っていきます。
ナンバーズを狩っていく過程で、遂に自分が勇であることがバレて・・・。
めちゃくちゃ強い弟が何のために復讐する物語で、独特な絵と暗い設定で万人受けはしませんが読み応えがあります。
ちなみに本作には様々な名称のパシリが出てきます。
給食パシリ → 昼休みになったらダッシュでクラスの番長の給食を用意して片付けまで担当
席パシリ → 席を替えてあげる(なんじゃそら)
ゲームパシリ → レベル上げ、装備集め、課金まで担当する
拳闘士パシリ → 指名された同士で闘わされる
Wi-Fiパシリ → デザリングを強要される
宿題パシリ → 代わりに宿題をする
金パシリ → お金をとられる
カバンパシリ → カバンを持ってあげる
本パシリ → 教科書を貸す
ゲームパシリがきつすぎる・・・。
Wi-Fiパシリは地味に嫌ですが、ショボすぎてちょっと面白かったです。
⑩『東京卍リベンジャーズ』
全31巻完結で和久井健先生の作品です。映画は旬なイケメン俳優オールスター状態で、こちらもヒットしましたね。
本作も『ヤンキー漫画』に入れるか悩みました。しかし複数のサイトでヤンキー漫画、不良漫画にカテゴリされていたので入れることにしました。
知名度の広さでいうと本記事の中では一番ではないでしょうか。
ダラダラ生きていた花垣武道は、ある日ニュースで人生唯一の恋人だったヒナが最強最悪の不良集団「東京卍會」に殺されたことを知ります。
このヒナと付き合っていた中学時代が人生の全盛期だった武道、突如12年前にタイムリープします。
12年前のある出来事がきっかけで逃げ続ける人生になった武道。
逃げ続けるのをやめて、恋人を救うためにリベンジしていきます。
読み始めた時は「新宿スワン」で多くの衝撃を与えてくれた和久井健先生が、次はどんな漫画を?という感じでした。
1巻でヒナの弟と繋がり、「東京卍會」とも繋がりというところまで物語が進み、めちゃくちゃ面白いのは確かだけど、これこのあとどう続ける?すぐ終わる?という懸念がありましたが、それは凡人のしょうもない懸念に終わりましたね。
どんでん返しの連続、カッコいいキャラ達、上手くいかないリベンジ、主要キャラの離脱。ずっと面白かったです。
終わり方に賛否があるようですが、ハッピーエンドの方が気持ちが楽なので私は不満なしですね。「新宿スワン」がエグかったですし。
ヤンキー系の漫画に興味を持っている方は殆ど読んでいるとは思いますが、10撰に入れさせて頂きました。
またキャラの人気もあり、スピンオフの「東京卍リベンジャーズ ~場地圭介からの手紙~」も超オススメです。
場地圭介はめちゃくちゃカッコイイです!
■惜しくも10撰入りを逃した次点たち
「エンジェル伝説」(全10巻完結)
「カメレオン」(全47巻完結)
「疾風伝説 特攻の拓」(全27巻完結)
「サムライソルジャー」(全27巻完結)
「元ヤン」(全15巻完結)
「エリートヤンキー三郎」(全26巻完結)
「エリートヤンキー三郎 第二部 風雲野望編」(全25巻完結)
上記の作品は、本当に10撰に入れるかで悩みました。
「エンジェル伝説」、「カメレオン」、「エリートヤンキー三郎」はめちゃくちゃ笑いましたし面白いです。
「エンジェル伝説」は11撰なら確実に撰内、「カメレオン」は狂ったように読みまくり、カッコいいキャラ、族の名前と良いところが多いのですが主人公が・・・。
そういう設定なのでしょうがないのですがクズ過ぎて・・・。
「エリートヤンキー三郎」はギャグというか破天荒というか、面白要素が強めですね。
「特攻の拓」はヤンキー漫画として括った時に単車や見た目、危なさやワケの分からない台詞がザ・ヤンキーで根強いファンがいる名作ですが個人的に微差で撰外。
長らく電子書籍化されておらずオークションやAmazon、メルカリでプレミアがついていました。2023年6月にやっと1巻が電子書籍されて普通の値段で読めるようになってます。なぜか800円超えとちょい高めですが・・・。
あらゆる所で「!?」を多用し、「!?」だけで話が進む稀有な漫画です。そして読みカナが独特。フリガナがなかったら絶対に正しく読めないことがしばしば。
記載以外にも多くの漫画を読んではいますが、選出したのはご紹介の作品となりました。
そういえば「魁!!男塾」は何系だろう?ヤンキー?分からん・・・。色んな意味で超面白いですが。色んな意味で魁過ぎている名作ですね。
■おわりに
選出にあたりまず『クローズ』は即頭に浮かびました。ついで『ろくでなしブルース』、『クローバー』と。
ヤンキー漫画の多くが高校時代設定である中で『なにわ友あれ』は登場キャラが学生ではないためちょっと毛色が異なり、「あれ?やば?選んでないやん」と途中で気づきました。
前述した理由から『東京卍リベンジャーズ』はそもそもヤンキー?何系?と悩んだ作品です。
また同作者さんの他作品に強力なライバル作品がある中で本記事にある作品を選んだ理由は下記です。
『クローズ』→ やはり全ての根底にある金字塔で外せない、「WORST」や「QP」も超面白いオススメ漫画ですが『クローズ』のバイアスが少なからずある
『ナンバMG5』→ 「ナンバデッドエンド」は途中の展開が悲しい、「Gメン」は終わり方が残念
『なにわ友あれ』→ 「ナニワトモアレ」は最初の数巻だけ見ると普通で、全体の完成度とドキドキワクワク胸熱で比較するとどうしても『なにわ友あれ』が強くなる
あくまでも私個人の独断と偏見です。
しかし、この記事を書くにあたって読み返したり、確認したり、書くの忘れて読み込んだり・・・。
なんやかんやで書き始めてから10時間くらいかかってしまいました。
ご紹介した作品の多くは最初の数巻が無料で読めるので、気になった方はぜひ試しに読んでみて頂けると幸いです。
本記事きっかけで読んで頂けると嬉しく思います。