2024年9月25日に『転生悪魔の最強勇者育成計画』の最新"2巻"が発売されました。
レビューは超高評価で数は少ないものの1、2巻ともに驚異の5.00です!凄すぎる。
そして全く異論がない読めば納得の面白さです。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『転生悪魔の最強勇者育成計画』とは?
主人公の「カキュー」は行商人として田舎の開拓村に商人を卸していました。そして村人は信じませんが超高級肉&超高ランクモンスターの雷龍(サンダードラゴン)の唐揚げを振舞います。
自分に懐き恋心を抱く村娘のアルマ、アルマの母で妊娠中のジェイス、カキューと親友のような関係でアルマの父のアルノー、村に来るたびにカキューはアルノーイッカの家に泊まっていました。
カキューは村でアルノー達と関わり平穏な日々を過ごせていることに感謝します。
なぜならば日本で命を落とした転生者で転生後は地獄で悪魔として生きていたからです。地獄では2千年という永きに渡り大変な目に遭います
少しずつ力をつけていたカキューですがゼウスとサタンの喧嘩に巻き込まれてしまいます。そして爆発の影響でなぜか異世界へ。
カキューは人に化けて世界を回り、3年前に見つけたアルノー達が暮らす村を見つけてからは記憶喪失を装って頼っていたのです。実は2千年生きた悪魔であるカキューはめちゃくちゃ強くドラゴンも難なく狩ります。そしてカキューが振舞うドラゴンの唐揚げで村民は強く健康になっていました。
カキューが寝泊まりする部屋にやって来るアルマ、行商人は馬の手綱で手の皮がむけやすいと知り革の手袋を作ってくれていたのです。悪魔であるカキューの手の皮は剥けませんが早速装着します。手の傷や絆創膏からアルマが苦戦しつつも一生懸命作ったことがうかがえます。
アルノーに誘われて釣りに行くカキュー、アルノーはカキューに感謝をしていました。病弱だったアルマがカキュー持ってくる肉や香辛料で元気になったと。
そして戦争の影響で徴兵されたことをカキューに伝えます。
自分に何かあったら家族を頼むと言うアルノーに悪魔であるカキューは考え込みますが、アルノーはカキューに頼みたい、カキューが良いと答えました。
再び行商の旅に出るカキュー、旅の途中でアルノー達の村の方面へ教国の聖騎士が向かったという不穏な情報を聴きます。聖騎士は魔族の気配を探ることができ数年に1度の頻度で遠征をして周っているのでした。
胸騒ぎがして村に向かうカキュー、大丈夫と自分に言い聴かせながら急ぎます。
転移が使えることがバレないように近くの森に飛んでそこからは走ります。
出迎えてくれたアルマとアルノーは幻でカキューがこれまでに何度も経験した思い出でした。
村は大炎上しています。
アルノー一家を含む村民は皆殺しにされていました。
アルノー、ジェイスを見つけます。そしてアルマも見つけます。
アルマを抱きかかえて「何があったんだ!」と憤るカキュー、悪魔のスキルで時を遡り村であった出来事の映像を確認します。
すると村民に厳しく詰問する聖騎士の姿が映ります。
そしてカキューが持ってきたドラゴンの肉について魔族くらいの強さがなければ狩れないとして嫌疑をかけます。
アルノーはカキューの名前を出しませんでした。
そして聖騎士は憂さ晴らしなのか村民を皆殺しにします。
ブチ切れるカキュー、悪魔のスキルで去った聖騎士の軍の居場所を探ります。
ロックオンした聖騎士の軍にメテオのような大魔法を放つカキュー、聖騎士たちは跡形もなくこの世から消え去りました。
初めは村人をだまして情報を得て邪魔になったら皆殺しにするつもりでした。
しかし村民と関わるうちに人間だった頃の感情を思い出します。
アルノー達といた時間は居心地がよく2千年ぶりに感じた安寧で幸せだったのです。
全てがどうでもよくなり悪魔の姿に戻って世界を破壊しようとするカキューでしたが、アルマが現れて手を引きます。
そして村を出る時は産まれていなかったアルノーとジェイスの子、アルマの弟を見つけます。アルノーは産まれる前から名前を決めていました。「アルス」です。
アルスはカキューがアルマにあげた首飾りをつけていました。
アルノーから家族を託されたことを思い出したカキューはアルスを抱き上げます。
そして破ると自分が死ぬ悪魔の誓いをたてます。
こうしてカキューは子育てをすることになったのです。
しかし子育て経験のないカキューは大苦戦、ミルクもまとにあげられません。
しかしアルスの幸せのために頑張ります。
やっとの思いで建てた家は謎のエネルギー波で吹っ飛びました。
エネルギー波の正体はアルスの魔法でした。アルスがジェイズのお腹にいる時にドラゴンの肉を食べていたことが影響したようです。
夜泣きとワンオペで限界でした。
子育て奮闘する中で疲弊して居眠りをしてしまいゴブリンにアルスを誘拐をされてカキュー、急いで探すとダークエルフの女性が助けてくれていました。
ダークエルフの女性が奴隷だったことでワンオペに限界を感じていたカキューは奴隷の女性を買って母親になってもらおうと考えます。
街に繰り出すカキューは浮かれていました。
そこへ火龍が襲来しました。逃げ遅れた子供を助けるためにアルスを救ってくれたダークエルフの女性が火龍に飛び掛かります。それを見ていたカキューは助けに入りました。母親になってくれそうな奴隷がおらず困っていましたがゴブリンからアルスを救い子供のために勝てもしない龍に飛び掛かったダークエルフ、母親になってもらおうと思ったのです。
火龍を瞬殺して女性に求婚するカキューでした。
1巻はここで終わります。
アルノー達が亡くなったのは悲しすぎますが子育てに奮闘するカキューは最高です。カキューという名前は下級悪魔の下級からきているのでしょうね。2千年を生き延びたカキューは既に「最上級悪魔」の強さを手に入れていますが本人に自覚はないようです。
こうしてカキューは1番大事なアルス、2番目に大事なアルマからもらった革の手袋と共に子育てに奮闘するのでした。
■最新"2巻"の感想
2巻ではダークエルフの女性がなぜ奴隷になったのかが描かれています。
王子に嵌められ王の命を狙ったとして奴隷に落とされたのです。
承認から女性を買いアルスの母親になってもらうことが出来たカキュー、女性は料理以外は完璧でした。そしてカキューはダークエルフの女性「エルザ」プロポーズをします。
結婚式を挙げていなかった2人は式を揚げました。カキューの魔法で花火をあげます。
そして日常へ。
アルスは森に棲む火龍の子供と友達になっていました。
しかしこの火龍は闇ギルドの頭目であるブリトラが親の火龍から強奪した子でした。
3巻ではアルスの友達になった火龍の「ボールス」(火がボーボーとアルスからとった名前)を奪いに来る闇ギルドとカキュー&エルザの夫婦が戦うのでしょう。
続きが楽しみです。
■おわりに
前述の通り1巻は悲しい展開ですが画がうまくカキューとアルスの掛け合いもホンワカします。子育てに奮闘する親は偉大ですね。
まだ2巻ですが続きが楽しみな超オススメの作品です。