『最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士、本当に迷いまくって誰も知らない最深部へ ~俺の勘だとたぶんこっちが出口だと思う~』の最新”5巻”が2024年9月6日に発売されました。
レビュー評価は4.50超えと高評価でバトルシーンがしっかり描かれながらギャグシーンも笑える良作です。無意味なお色気やエロがないのも個人的に良いなと思ってます。
1巻は2022年8月5日に発売されており依然にも読んだことがあるのですが2巻以降は読んでいませんでした。土日は新巻があまり出ないため「何かないかなぁ」と思っていたら1巻無料が目に止まり読み直したのです。
結論、楽しめました。
そこでご紹介したいと思い本記事を書くことにしました。
本作の1巻は電子書籍ebookjapanにて9月26日まで無料で読めます。
本記事でご興味を持って頂けた場合は1巻を無料の間に読んで頂ければと思います。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士』とは?
竜殺しの実績を買われSランクの冒険者パーティ「次の頂点」(フューチャープラン)のリーダー「ゴダッハ」に雇われた主人公の「ジル」はダンジョンに向かう途中で新米サポーターの「クハラ」と親交を深めます。
Sランクパーティの連携とジルの強さから順調に迷宮をすすむ一行でしたが、いるはずのない場所にいるはずのないレベルの魔獣が現れました。
そして新米サポーターのクラハを雑に扱っていたゴダッハを注意したジルは魔獣もろともゴダッハの必殺技を喰らってしまい迷宮の深部に落とされてしまいます。
この手の迷宮やダンジョンで置き去りにされた~系は迷宮内で強者に出会って主人公が強くなったり、迷宮に縛り付けられている強者を主人公が助けたりしつつ殆どの場合は1巻、遅くとも2巻では脱出するのですが本作は3巻まで迷宮内にいます。
なぜならば主人公のジルが超絶方向音痴だったからです。
ジルは3か月もの間、孤独と闘いながら襲ってくる魔獣を撃退し火を使えないので生で魔獣を食べつつ目も悪いので水と思い込んでヘドロのような物を飲んで生きていました。
ジルは深部への落下の過程で眼鏡を壊してしまっていたのです。
そうジルはめちゃくちゃ目が悪かったのです。
他の作品と異なり最初から強いジルですが極度の方向音痴と目の悪さから迷宮内をウロウロするはめになっていました。そしてまぁまぁアホです(笑)
そんなジルの元に聖女「リリリア」が現れます。
リリリアは教会の聖騎士団と一緒に迷宮探索をしていたのですが転移のトラップにかかりジルの元に飛んできたのでした。
久しぶりの人に歓喜するジル、2人は協力して迷宮から脱出しようと誓います。
しかし中々脱出できません。それもそのはず。
リリリアも方向音痴だったのです。しかも聖女という肩書から謎の説得力を持っており不安や不審を抱くジルを度々論破します。
ジルは3か月の野性的な生活で元々のアホに拍車がかかっていました。
そして迷宮の上層を目指して突き進む2人、リリリアの魔術で生活レベルは向上しました。しかし進めど進めど終わりが見えない迷宮。リリリアは自力で歩くこともやめていました。
そして言おう、言おうと思っていた確信をつきます。
「そろそろ俺たちは認めるべきだと思う。迷っていることを・・・」
凄腕の剣士ジルと、凄腕の聖女リリリアは自信満々&意気揚々と迷宮の深部に進んでいました。地上ではなく深く潜っていたのです。
そんなポンコツ2人の元に救助にきた星の大魔導師「ユニス」、ユニスのお陰で火が使えるようになりました。
こうして毒竜殺しの「ジル」、島守りの聖女「リリリア」、星の大魔導師「ユニス」の3人がパーティを組むことになったのです。
大魔導師という肩書からアホではないのですが、異名の「星」が現す通り星がない迷宮深部では力が出し切れないというポンコツ条件を持っていました・・・。
とはいえ世界最高峰の3人が集まったことでどんどん迷宮を攻略していきます。
そしてギリギリで強敵を倒しますがリリリアとユニスはあることに気づきました。
世界を破滅に導く「滅王」が復活しようとしている。
通常の魔獣とは段違いに強い「外典魔獣」が本来はいるはずのない場所にいるようになっている。
いにしえの英雄が封印した「滅王」の封印が解かれようとしている。
そして迷宮はそれらを封印する役割を担っていたと気づきます。
迷宮が地下から封印の力を出し、地上からは大聖堂が抑えつけるという役割をしていることに気づいたのです。
封印を解くために滅王の信奉者、滅王が使っていたとされる十三の武装「外典魔装」、外典魔獣が暗躍していることに気づきます。
3人は封印を継続するために更に迷宮の深部に進むことにしました。
一方、地上では滅王の信奉者と外典魔装に関する調査が進んでいました。
そして調査が終盤に差し掛かったところで凶悪な外典魔獣が地上に現れます。
なんとか1匹を倒したのも束の間、空を覆う数の外典魔獣が現れ人々は絶望しました。
その時・・・
迷宮探索を終えたジル、リリリア、ユニスの3人が地上に戻ってきました。
ユニスは星の大魔術「メテオ」で外典魔獣を蹂躙します。
リリリアは負傷者や瀕死の人々が運び込まれているところに赴き一気に全快させます。
ジルはクラハに1巻の冒頭で預けた「めがね」を返してもらいます。
待望の視力回復です。
こうして3人は街に迫った脅威を退けます。
そしてジルは外典魔装と外典魔装に浸食された人間を倒すことに成功しました。
滅王の脅威を感じた3人は各地に散らばり来る脅威に向けての準備を始めます。
ジルはクラハを弟子にして同行させつつ過去にあった強者の元に行き協力を要請していくのでした。
5巻までのざっくり内容はこのような感じです。
他で多く描かれているダンジョン置き去り系とは違い予想外の展開もありました。
この後どうなっていくか?次第ですがオススメできる作品です。
■最新”5巻”の感想
前述したとおりクラハを伴ってジルは強者に強力を要請する旅にでます。
最初に向かったのは東の国です。ここには以前立ち寄って顔見知りがいたのです。
しかし道中でクラハの余りのパーフェクト気遣いにジルは酔いしれます。
クラハのおかげで迷子になることはなく、物知りなので戦闘以外は完全におんぶにだっこ状態でした。
そして東の国に到着。
ジルの師匠「ヴァルド・フリード」と同等の力を持つ「サミナト」に協力を要請しますが魔獣が活発化しているので今は難しいと言われてしまいます。
ジルが迷宮を攻略するまでは互角の強さを持っていた「チカノ」とは喧嘩になったりしますが、同等の力を持つ者として認めあっているようです。
ジルとチカノを先輩と呼びつつもアホな所は似たくないと思っている「イッカ」はまだ幼いですがそれなりに強いようです。
そんな時に魔獣の大軍が襲ってきます。
ジル、チカノ、クラハ、イッカの活躍で退けますが魔獣の大軍を一網打尽して一息つこうとした所で二足歩行の魔獣が突然目の前に現れました。
どう考えても強者の雰囲気でこの後は大ピンチだと思いますが5巻はここで終わります。
迷宮内の探索も楽しめましたが、地上に出てからも続きが楽しみな展開となりました。
■おわりに
巻末情報によると6巻の発売は2025年の春頃のようです。
まぁまぁ待ちますね・・・。
6巻の発売情報と共に6巻の状況を示す文言が多く記載されていますが、かなり大ピンチのようです。誰かが退場するようなことにならなければよいですが・・・。
もし気になって頂いた方がいらっしゃれば、まずは無料期間中に1巻を読んで頂ければと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。