2024年9月17日に『大獣公とユニコニスの乙女』の最新"4巻"が発売されました。
レビューは4.70と超高評価です。
ゆっくりと進みますが様々な謎、主人公「ラナ」と周囲のモフモフたちが魅力的で超オススメの漫画です。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『大獣公とユニコニスの乙女』とは?
父は人族、母は古族のハイドワーフというラナは両親ともに無くし天涯孤独でしたが優しい村長が世話を焼き村で過ごしていました。
しかしハーフなので半端な亜族でありモノづくりの才がなかったラナは雑用係として村でこき使われていました。
やれることと言ったら人が作ったものを出荷する前に磨くことくらいでしたが、特殊な能力が備わっていたようで王国の騎士が村にやってきます。
連れて行かれたら殺されると思っていた村の娘たちは雑用をやらせまくっていたラナを押し出して差し出します。
しかしこの騎士は「大獣公」と呼ばれる元王太子で亜人をよしとしない現政権にあって人族と亜族、獣族が分け隔てなく暮らせる街づくりをしている超人格者でした。
部下も人のような姿をしながら獣の姿に変身できるメンバーばかり。
警戒心MAXのラナでしたが大獣公レイフォルドの人柄、レイフォルドに付き従う護獣官(多様な種族の橋渡しをする役目を担う)達と関わることで笑顔になり信頼していきます。
そんなラナは村にいた時とは違って平穏で幸せな日々を過ごしていました。
政務やパトロール、人族と亜族や獣族の調和に忙しいレイフォルドでしたが現王妃のアンジェラは人しか認めないという超極端な考えを持っていました。そして人族と獣族の交流のための品の中に獣に特効を持つ効果を付与した品物を忍び込ませます。
そのことを知ったレイフォルドはラナに協力を願います。ラナは王妃が付与する「祝福」を見ることができる唯一の者だったのです。そのことに気づき王妃の悪巧みや専横を止めるためにラナを探して村に行ったのでした。
見事に獣族に送る品の中から王妃が祝福(獣にとっては呪い)を施した品を見つけ出したラナでしたが獣族の国に何も起こらないことを怪しんだ王妃に呼び出されます。
王妃は高齢ですがある方法で若さを保っていました。
謁見にはレイフォルドが付いて行きなんとか事なきを得たラナでしたが人族以外は認めないという王妃がいる限り平穏は訪れません。
「葬送のフリーレン」や「獣王と薬草」のような画で見やすく、主人公サイドは良い人ばかり、モフモフに囲まれた全体的に読みやすい作品です。
まだ4巻ですが続きが気になるオススメの漫画です。
■最新"4巻"の感想
4巻では王妃アンジェラの過去が少し描かれました。
恨むのもまぁ分からなくはないなという感じでした……。
一方、王妃の施す祝福の謎を解明するためにレイフォルドはラナにラナ自身の過去や父親のことを聴きます。しかしラナは記憶が曖昧で覚えておらず村の長老が詳しいと言うのでした。
こうして村に向かったラナ、レイフォルドと護獣官たちの一行。
久しぶりにラナに会った村長は飛びついてきました。
作中で一番可愛いモフモフは村長説が出るほど愛くるしい村長、寝るときは子供が被るやる?というような帽子を被って寝るようです。
村長は知っていることをレイフォルド達に話しますがそれほど詳しくは知りませんでした。そしてラナの父ゼリムに言われたことを伝えます。ゼリムは生前「もしエディルミナ(ラナの母)やラナに何かあって、その時に僕がもうここにいなかったらエルフの友を訪ねてほしい」と村長に伝えていました。
このことで村長の案内によりエルフの里に向かう一行、森を進む中で姿の見えないエルフから一方的に魔法で攻撃を受けますがゼリムの服を加工した洋服を来て問いかけるラナの呼びかけに応じてエルフの長が姿を見せます。
そして里に招かれることになりました。
エルフの里についたラナ達はエルフの長から話を聴きますが、5巻では更にラナの両親の話やラナの過去が語られると思います。
レイフォルド達の動きを怪しんだ王妃が迫って来そうな気もしますがこの先はどうなるのか?
続きが気になるオススメの漫画です。
■おわりに
1巻の表紙のイメージは少女漫画で恋愛系かと思ったのですが中身は全く違いました。ゆっくり進みモフモフが多いことからホンワカした雰囲気が多い本作ですが王妃の存在や悪巧み、種族ごとの争いなど見応えがあります。
ラナとレイフォルド、周囲のキャラクターが良い人ばかりなのもストレスなく読める良い点です。
興味を持って頂いた方がいらっしゃれば読んでみてもらえると嬉しく思います。