『勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られても困るのだが?』の最新"6巻"が2024年9月12日に発売されました。
6巻のレビュー評価は今のところ5.0で満点、その他の巻も4.0~4.80と高評価です。
本作は「次巻が待ち遠しい漫画」にも入っている超オススメ漫画です。
そんな超オススメ漫画のご紹介と最新"6巻"の感想について記事にいたします。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。』とは?
全ての異世界系漫画に出て来る勇者の中でもトップクラスにクズな本作の勇者ビビアにテンプレ通りに追放された主人公の「アリアケ」は超絶チートでした。
勇者ビビアはとにかくクズ。努力しない、マウントしたがる、仲間を強敵の前に置き去りにして逃げるとクズのカーニバル。殺人や暴行などの直接的なことはしないものの国民の期待を背負った勇者がクズだと結果として多くの悲劇が発生します。
逆に主人公のアリアケは数ある異世界系漫画の中でもスキルはトップクラスのチートで内面も謙虚かつ冷静沈着で英雄っぽいものでした。
勇者パーティーは同じ村出身の幼馴染です。
主人公のアリアケは幼い頃に神からお告げを受けました。
それは「ビビア達幼なじみをしかるべき時まで助けるように」というものでした。
その神託で鬼のようなバックアップスキルを授かります。しかしこのスキルはステータスでは分かりにくかったのです。
それによりスキルがないと言われて追放されたのでした。
追放されたアリアケはポンコツ勇者パーティーの面倒を見なくてよくなったため旅にでます。しかし持ち前のチートで次々に人々を救いつつ、チートな仲間を手に入れて各地で英雄扱いされいきます。更には勇者パーティーの中で唯一アリアケに並びえる実力を持った大聖女のアリシアが勇者パーティーを脱退して追いかけて来ます。
行く先々で英雄的な活躍を見せるアリアケ、最初に立ち寄ったダンジョンで囚われの竜を助けます。この竜は見た目は美少女ですがドラゴン一族の頂点である竜王の娘でした。そしてアリアケと関わったことで神竜にグレードアップします。
それはもう規格外な2人、このまま魔王をぶっ飛ばしにいけばいいのに?というレベルです。
次に神竜の美少女コレットと共に立ち寄った街では魔物の大軍が迫って来るという大ピンチに遭遇します。勇者ビビアに追放されたことでライセンスが剥奪されていたアリアケはギルド長にも邪険にされてしまいます。ぶっ飛ばそうとするコレット、止めるアリアケ。
そこへ死にかけの兵士がやってきて魔物の大軍を討伐に出ていた王国騎士団の壊滅と王国から冒険者たちへの”強制依頼”による討伐命令を聴かされます。
街と冒険者ギルドは魔物が迫っている事と王国騎士団が敗北したことで大騒ぎです。先行していた王国騎士団の壊滅で冒険者たちもヒヨっています。
そこでアリアケがみんなのモチベーションを上げるために演説をしました。
更にポケットマネーで1人あたり金貨100枚の報酬を約束します。王国からの報酬は金貨1枚の予定だったので100倍です。
これに勇気づけられた冒険者たちは故郷や家族を守るために魔物に向かって行きます。
勇者パーティーの追放とライセンス剥奪でアリアケを馬鹿にしていたギルド長もこれにはお礼を言いますが、サポートばかりでビビア達に手柄を譲っていたアリアケはCランク、後方にいるように言われます。
魔物の大軍相手に奮戦する冒険者たちでしたが止まることのない魔物の波に絶対絶命、Sランクのキングオーガまで出てきたしまい雄たけびだけで全員動けなくなりました。
そこへアリアケがやってきて自分がサポートをすると言います。
人数は多いし「そんなのは無理だ」というギルド長を一蹴しアリアケは超絶チートを発揮します。
とどまることを知らないバフの付与、もはや負ける方が難しい強化っぷりです。
バフが多すぎて詠唱が面倒になって省略するアリアケ、このようなギャグもちょいちょい本作は入れてきます。
馬鹿みたいな数の強力なサポートで全ての冒険者がS級の強さになります。
冒険者たちはこんなサポートがあればだれでも英雄になれるやん?と気づきます。
勇者パーティーが強かったのはアリアケさんのおかげやん?と。
強敵キングオーガはアリアケとコレットで仕留めました。
見事に魔物の大軍から街を救った冒険者たち。
アリアケ様、英雄様ともてはやされてしまいます。
そういうのが苦手なアリアケは次の場所へ。
別れを惜しむ街の人や冒険者ですがギルド長はアリアケ様の助けが必要な所が他にもあるからと送りだそうと言います。ギルド長は跪いて敬語でお礼を言い、ライセンスの剥奪も抗議文を送ると言ってきました。
後にこの時のアリアケの活躍に居合わせた冒険者がビビアと遭遇します。
マウントしてくるビビアに大爆笑して馬鹿にする2人はアリアケに心酔していました。
そして英雄アリアケを追放した勇者パーティーはボロボロになります。
今までD級程度の能力しかなかったのをアリアケのスキルでS級に上げてもらっていたのです。雑魚にも苦戦する始末。
次々にアリシアから現実を突き付けられるビビアたち勇者パーティーのメンバー。
それにイラついたビビアは調子に乗って挑んだダンジョンをグングン進み、居るはずのない深層のフェンリルと遭遇してしまいます。
ビビアは仲間を置いて一目散に逃げてしまうのでした。
これを勇者パーティー脱退のチャンスと捉えた大聖女アリシアは魔力がないことで置き去りにされた魔法使いにアリアケの事を認めている理由をぶっちゃけます。
そしてフェンリルにも惚気るのでした。
アリシアはアリアケのことが好きすぎて能力にも気づいていたために一緒にいるためには強くならねば!と1人で地獄の特訓をしていました。そして大聖女と呼ばれるほど神聖魔法が使え神話クラスの魔法である蘇生術までマスターしておきながら殴り合いも強くなってしまったのでした。
ドン引きするフェンリル・・・。
アリシアは超強くて美女で大聖女でしたがアリアケ関連については変態でポンコツでした。
そして見事に倒します。
ダンジョンの縛りで外に出れないフェンリルを従魔にします。
以降は共にアリアケを追いかけるのでした。
なおアリシアはフェンリルと闘った傷が癒えないという嘘の理由で勇者パーティーを離脱します。
こうしてアリアケを追いかけるアリシア、共にいるコレットと三角関係が完成します。
コレットは各地でアリアケが救い、アリアケに惚れそうになる女性には圧をかけて牽制します。コレットは見た目は美少女ですが長年を生きた竜王の娘であるため喋り方は古臭く「わし、じゃのお」等が口癖です。
アリシアは4巻でやっとアリアケと再会します。
挨拶を交わしただけでぶっ飛びそうになる大聖女。
アリアケの後ろに隠れる物体に気づきました。
コレットは自己紹介をしますがアリシアはテンパります。追いかけてきたけど既にお邪魔虫なのでは!?と。
しかしコレットもテンパっていました。アリアケを追いかけて来た女性が想像を遥かに上回る超美女でグラマーで超チートな大聖女なのです。
事前に勇者パーティーの中で1人頼りになる仲間がいたとも聴かされており、それがアリシアだと気づいて動揺しまくります。
勇者パーティを抜けてきたのでアリアケと旅がしたいと勇気を絞って伝えたアリシア、アリアケは何気なくコレットに「どうする?」と聴きます。
これに対して動揺するアリシアでしたがコレットにアピールして承諾を得ようとマウントします。
アリアケと2人きりでいたいし大聖女で美女は恋敵として凶悪すぎるから断りたいけど器が小さいとアリアケに思われたらどうしようとテンパるコレット。
肩書やスキルでマウントするも美少女で素直なコレットの魅力にやられて情けなくなるアリシア。
2人は内心テンパりまくりでしたがアリアケは特に何も考えていないので無事に解決しホットします。
2人とも超絶チートなのに対アリアケについてはポンコツでした。
4巻ではもう1つのドラマがあります。
勇者ビビアとパーティーの面々はアリアケを失ったことでクエストを連続失敗、仲間を見捨てたこともバレており、大聖女も離脱し聖剣も没収されていました。
全く自分たちに非があると思っていないビビア達は新メンバーを入れます。
アリアケの代わりのサポーターです。しかしアリアケになれたメンバーは誰を入れてもうまくいきません。
やっと入ったサポーターにも毎日辛くあたります。
そんな時にアリアケありきの勇者パーティーに憧れをもっていた優秀な魔法使いのローレライが加入します。
しかし優秀ではっきり言うタイプのローレライは次々にツッコミをいれます。
そしてワイバーンを前にしながら本当のことを言われてヒステリックを起こし大声で泣きわめくビビアにトドメの一言・・・
ビビアは発狂して国が管理する重要な資源の宝庫であった湖を吹っ飛ばしてしまいます。そうしてもろとも牢屋に入れられる勇者パーティー。
事実なのですがローレライは自分は止めたので関係ないと主張します。
ピンときてローレライに追従しビビアを見捨てるパーティーメンバー。このパーティーはこのシーンが最も団結していました(笑)
こうしてボロボロの勇者パーティー、各地で伝説を作っていくアリアケたちの両パーティーには大きな差ができていくのでした。
綺麗な画、チートだけど嫌味じゃない主人公、次々に集まる美女や美少女、ポンコツ勇者ビビアを唆す悪者と続きが気になる要素が満載の超オススメ漫画です。
■最新"6巻"の感想
6巻の発売を心待ちにしていました。5巻の終盤で人型のフェンリルが登場したからです。クールビューティ最高!!
そしてフェンリルさんの登場、アリシアの従魔であるもののフェンリルの方が上手のようです。
密会していたことに気づき圧をかけるアリシア、無視をしているのでやはりフェンリルさんの方が上手です。
6巻は5巻で登場した「ラッカライ」の修行とアリアケとビビアの再会の巻です。
5巻で牢屋に入れられた勇者パーティーのメンバーは王国宰相の「ワルダーク」という名前が既に悪人のお偉いさんの力で出してもらいます。そして宰相はビビアにアリアケと御前試合をして叩きのめすように言うのでした。地に落ちた勇者の名声を回復させるには各地で英雄視されているアリアケを倒すしかないと諭します。
そのワルダークが勇者パーティーに入れるようにと連れてきたのがラッカライです。
勇者が聖剣の使い手であるのに対してラッカライは”聖槍ブリューナク”の使い手です。しかしビビアは男で幼いラッカライに対して自分と同じ「聖武器」の使い手である上に成長したら自分に並ぶかもしれないとして猛烈にイラつきます。そしてまだ未熟なラッカライに一方的なイジメのような仕打ちをします。
さらにローレライとサポーター以外はクズの集まりである勇者パーティーの面々はそれぞれがラッカライを脅威に感じます。
またしても勇者パーティーは心が1つになりました。修行と称して3人がかりでボコボコに・・・。
そして些細なミスを理由に追放してしまいます。
1人になったラッカライが大勢の山賊に襲われているのを助けたのがアリアケでした。アリアケはラッカライの素質を見抜いて弟子にします。
アリアケ指南の元、コレットと肉弾戦を経て強くなったラッカライはキングゴブリンの討伐に成功します。そして山賊から救われた時から思い描いていた「この人しかいない」という気持ちの伝えます。
その際に上着を抜いだこと、誓いの言葉と胸部の膨らみに気づきテンパるアリシアとコレット。男の子と思われていたラッカライは超絶育ちの良い美少女でした。
ライバルが増えて気が気じゃなくなったアリシアは女子会を提案します。
男装から女性っぽい服に着替えたラッカライは超美少女、なぜか一番色っぽいフェンリルさん。
コレットは無邪気なのでアリアケを「愛している」と言います。
ラッカライも好きなようでした。アリシアは誤魔化していましたが周りに煽られて「ラブ!なわけです!」と告白します。しかし皆そんなことは知ってました。
こうして仲を深めたアリアケパーティーの女性陣、御前試合が行われる都市につきます。
ビビアは態度も言動も表情もとても勇者とは思えません。
余りにもクズな勇者や他のメンバーに嫌気がさしたローレライや新入りサポーターはパーティーを抜けようとしますが国の重要な資源があった湖を破壊したことで各所から損害賠償を請求されており、請求がストップしているのは勇者パーティーの一員であるからと知ります。このことから抜けられずクズ勇者と一蓮托生となってしまいました。
御前試合の直前にはアリアケの後ろにいる女性陣をナンパしますが一蹴されます。
そもそも大聖女アリシアに気づいていないし、命からがら逃げたフェンリルには当然気づいていないし、もう1人もフェンリルと同格かそれ以上の神竜なのですがビビアは馬鹿なのでした。
御前試合は2対2でアリアケはラッカライと組みます。
しかし余裕をこいたビビアをアリアケは瞬殺、ビビアはアリアケが不正をしたのでラッカライと闘わせろとゴネます。ラッカライを弱いと思っているのです。
宰相が絡んでいるのでふざけた言い分が通りラッカライ対ビビアに。宰相がビビアには宰相が手渡した怪しいアイテムもあります。
アリアケが良い人過ぎるので勇者へのざまぁはほどほどに改心させるのか?
ビビアにざまぁで社会的に抹殺してアリアケ達が世界を救うのか?
どうなるのか分かりませんが以降の展開が楽しみです。
あとフェンリル姉さんの出番を増やして欲しい!!
まずはラッカライとビビアの闘いがどうなるのか?7巻が超絶楽しみです。
■おわり
この時期は1冊無料が多いような・・・?
本作もebookjapanにて1巻が無料で読めるようです。
私が特に楽しみにしている漫画の内の1つなので気になって頂いた方がいたらぜひ試してみてもらえると嬉しく思います。