2024年9月12日に『おっさん勇者は鍛冶屋でスローライフはじめました』の最新"2巻"が発売されました。
鍛冶系の異世界漫画も増えてきたなぁと思います。
現代日本で鍛冶やスローライフに憧れを抱く人がいるものの鍛冶だけでの生活は殆どの人には無理ということから異世界に言ったら「鍛冶」という流れが多いですね。
また鍛冶とセットで超田舎や辺境、秘境に引きこもって「スローライフを目指す」とセットなのも傾向かと思います。
そして鍛冶系の漫画はだいたい面白いですね。
チートでグイグイという感じではなく主人公が落ち着いていることが多く地に足をつけてしっかり異世界を生きる姿が描かれがちだと思います。
本作も正にそんな感じですが見た目が普通のおっさんが召喚直後から酷い目に合い、長い月日を経て森の奥で鍛冶を始めます。レビューは4.50と高評価でまだ2巻なので今後は分かりませんが現時点ではオススメできる漫画です。
鍛冶系の作品で「次巻が待ち遠しい漫画」にランクインしている漫画は今の所1つですが本作にも期待しています。
そんな『おっさん勇者は鍛冶屋でスローライフはじめました』のご紹介と最新"2巻"の感想を記事にいたします。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『おっさん勇者は鍛冶屋でスローライフはじめました』とは?
身勝手に召喚しておいて召喚勇者特有のチートスキルが発現しなかったことで殺されそうになる主人公の「ヘイジ」、しかし大臣の「召喚に失敗したと知れると国民が不安になるのでお飾り勇者として軟禁し式典の際だけ姿を見せるのがよい」というアドバイスに従って殺すのはやめます。
主人公が召喚された「ワーライル王国」の王はとんでもないクズ王です。
本作の主人公が召喚された国は腐っているようです。
異世界系漫画では同様に勝手に召喚しておいて、
・勇者のスキルがないから追放
・超絶チートだけどチート過ぎて測ることができず追放(Lv上限が99の世界でLv999など)
・身勝手に召喚して申し訳ないとお詫びして助力を願うスタンスの王族
・表面上は低姿勢で裏でも非道なことを企んでいる王族
・勇者そのものを素材的な意味合いで召喚する国
等々さまざまですが本作で主人公を召喚した王族はネガティブな種類でクズでした。
こうして王宮から外に出ることが許されなかったヘイジ勇者召喚が可能になる15年間を王宮の敷地内にある鍛冶場で過ごすことになったのでした。
チートが無いため最初は何も作れない状態からのスタートでしたが、現世ではブラック企業で働き詰め&真面目なヘイジは黙々と仕事に打ち込み鍛冶場で一番の腕にまで成長します。
そして15年後……
15年ぶりの勇者召喚です。召喚されたのは「エンドウカナエ」という女性で見た目の若さとスカートスーツ、首から下げるIDカードから若手の会社員のようです。
力のある勇者が無事に召喚されたことで無罪放免となったヘイジは悪態をつきながら王に「貴様にはもったいない土地だが領地をくれてやる」と言われます。そして大臣も「山と森が美しい静かな土地だから身体を癒せばよい」と言うのでした。
お世話になった鍛冶場の皆にお礼とお別れを言い王宮が用意した馬車で現地に向かうヘイジ、そこは王都から20日もかかる秘境で大森林でした。
大森林のあるのはくたびれた小屋のみ。しかしヘイジは文句を言いません。
この大森林は「ドルイタの森」で神獣と精霊がいる神聖な場所でした。
恐らく王族は魔物も多数いる大森林でのたれ死んでもらおうとしたのでしょう。
そして早速ドラゴンと出くわします。ドラゴンはこの森の番人で聖竜(ホーリードラゴン)の「クルエル」でした。ケガをしているクルエルを手当てして料理をふるまうヘイジ、看病で疲れたヘイジはそのままクルエルと寝てしまいます。
翌日野原で目を覚ますヘイジ、そこいは人型になったクルエルの姿がありました。
このクルエルは自分の手当てをしたヘイジと鍛冶に興味を持ち弟子入りを志願します。
こうしてヘイジとクルエルの同居生活がスタートしました。
本格的に鍛冶を始め街に売りにでますが全く売れません。
そんな時に悪者に絡まれている商人を助けましたが、この商人は鑑定のスキルを持っておりヘイジが作った包丁をSランクと認定します。
親方に怒られてばかりのヘイジで、ヘイジ自身も元々謙虚な上に自信がありませんでしたが親方が怒っていた理由は違いました。
Bランクの商品オーダーに対してヘイジは意図せずにAランク以上の商品を作ってしまっていたのです。オーダー通りでないから親方は怒っていたのですが、慢心させないようにそのことまで伝えていませんでした。
ヘイジが作った包丁は凄まじく床に落としただけで石造りの床に刺さるのでした。
こうしてチート鍛冶師を追放した王国はどうなるのか?
ヘイジには聖竜のクルエル以外にもさまざまな出会いが待っています。
落ち着いて謙虚なおっさんが主人公のオススメ漫画です。
■最新"2巻"の感想
2巻では冒頭で早速プチざまぁがありました。
雨で雨漏りがして王宮がビチャビチャになっていたのです。
ヘイジが屋根に屋根瓦を敷き詰めた鍛冶場だけは雨漏りと無縁でした。
一方、ヘイジは最初に同居人になった聖竜のクルエル、迷子になっていた所を助けたことで同居人になった白狼族の「スゥー」(両親と再会できたけどヘイジの所に戻って来た)と3人で鍛冶をしながら家を拡張したり屋根瓦を変えたりと順調に生活をしていました。
そこへ街で物凄い切れ味の包丁を持つ女将から入手元を聴いたダークエルフの女剣士「紫電のベルフェビア」がやって来て鍛冶を依頼されます。
このベルフェビアはヘイジが以前に王宮の鍛冶場で作った剣を使っていましたが数年の酷使と強敵との闘いで折れてしまったのでした。代わりのモノを王都で探しますがヘイジがいない王都の武器屋には満足するものがなかったのです。
そして鍛冶に打ち込むヘイジ、本作は他の鍛冶漫画より鍛冶に関する知識が深めな印象です。他の鍛冶漫画は異世界特有のスキルや術式の描写が多くありますが本作はヘイジが鍛冶のチートを持っていないため素材や手順の解説のみなのです。
そうして出来上がったのはSランクの見事な刀でした。
早速試し切りをベルフェビアにしらもらいますが、とんでもない切れ味です。
束ねたインゴットを手加減状態で真っ二つにしてしまいました。
そしてお気に入りの武器「蒼穹」(そうきゅう)を手にしたベルフェビアは意気揚々と街に帰っていきました。そこにいたのは召喚勇者の「カナエ」、すっかり異世界の服装になっています。そしてベルフェビアはカナエの先生となっていました。
新キャラのベルフェビアとカナエが強敵というのは何か?
ワーライル王族へのざまぁは?
気になる点が増えてますます面白い2巻でした。
オススメの漫画です。
■おわりに
最近ご紹介する漫画は1巻無料ばかりでしたが本作は2巻しか出てないからか無料にはなっていないようです。
ちょっと話がずれるのですが私は盲目的にアプリで漫画を買っていました。
アプリで買えない古い漫画だけWEB版で買っていたのですが、WEB版は「週末限定30%オフなどのクーポン」がありますね……。
年間で50万前後を漫画に使っているのでざっくり計算でも同じ数を買った場合に15万も安くなる計算に……。
あと無料で読める読めないも作品によってアプリとWEBで異なるようです。
今はWEBで買うようになった私ですが読むときはアプリなので無料うんぬんはアプリの情報となります。
皆さんは当たり前に知っていたかもしれませんがもし知らなかったという方がいたら土日でまとめ買いすることをお勧めいたします。
『おっさん勇者は鍛冶屋でスローライフはじめました』が気になった方がいらっしゃれば読んでみて頂けますと幸いです。