2024年9月22日に『錬金術師の辺境再生スローライフ~S級パーティーで孤立した少女をかばったら追放されたので、一緒に幸せに暮らします~』の2巻が発売されました。
凄腕錬金術師を追放して勇者パーティーやS級パーティーが没落するのはテンプレですが面白かったのでご紹介いたします。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
主人公で錬金術師の「ニコ・フラメル」はS級の冒険者パーティーで雑用係として扱われていました。しかし戦闘技術がない自分を幹部にまでしてくれていたリーダーで聖騎士のラインハルトに感謝していたのです。
ニコ、ラインハルト、魔術師のマーガレット、聖職者のリリアンでS級ダンジョンを探索していた時です。もう1人のパーティーメンバーである狩人「ミステル・ヴィントミューレ」が索敵に引っかかった強敵の情報を持ってきました。
急いで撤退するように言いますがラインハルトたちは無視をします。
そして現れたレイドボス「暗幕のナハト」にニコとミステル以外は即倒されてしまいます。
錬金術師のニコの前に立ち逃げるように言うミステルでしたがニコはレイドボスを分析して弱点を見つけミステルと一緒に倒してしまいます。
救われたラインハルト達は感謝するかと思いきやミステルを追放すると言うのでした。
理由は索敵ミスで強敵にやられたという意味不明な逆ギレとミステルが赤い瞳を持つ不吉な存在だからということでした。赤い瞳を持つのは魔族で不吉の象徴とされていたのです。しかしニコはそんなものは迷信だとミステルを庇います。
庇ったことで2人とも追放されたのでした……。
しかし去り際にミステルはラインハルトに言います。「あなたたちは本当にニコさんをただの錬金術師だと思っているのですか?」それに対してラインハルトは「雑用係で二流以下のゴミだ」と言います。
ミステルは「Sランクの看板は早々に下げた方が賢明です。このパーティーに未来はない」と言って去るのでした。
そして先に出てしょんぼりしながら歩くニコに一緒にパーティーを組んで欲しいというのでした。
ニコがただの錬金術師ではなく他の多くの漫画に出て来るチート錬金術師なのは当然ですがこのミステルもチートとは言わないまでも優秀でした。広範囲で正確な索敵、食用魔物の狩りと料理、そして可愛い!
しかしこの世界では赤い瞳を持つだけで差別されてしまうのでこれまでは苦労したようです。
2人はラインハルトの妨害で王都では冒険者活動が出来なくなったのでワケありの依頼をうけて辺境に向かいます。
その辺境は「ルーンウォルズ」、1年前の大規模な魔族の襲撃で街は破壊され領主も逃亡、新たな領主が立て直しを図っているものの再び魔族の襲撃があるかもしれず復興は停滞しているという状況でした。
しかしニコとミステルが来てからは急速に活気づきます。
ニコは超高品質のポーションを無償で配布、ミステルと一緒に魔物の退治と大活躍したのです。
一方テンプレですがラインハルト達は苦境に立たされていました。
ニコがいなくなったためアイテムの品質が劇的に下がり次々に依頼が未達成となったのです。S級のダンジョン探索をしていたのにB級の魔族にも苦戦するほどになっていました。
辺境の復興はどうなるのか?
ラインハルトたちへのざまぁは?
ニコたちが復興のお手伝いをしている領主はどう考えても男装した女性だけど?
レビュー評価は4.20でテンプレなのでストレスなく読める良作です。
■最新"2巻"の感想
領主に仕えるデキるスーパーメイド「クロエ・スヴェンソン」は悪巧みをしていました。領主が入浴する時間にニコを大浴場に誘導したのです。
そして入って来るもテンパりまくる領主、分かってはいましたが確実に女性ですね。
2巻ではオークの軍勢と戦ったり、領主の妹を錬金術師の弟子にしたり、ミステルと領主はどんどんニコに惹かれたり……。
一方ラインハルト達は名誉挽回と挑んだダンジョンでボスにボコられて失禁……、魔術師マーガレットのテレポートで何とか脱出するもラインハルトは反省ではなくただ憤るだけでした。
2巻の最後はニコ、ミステル、領主のルークでドワーフの集落の向かう所で終了、ニコ達はどうなるのか?ラインハルト達はニコたちの邪魔をしてくるのか?
時間が待ち遠しいとまでは言いませんが3巻が出たら確実に買います。
■おわりに
先日ご紹介した鍛冶系漫画と同様に錬金術師系の異世界漫画も多いですね。
殆どが錬金術師の力を軽んじて追放するも痛い目を見るという内容だと思います。
軽んじているわけではないですがゲームをする際に錬金術師はあまり使わないですね……。育てるのが面倒で魔法やアイテムで代用してしまいます。今年に入って「オクトパストラベラー」の1と2をプレイし事前情報で錬金術師が強力と知っていたのですがたいして使わず……。でもちょいちょい育ててある程度は使っていたし本作のラインハルトみたいに追放はないですね。
まだ2巻なのでなんとも言えませんし錬金術師系の漫画は多いため早期に終わり……ということもあり得ます。ですのでオススメとまでは言いませんが気になって頂いた方がいたら読んでみてもらえると嬉しく思います。