『だから勝手に勇者とか覇王に認定すんのやめろよ! ~エルフ族も国王様もひれ伏すほど俺は偉大な役割らしい~ 』という漫画の1巻が2024年7月8日に発売されていました。
まだ1巻ですしオススメするほどではないのですが個人的には楽しめたのでご紹介いたします。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『だから勝手に勇者とか覇王に認定すんのやめろよ!』とは?
ジョブ「主夫」を持つ主人公のセージは戦闘向きではなく生活魔法などのサポートがメインで思うような活躍は出来ていませんでした。
想いを寄せていた冒険者ギルドの受付嬢「フィーナ」にも将来性のなさからフラれます。
傷心のまま故郷に帰る道中で行倒れの美人エルフ2人組を見つけ食べ物をあげます。
会話の中で出た「主夫」のスキルである「エコバッグ」、名前の「セージ」に美人エルフ2人はめちゃくちゃ喰いつきます。
そしてキラキラした目で「我が主」、「我が王」と言ってくるのでした。
故郷に帰ろうとしていたセージの旅はどうなるのか?
セージは強引はエルフ2人にお願いされてエルフの里に向かうのでした。
■最新”1巻”の感想
タイトルからギャグ臭が凄かったので正直まったく期待していなかったのですが楽しめました。
本作ではエルフがバーサーカーのような立ち位置でめちゃくちゃ強いのです。
魔王も倒せますし国王も脅します。
そして1巻冒頭でセージと知り合ったエルフ2人組も倒れていたのは空腹が原因なだけでめちゃくちゃ強いです。
セージの先祖である(恐らく転生者)勇者は伝説の「漢字」を使う人物だったのですが、実はセージも本当の名前は聖司だったのです。
エルフの里に行くと伝説の勇者が残した古文書(Campusのノート)がありました。
読むとエルフはやばい、魔王より魔王、めんどいけど悪い奴らではないと書いてありました。
そして読んだあとは適当に言って燃やすようにとまで。
エルフ達はとにかくセージに狂信しており、何を言っても何をやっても「ははー」とへりくだります。
そして伝説の勇者が残した教えを重要視しており異世界転生したチート勇者が辿りそうなことに興味津々です。
例えば、
・告白ざまぁ(強くなる前の主人公に告白されるも振ってしまい後に後悔するなど)
・農業チート(戦いに疲れた主人公がスローライフを目指すなど)
等々のテンプレ展開にセージを誘おうとします。
1巻冒頭でセージを振った受付嬢はエルフ2人組の力で高難度のクエストをクリアしまくったセージに逆告白をしてきて見事に告白ざまぁとなります。それを見てハイタッチする2人のエルフ。
他にもいきなり国王に会いに行ってセージに王位を譲れと言ったり、高ランクモンスターと狩りまくったり・・・。とにかくエルフは最凶バーサーカーなのです。
そして「エルフ・カーニバル」なるものが始まります。
セージは知りませんがこれは各エルフの代表が一堂に会してセージの正妻の座を射止めるという闘いです。
1巻ではダークエルフの「ディネルース」とデートをすることに。
いつもの2人組には留守を命じていましたがしっかり尾行しに来ていました。
良い雰囲気になるセージとディネルース、その様子を見て木陰で血を吐く2人組。
ここで1巻は終了しました。
画が綺麗、エルフは美人ばかり、主人公は普通の良い人という感じですが狂ったようにセージを信奉する様と超絶強いエルフの強引さに笑ってしまいました。
主人公が普通マンで良い人なので無駄なイチャつきシーンがないのも良かったです。
■おわりに
漫画だからしょうがないのですが美人ばかりのエルフに迫られまくって何が嫌なん?と思ってしまいました。美人だし強いから稼いでくれるし最高じゃないか!と。
まぁそれだと話が面白くないのでしょうがないですが・・・。
異世界系漫画にはほぼ間違いなく出て来るエルフですが、魔法系に長けているものの作中最強ということはありません。最近ならフリーレンが有名ですかね。
基本的には美人でスリムで弓か魔法の名手で登場するエルフですが本作のエルフはバリエーション豊かです。
もし気になった方がいらっしゃれば読んでみて頂けると嬉しく思います。