2024年9月27日に『スキル『植樹』を使って追放先でのんびり開拓はじめます』が発売されました。
似たような作品は多くテンプレ気味な展開ですが読みやすく楽しめたのでご紹介させていただきます。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『スキル『植樹』を使って追放先でのんびり開拓はじめます』とは?
スキルを授かる儀式で戦闘に関係ない「植樹」という素養(職業、スキルの意)を授かってしまった主人公のウッディは名門コンラート家の長男で剣聖、竜騎士、勇者、そして父と同じ大魔導という戦闘系最上位の素養を授かることが期待されていました。
しかし授かったのは「植樹」、しかも自分を毛嫌いしている弟のアシッドが大魔導を授かってしまいます。これにより一瞬でアシッドが嫡子になりウッディは居ない人扱いされることになったのです。
アシッドの意地悪で「植樹」が活かせる土地に行けと言われてついたのは見渡す限り砂漠の土地でした。専属メイドのアイラも付いてきてくれました。
こうして絶望しながら砂漠を彷徨うウッディでしたがこの「植樹」は半端ではありませんでした。ウッディが何気なく植樹していた気は「世界樹」だったのです。
この世界樹は実がなるのですが通常それは運がよければたまにという程度です。
しかしウッディが生成して植樹した世界樹はバンバンなります。そしてその全てにエリクサーかのような効能が…。チート過ぎる…。
こうしてアリアに支えられながら無自覚に植樹をして一面砂漠な土地の開拓を始めるのでした。
主人公に狂信的でついてくる専属メイド、使えないと思われた植物系の素養が超絶チート、追放と同時に婚約解消となった女性も追いかけて来るという他作品にもみられる展開が多くテンプレ気味ですがその方が安心して読めますし私は好みでした。
それにしてもこれ系でタイトルに「のんびり」と書いてあって本当にのんびりしている作品見た事ないですね。まぁのんびりしていたら読者は退屈ですけど。
■最新"1巻"の感想
テンプレに則り追いかけた来た婚約者のナージャ、ナージャに餞別として無自覚に世界樹をプレゼントしていたのでが、その世界樹に吸い寄せられて「神鳥シムルグ」がやってきたのです。そして世界樹の創造主である人の元に行くというシムルグに連れられてナージャもウッディに合流します。このナージャは剣聖です。
そんなウッディ達は砂漠で行き倒れになっている男女を発見します。世界樹の実で回復する2人でしたが村がボロボロで困っているとのこと。優しいウッディは救いに行くことにしました。
そして一夜で砂漠地帯の何もなかった村に美味しい実がなりまくった木を植えまくったウッディ、村の人たちのフォローをするアイラとナージャ、絶望し痩せ細っていた村人はウッディが植樹した木の実で元気モリモリとなりました。
そしてこの土地に神鳥シムルグが祝福を与えます。すると更に木々が活性化して泉までできてしまいました。一瞬で。
神鳥シムルグ曰く世界樹は神の使いである神獣や聖獣を呼び寄せるとのこと。
神鳥シムルグ以外にも神狼フェンリル、神鳥フェニックスなども来そうな予感。
大魔導を授かった性悪な弟アシッドは婚約者になったけどウッディを追いかけて家を出たナージャを探しています。またウッディがうまくいっていると知ったら邪魔をするでしょう。ウッディを追放したコンラート家と父も黙っているとは思えません。
既に世界樹が沢山あり、神鳥シムルグと剣聖ナージャがいるので中々の戦力だと思いますが次の神獣が合流すれば負けることはないような気がします。
1巻の最後は木々が実った村を発見した野盗がウッディ達の村に向かう所で終わりました。野盗レベルならシムルグとナージャで問題ないのでしょう。
砂漠の中に突然現れた半端ない村に精強な種族や人、新たな神獣が合流しそうな予感です。
ありがちな設定がゆえに読みやすく楽しめました。
2巻が楽しみな作品です。
■連続投下した記事にある1巻だけの作品について
本日はここ数日で購入した1巻だけの作品を3つ記事にしたので軽く比較します。
①『スキル『植樹』を使って追放先でのんびり開拓はじめます』
②『壁役など不要と追放されたS級冒険者、《奴隷解放》スキルを駆使して史上最強の国造り』
③『キコリの異世界譚~転生した少年は、斧1本で成り上がる~』
楽しめたのは上記の順番通りで①>②>③の順です。
しかし落ち着いて長く楽しめそうなのは③>①=②でしょうか。
①は完全テンプレ、②はテンプレもありつつ新たな要素、③はテンプレはありますが主人公の武器が斧でチートなしという内容でした。
1巻だけの評価であれば3作品ともレビューで4.00以上はつけます。
■おわりに
異世界系の漫画で主人公に虐げられたわけでもないのに立場が逆転したら鬼のように責めてくる親とか兄弟ってなんでしょうね?まぁそうでないと物語が盛り上がらないですけど。
植物系のスキルや魔法の作品は1、2巻がとにかく面白くて長く続かないか数巻でダレてしまう傾向があると思います。
本作はこの先どうなるのか?
続きが楽しみな作品です。