"ネタバレ"超絶オススメ漫画『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』のご紹介と最新"11巻"の感想

2024年10月11日に『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』の最新"11巻"が発売されました。

本作は数少ない次巻が待ち遠しい漫画で待ちに待った最新11巻でした。

レビューは4.70と高評価でレビュー数も速攻で50超え、1巻などは1300を超えているという人気ぶりです。すごすぎます。ebookjapanでは期間限定で1巻が無料で読めます。

先日スピンオフ作品をご紹介しましたがそちらも評価が高いですね。

この先ネタバレを含みますので閲覧注意です。

■『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』とは？

300年前の世界で王族かつ大聖女セラフィーナとして国を支えていた主人公のフィーアは大聖女と同じ鮮やかな赤い髪で産まれました。騎士を目指すお転婆に育ちますがある時、森で傷ついた竜を助けた際に大聖女だった前世を思い出します。前世セラフィーナとしての最期は酷いものでした。自分を王族と認めないクズな兄王子達と魔王討伐に向かい見事に魔王を倒すことができたセラフィーナ、魔力を使い果たし動けないセラフィーナを兄たちは魔王城に置き去りにします。

置き去りにされたセラフィーナは魔王の右腕たる超強い魔人に囚われ拷問を受け続けて殺されるのでした。この時の記憶がトラウマでタイトルに「聖女であることをひた隠す」とついています。自分が聖女として生まれ変わったらこの時の魔人が殺しに来るからです。

前世を思い出すキッカケになった竜は竜の王である黒竜でした。黒竜はザビリアという名前で瀕死だった自分を治療して気を失ったフィーアと従魔の契約をします。このザビリアはフィーアの記憶も見ることができるため諸々の事情を汲んでくれる上にどこまでもフィーアファーストです。以来、強力な相棒となります。

大聖女の記憶を思い出したフィーアは大聖女のスキルも使えるようになりました。回復はもちろん身体強化もバリバリです。とはいえ魔人に勘付かれないように極力使わないようにしています。

騎士試験は何とか受かりました。

こうして前世が伝説で救国の大聖女セラフィーナであるフィーアはいち騎士として王国に仕えることになります。

前世のセラフィーナと同じくフィーアは優しい心の持ち主ですが頭の良さは劣っているようで超天然で鈍感です。しかも大聖女のスキルが使えるために騎士団でもちょいちょい問題を起こします。

そうしてハプニングを起こしながら騎士として過ごす日々ですが少しずつ前世と関わる出来事に触れ始めます。

中でも

①また来ますねと言いつつ魔王の右腕に殺されたことで来れなかった街に行き生まれ変わって約束を果たしたこと

②前世で自分の護衛騎士でありながら守れなかったことを悔やみまくっていたカノープス（現世ではカーティス）の生まれ変わりと再会したこと

③前世で最も自分を大事にしてくれていた王族のシリウスと交錯する諸々の出来事や想い出が少しずつ出てきていること

スピンオフ作品も含めてこの①〜③が直近の巻ではどんどんクローズアップされて胸熱展開です。

多くの漫画を読む私が次巻を心待ちにいる数少ない作品で超絶オススメです。

■最新"11巻"の感想

10巻は以前に助けた帝国の皇族2人（フィーアは2人の正体を知らない）とカーティス（カノープスの生まれ変わり）を含めた4人でザビリアに会いに行く途中で終わりました。

まだ完全に竜王になったわけではありませんが多くの竜を従え立派な角を生やしたザビリアと久しぶりの再会を果たします。

ザビリアを含めて談笑するフィーアたち。帝国の話がちょいちょい出てきます。

そしてこの帝国の建国者で黒騎士として恐れられていた男はまず間違いなく前世で大聖女セラフィーナを大事にしていたシリウスなはずです。本編もスピンオフもその辺ははっきり描かれていませんがセラフィーナが魔人に殺され守れなかったシリウスは絶望して黒騎士にクラスチェンジして精神が壊れて戦争しまくりマンになり大版図を築く帝国の初代皇帝になったのではないかと思います。11巻では顔が見えないシリウスにカノープスが話しかけるシーンも描かれました。