2024年9月25日に『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』の2巻が発売されました。
現在2巻まで出ていますが1巻が4.90、2巻が5.00とレビュー評価は激高です。
それもそのはず。面白い!!
表紙にエルフとオークの画があったため勝手に内容を想像しましたが全くの想定外でした。私は心が汚れていたのかもしれません……。
とにかく面白い本作をご紹介させて頂きます。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『オルクセン王国史』とは?
主人公の闇エルフ(ダークエルフ)「ディネルース」は氏族の族長でした。森で狩をしていると妹から知らせが入ります。村が襲われていました。
襲ってきたのは同族のエルフが治める国「エルフィンド」の軍でした。このエルフ達は闇エルフではなく白エルフです。台詞から仲はよくなかったようですね。
生き残りをまとめて逃げるディネルース、しかし多勢に無勢で過酷な逃避行でした。
逃避行の途中でケガと空腹と疲れで倒れたディネルースが目を覚ますとそこにはオークの看護師さんがいました。
ディネルースのオークの対する認識は他の多くの異世界漫画と同じでした。
野蛮で食欲、性欲がとんでもない知能の低い暴れん坊です。
しかしディネルース達を助けたオークは全く違いました。
全員が落ち着き知的だったのです。
私たちは食べられるんじゃないかとビビっていたディネルースや闇エルフの一団の警戒や不安も早々に解けていきました。
王都に行くとそこは故郷であるエルフの国とは比較にならないほど発展した街並みが広がっていました。しかも自分たちは成年の祝い時にもらうくらいしかできなかったミスリン製の(ミスリルみたいなもの)武器や兵器が数えきれないくらいありました。
そしてとんでもなく名君な王、後漢の劉秀、北宋の趙匡胤、清の康熙帝のような感じです。勤勉で謙虚、街行く人と直接会話をして人の話をよく聞き、戦時は厳しい判断も下せます。
そんな超名君なオークの王「グスタフ」に救われたディネルース達はオークの国「オルクセン」の騎兵団となるのでした。
またもや名作が…。
画の雰囲気はフリーレンや獣王と薬草、辺境の老騎士のような感じで世界観にマッチしており美麗、これまでと全く異なるオークの描かれ方で物語も重厚です。
高いレビュー評価も納得の超オススメ漫画ですね。
■最新"2巻"の感想
エルフとオークは長年いがみあった間柄だったので色々と覚悟をしていたディネルースでしたが名君のお陰で順調に馴染んでいきました。
軍でも少将となり立場を確立していくディネルース、軍事演習では120年前のエルフとオークの戦争で戦った面々とも再会します。
そんな演習中に事故が起こりコボルト族の兵士が川に落ちてしまいます。
王であるグスタフは側近に雨を止ますと言って天幕の外へ、日本の民謡のような歌で雨を晴らしました。
その軌跡を目の当たりにして涙するディネルース、白エルフから逃げるディネルース達をフォローする際は雨を降らして追撃を躱したと知りました。
持ち前の魔術による捜索で川に流されていたコボルト族の兵士を救出したディネルース、コボルト達から感謝されました。
こうして軍内でも信頼を勝ち取っていったディネルース、王グスタフから団の名前を授かります。
「アンファングリア」とは神話上で白エルフを倒した巨狼族の始祖の名前でした。
ディネルースは感激しました。
ここで2巻は終わりです。
2巻はオークの国「オルクセン」の凄さと王であるグスタフの凄さが改めてみてとれました。3巻はどうなるのか?
故郷を襲った白エルフの国「エルフィンド」への復讐は?
続きが気になる超オススメの漫画です。
■おわりに
嬉しいことではありますが次々に名作が誕生してお金が…。
巻数が少なくレビュー評価も高いので無料で読める巻はないようです。
超オススメの良作ですので気になって頂いた方がいたら読んでみてもらえると嬉しく思います。