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”結構ネタバレ”『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」.Vol8

『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」をご紹介させてください。


記事の目的から思い切りネタバレしますので、ネタバレすんな!という方は超閲覧注意でございます<(_ _)>

 

ご紹介の前に、注意事項です。
・個人の好みなので本記事きっかけで読んだけど面白くなかった場合はご容赦ください。
・ネタバレ注意と記載しておりますが、気づかず見てしまったじゃねぇか!という場合も何卒ご容赦ください。
・順不同でランキングではありません。
・本記事の内容は2024年8月時点のもので、今後大幅に入れ替わったり、増減する可能性があります。
・該当する「シーン、回、巻」があってもその後の展開等々で次巻を買わなくなった、読まなくなったものは除外しています。
・記事中に対象のページ数を記載している箇所がありますが、作品によってはページ数がふっていないため電子版のージ数を記載しています。これが紙のページ数とズレている可能性ありです。電子版は本編以外の表紙や目次ページもカウントしているため。

 

■『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」
鬼滅の刃』より【4巻、第32話、刺激臭】 → 爆笑
鬼滅の刃』で一番好きなキャラは「我妻善逸(あがつまぜんいつ)」なのですが、彼のシーンです。


主人公で超まじめの炭治郎と違い、ビビりかつヤル気のない善逸でブツブツ文句を言いながら森を探索します。

 

木々の音や蜘蛛が動くカサカサという音にイライラする善逸。
カサカサうるさいので「うるさいよ じっとして!!」と突っ込んだ先にいたのは、人間の顔をした蜘蛛で善逸が突っ込みます。


それがP138の「こんなことある!?」です。読みながら確かに(笑)と思いました。

 

ビビってダッシュで逃げる善逸を次に待っていたのは、より大きな蜘蛛の姿で顔は人間の生き物。

 

そして善逸は言います。

 

それがP143の「俺 お前みたいな奴とは 口利かないからな!!」です。

 

このシーンは本当に何度も読みました。

 

漫画には普段はコミカルでお笑い要員だけど、やる時はめちゃくちゃ凄いキャラがいると思いますが善逸はそのポジションですね。

 


BLEACH』より【34巻、305話、The Rising Phoenix】 → 衝撃
このシーンも鬼のように繰り返し読みました。


主人公サイドを苦しめる敵の中でも、強くて性格が悪いやつが一番やっかいで、そんな奴が味方になった時の安心感って半端じゃないと思います。

 

このシーンに出てくる「涅マユリ」は正にそういうキャラですね。

 

裏切り者の愛染を倒すために虚夜宮(ラス・ノーチェス)で十刃(エスパーダ)と闘う一護達。


苦戦を強いられている所に尸魂界より護廷十三隊の隊長達が助っ人として派遣されてきます。

四番隊隊長  卯ノ花烈
六番隊隊長  朽木白哉
十一番隊隊長 更木剣八
十二番隊隊長 涅マユリ
P62、63の見開きで上記4人の助っ人隊長達が勢ぞろいします。
こういう展開は胸熱ですね。

 

十刃のザエルアポロとの戦闘で苦戦する「涅マユリ」でしたが、次から次へと繰り出される十刃の攻撃とそれに伴う苦戦にも全く動じません。


そして「新薬の被検体になって貰おうかネ」、「既にその薬は」と言ったところで言葉が超スローになります。

 

「投   薬   済   み   だ」と。

 

これは超人薬という薬で投薬されると周りが超スローモーションになるという薬です。
これを投薬された十刃のザエルアポロは、1秒が百年程に感じる身体になってしまったのです。

 

ゆっくり斬魄刀をザエルアポロに向けて突いていく「涅マユリ」、聴いているか聴いていないか分からない表情でボーっとするザエルアポロ。

 

「まぁこうして話したところで この言葉が君に届くのも果たしていつになることやら」、「私の刃が百年かけて君の心臓を貫く感覚をゆったりじっくり味わい給え」と言います。

 

そして、この台詞「さて それでは」、「百年後まで御機嫌よう」

 

このP213の台詞と絵は「涅マユリ」の危なさを表現しまくっていて衝撃でした。

 

何度も何度も読み返した神回です。


ちなみに35巻は「涅マユリ」が表紙となっています。

 

 

銀河英雄伝説』より【13巻、第32話、刺激臭】 → 悲しい
銀河英雄伝説』は2024年8月時点で29巻出ており、原作は田中芳樹先生、漫画は封神演義藤崎竜先生の作品です。田中芳樹先生は中国最大の英雄を描いた「岳飛伝」、「アルスラーン戦記」(漫画版は鋼の錬金術師荒川弘先生)の小説も書かれていますね。

 

ラインハルトの半身として、その覇道を支え続けてきたキルヒアイス
立場がどんどん高くなるラインハルト、変わらず苦言を呈すキルヒアイスを苦々しく思い遠ざけます。


そしてこれまで特別扱いして武器の携帯を許していたのに、他の部下同様に預かるようになりました。

 

そして、忖度してくる部下達とコミュニケーションをとり、その判断は正しいとラインハルトは自分に言い聞かせます。

 

降伏の使者との謁見、使者は自分の主君の遺体が入った棺を引きずってきました。
使者と棺がラインハルトの近くにきたとき、遺体が起き上がりラインハルトに向けて発砲します。

 

殆どの部下がたいしたフォローもできない中で、果敢に刺客に向かって行く男の姿をラインハルトは目にします。キルヒアイスでした。

 

本来であれば武器を携帯していたので撃てば終わりでしたが、この日から武器を没収されていたため組み付いて止めるしかありません。

 

キルヒアイスは撃たれてしまいます。

 

致命傷を負わされてなお、刺客を抑えつけてラインハルトを守ろうとするキルヒアイス


刺客は「ラインハルトを殺せなかったが、片翼をもぎ取ってやった」と満足して自害します。

 

敵ですらキルヒアイスの重要性を理解していたのです。


倒れるキルヒアイスをみて、先ほどまで威厳をもった姿勢だったラインハルトはボーゼンと立ち尽くし、キルヒアイスとの過去を回想します。目の前は真っ暗です。


キルヒアイスは最初に出会った少年の頃から常に自分の一番の味方であり、常に守ってくれていた。
それを自分は他の幹部と同列に扱った。自分のせいだ・・・。キルヒアイスが倒れているのは・・・。

 

倒れているキルヒアイスに死ぬな返事をしろと力なく語り掛け続けるラインハルト、キルヒアイスはこれ以上お役に立てそうにないと先立つことについて許しを乞います。


そして「宇宙を手にお入れください」と言うのでした。

 

このあとラインハルトは自分の犯した罪の重さからしばらく抜け殻のようになります。

 

キルヒアイスの退場は13巻と早く、読者の間で物議を醸し、田中芳樹先生自身も早くし過ぎたことを後悔しているとのこと。


それほど素晴らしいキャラクターでした。

 

この13巻のシーンを読んだ時期に、私自身も長年尽くしてきた人から苦言を呈し過ぎたことで遠ざけられていたため、心の底から刺さりました。
漫画ほどではないですが、本音で苦言を呈していたのは私だけだったので、その人もその後に失脚し、立場を失った途端にそれまで忖度のみで近づいていた多くの人間が離れています。

 

 

修羅の門』より【21巻、第七十四話のP132~P140】 → 感動
日本で異種格闘技戦を制覇しアメリカに渡った陸奥九十九(ムツ・ツクモ
11巻から第三部のアメリカ編となり、21巻の途中まで続きます。


本題のアメリカ編でも数々の胸熱シーンや名シーンがあるのですが、ご紹介するのは別の箇所です。


私の別記事の”結構ネタバレ”『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」.Vol1の1つ目【4巻、陸奥雷の章アメリカ西部編】でご紹介したエピソードと繋がっています。

 

修羅の門陸奥九十九の祖先達が修羅の刻では活躍するのですが、アメリカ編で陸奥九十九のフォローをするために【4巻、陸奥雷の章アメリカ西部編】で陸奥に世話になった部族の男が登場します。

 

100年前に陸奥雷(ムツ・アズマ)から、もし陸奥を名乗る馬鹿がこの大陸に来たら力になってやってくれと言われていたニルチッイは部族の秘薬を男に託していました。この秘薬はアメリカ編で九十九を救います。

 

そして、この男に事情を聴いた九十九はアメリカでの目的を達成したあとに、部族の集落に行くのです。

 

そして自分の祖先であるアズマに守られ、最後の最後に「死ぬな」と言われたことを守り、目が見えなくなって100歳を余裕で超える年齢になっても生き続けているニルチッイ。

 

九十九がニルチッイに「またせたな、ずいぶんと・・・・永い間・・・」、P135で「もう待つ必要はないんだ・・・・」、「すまなかったなあ・・・・」と言います。


P136では九十九に抱き着いたニルチッイがアズマと一緒に過ごした時代の姿になり、九十九もアズマの姿になります。


「アズマ」とつぶやき涙を流して安心したような表情で眠りにつくニルチッイでした。

 

漫画を1万冊以上持つ私が『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」で、1つ目に書いたのがアズマとニルチッイの物語、その100年後がこの回で回収されます。

 

たまらん・・・。

 

修羅の刻は名シーンが多すぎるので別でまとめてご紹介したいと思ってます!!

 


『ROOKIES』より【3巻、Vol.37、雨降って地固まる】 → 感動、胸熱
ろくでなしブルース森田まさのり先生の『ROOKIES』(ルーキーズ)より感動&胸熱シーンです。


この漫画はドラマと映画も成功しましたね。主題歌も超マッチしていました。


とある過去で活動をしていなかった野球部、野球部の部員は素行の悪い面々です。
顧問の川藤はあの手この手で活動を再開させようとします。

 

やがて心を動かされたワンパクな男子たちが1人、また1人と活動を再開して部として再スタートします。

 

しかしエースの安仁屋は戻ってきません。彼は特に嫌な思い出があり、意地になっていたのでした。


本当は戻りたいのに面子や意地で戻れない、若かったらありますね。

 

本心では戻りたいのですが、部に戻ることを賭けた川藤との勝負では勝ってしまい、美少女マネジャーからは戻ってくれたらキスしてあげると言われて顔が歪むほど悩みますが、意地を張って拒否したり・・・。

 

他の部員に川藤は安仁屋を連れてこれなかったことを詫びようします。

 

しかし、その時でした「おせーぞ コラァーーーッ」の声が。


そこにはユニフォームに着替えた安仁屋の姿が・・・。

 

このシーンは最高でした。

 

ドラマでは市原隼人の「おせーぞ コラァーーーッ」に被せてGreenの「キセキ」が流れ始めるという神展開。ヤバかった。


今をときめく佐藤健が野球部の中ではモブ的な役柄で出ているのも貴重、多くのドラマや映画に出ている桐谷健太もお笑い枠の役で出演、マネジャー役の村川絵梨はめちゃくちゃ可愛かった。今は超美人さんですね。

 

川藤の「男として大事なものを守りたいんだろう」、「だから部活に行くと言え」もやばい!
若菜役の高岡蒼甫の「野球やらせろってんだよ」のシーンも熱かった!

 

 

■おわりに
系統別の漫画ランキングや漫画総合ランキングを書きたいなと思いながら、仕事も忙しくなり手が付けられない今日この頃。


かなり余裕が出来たのでブログを再開したのですが(2019年~2021年の間で500記事くらい書いていたけど色々で閉鎖)、ブログをやり始めたら忙しくなってきました・・・。


ご紹介した中のいずれか一つでも、どこかのどなた様かの共感が得られたり、本記事がキッカケで読み始めて頂けたら嬉しく思います。