2024年10月4日に『Sランクパーティから解雇された【呪具師】~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……!~』の最新"9巻"が発売されました。
レビューは4.70と超高評価で錬金術師や支援系のスキルを持つ主人公の追放系漫画の中でも上位の人気漫画です。
次巻が待ち遠しい超オススメ漫画でもあります。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『Sランクパーティから解雇された【呪具師】』とは?
「呪具師」という外れ職業の主人公「ゲイル」は所属するパーティ「餓狼の群れ」(ウルフパック)から追放されます。
この「餓狼の群れ」はリーダーで聖騎士のカッシュ、女性で軽戦士のメリッサ、黒魔術師のノーリス、盗賊のルークというメンバーですが超絶ザコでクズな面々です。
カッシュはゲイルに追放を告げつつ支援術師の「モーラ・グラリス」をパーティに入れるべく呼んでいました。このモーラは王都で5本指に入る凄腕の支援術師です。
食い下がるも取り合ってもらえず去ることにしたゲイル、カッシュ達パーティメンバーに付与していた呪いを解除します。
その瞬間、能力が高いモーラはステータスの急激な低下に気づきました。
そうゲイルは最強の呪具師なので呪いと聴くと不吉ですが鬼のようにステータスを爆上げするアイテムを作ってカッシュ達に付与していたのでした。
それはもうステータスが何倍もされるような。
パーティを追放されたゲイルは露店で呪具の販売を行います。
見た目の悪さから最初は敬遠されていましたが効果が半端ではないことが分かり爆売れになっていきます。
カッシュ達「餓狼の群れ」がゲイルの呪具のおかげでSランクパーティでした。ゲイルの力がなければD?E?Fランクレベルの超絶ポンコツメンバーです。
そうとは知らずにS級の依頼を受けるもボコられまくるカッシュ達、新メンバーのモーラを置き去りにして逃げます。その後もA、B、Cと受領する依頼のランクを下げますがゴブリンにすらボコられて村人達に助けられる始末……。
逆ギレしてギルドの受付嬢に絡みますが受付嬢(普通の女性)にもボコられるカッシュでした。
一方、露店で呪具を売っていたゲイルの元に城を抜け出してきた王女が買い物にきます。王女は指輪を購入してはめますが、その後に大勢の刺客に狙われます。護衛も虚をつかれ絶体絶命かと思いきやダメージ完全無効の状態に。
ゲイルから買った指輪はオートで結界を張るダメージ完全無効の代物でした。
この指輪は聖遺物級で小国なら買えてしまうほどの価値があるものでしたが自覚のないゲイルは露店かつ安値でポンポン売っていたのでした。
ゲイルの無双は止まりません。追放されたことで別の都市に移動することにしたゲイルは乗り合い馬車でカッシュ達のクズ度に嫌気がさして即離脱したモーラと会います。
ゲイルとモーラが乗る馬車はオークの群れに襲撃されました。ゲイルも自分も後衛職であるため決死の覚悟で戦おうと悲壮なモーラでしたがオークに対して麻痺、恐怖、遅延(スロウというレベルではなくストップレベル)をポンポン付与し命乞いするかのようなオークに対して禍々しい短剣でオーバーキルしていくゲイル、ゲイルはモーラの支援術のおかげでオークに勝てていると思っていますが支援術は間に合っていない状況でも無双、最後の1体は即死効果で瞬殺という結末でした。
これでゲイルの能力を知ったモーラは超ポンコツ集団のカッシュ達がSランクになれた謎がとけました。ゲイルのお陰だったのかと。例えば黒魔術師のノーリスは攻撃魔法を担当していましたがメラみたいな魔法でもゲイルのお陰でメラゾーマ✖10くらいの威力になっていたのです。ゲイルが抜けた今となっては大層な名前の攻撃魔法名を唱えても「プスン」という線香花火のような火球しか出なくなっていました……。
更にゲイルの無双は続きます。
モーラと共に新たな都市に着いてからの事です。墓所の探索という依頼を受けました。モーラはゲイルが1人だと流石に危険ということで墓所にビビりながら同行を申し出ます。
しかし墓所はゲイルにとって宝の山でありピクニック気分でした。
強力なアンデッド系のモンスターもゲイルにとっては虫のようなもので全く意に介さずグングンすすみます。
アンデッドの最上位で聖魔法が使える凄腕の冒険者が複数に相手をするようなソーサラーですら即昇天させてしまいます。
ベヒモスなど超Sランクのモンスターに対しても強いゲイルでしたが、やはりアンデッド系には特に強みを発揮します。
超凄腕の冒険者が死を覚悟するしかない「死神」の登場、戦うことを諦めて死を覚悟する面々、目に映る冒険者やベヒモスで遊ぼうとする死神は高笑いが止まりません。
しかしそこへゲイルがやってきます。
死神とゲイルは顔見知りでした。ゲイルを見た途端ビビる死神「呪いを極めし者がなぜここに!」と言いながら先ほどまでの余裕と打って変わって後ずさりします。呪具の素材を集めるために墓所などに行くのが日課なゲイルはいたるところでこの死神と遭っていたようです。そしてスライムと会話するかのようなノリで話しかけるゲイル、死神は意を決してゲイルに襲い掛かりますが解呪により一瞬で昇天します。
死神が残していった特級の呪物を素手でつかんで回収するゲイル、周囲はドン引きです。
8巻ではそういうゲイルの呪具に対する超絶能力により故郷の呪いが解けるのでは?と思ったギルド長でダークエルフのギムリーから故郷の呪いの解呪を依頼されます。
魔王の呪具、魔王の復活、王国の策略など様々なことが動きながらゲイル達一行はギムリーの故郷へ向かうのでした。
呪具という余りポジティブなイメージがないアイテムを超絶スキルでとんでもない効果に変換してしまうゲイルの活躍は面白いです。呪われた装備は通常、威力は高いものの相応のデメリットが不随していますがデメリットを消しつつメリットをパワーアップさせるゲイルの能力は規格外です。
アンデッド系であれば魔王や神のようなレベルの猛者でも近所の酔っ払いかのような対応で対峙するにも見どころですね。
■最新"9巻"の感想
ギムリーの故郷に向かうために船に向かう一行、メンバーは左からモーラ、鍛冶ギルド長のシャリナ、冒険者ギルド長のギムリーです。
自作した呪具により腕力が鬼上がりしてバカみたいな荷物を1人で持ってくるゲイルに3人ともドン引きします。
船で魚を釣り、釣った魚をさばくために特性包丁を用意していたゲイル、素材は死神の鎌でした……。
航行中にクラーケンに襲われる船、絶体絶命でしたが死神の鎌で作った剣でゲイルが対抗します。
触手にとらわれたモーラをゲイルが救い出しました。
ゲイルの活躍でクラーケンを退治した一行、そろそろギムリーの故郷に着くか?と思いきや幽霊船が船に迫る描写が描かれて9巻は終わりました。
幽霊船ならゲイルの独壇場な気がしますが普通は大パニックですね。
ギムリーの故郷は旧魔王城の麓にあり航海が終わっても波乱が続きそうです。
続きが気になるオススメの作品です。
■おわりに
ebookjapanでは期間限定で1巻が無料で読めるようです。
異世界系がお好きな方にはオススメできる作品ですのでご興味を持たれた方はぜひ1度無料で読んでみてもらえたらと思います。