『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』の最新”10巻”が2024年9月2日に発売されました。
1巻から読んでいる本作ですがはや10巻とは。
お気に入りの漫画続くのは嬉しいことです。
そんな『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』のご紹介と最新”10巻”の感想について書かせて頂きます。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』とは?
主人公のリックは幼い頃に読んだ冒険譚で憧れを抱き冒険者になるのが夢でした。
しかし強い冒険者になるために必須な強力なスキルを授かれず冒険者ギルドの職員となっていたのです。実際にはスキルは授かっていたものの発現していませんでした。
そんな時、街を襲うドラゴンが。
次々にやられていく高ランク冒険者たち。
英雄の冒険譚に憧れて冒険者を志していたリックは死ぬ覚悟でドラゴンの前に立ちはだかります。そしてドラゴンの脅威の前に待望のスキルが発現したのでした。
その際に知り合ったリーネットから大陸最強のSランクパーティ「オリハルコン・フィスト」に勧誘されます。
そしてその最強変態「オリハルコン・フィスト」のメンバーから殺人・・・いや過酷な訓練を施され化け物みたいになったリック。ギルドに冒険者になるための試験を受けにきたのでした。
32歳という冒険者にしては高齢な見た目から軽んじられ、絡まれるリック。早速受付でAランク冒険者に絡まれます。しかし2年間の地獄の特訓を経て大陸最強のパーティメンバーに恥じない強さを手に入れたリックはAランク冒険者を瞬殺。
FからAまである冒険者ランクで32歳にしてFランク冒険者としてスタートするべく試験に挑むのでした。
しかし貴族の息子と揉めたことで妨害されます。
貴族家に仕える執事が大勢のガラの悪い冒険者をひきつれてリックを害しようとしてきました。
こんなものはぶっ飛ばせばよいのですが人が良い上に自信がなく控え目なリックはなかなか行動しません。
その時、リックを化け物みたいに強くした「先輩」たち=「オリハルコン・フィスト」のメンバーがリックの試験を応援するためにやってきたのでした。
焦るリック、絡もうとする執事&冒険者たち、何も気にしていない先輩方。
心優しいリックは執事たちが撲殺されては不憫と必死に仲裁に入りますが、執事たちは先輩方に襲い掛かります・・・。
異世界系でおなじみの愚鈍なオークでありながらIQ300を超える頭脳で読書を好み、見た目通りの頑丈さと物理の強さを誇りながら職業は司祭系で回復や蘇生が得意なブロストンは襲い掛かって来た暴漢の攻撃をものともせずに破壊した上で瞬時に回復。
エルフとドワーフのハーフ千年工房のミゼットはリックが絡まれていることにいちはやく気づくもわんぱくな性格で作ったマシンガンを乱射して蹂躙。
1,000年先の技術で何でも作れてしまうミゼットですが少しずれているようです。
純血のヴァンパイアで最恐魔導師アリスレートは暴漢が襲ってきても遊びと勘違いしますがちょっと痛くされたことに激昂して「えい!」で暴漢ごとあたりを焼け野原に・・・。
このアリスレートは「オリハルコン・フィスト」内でも暴れん坊で本人は遊びのつもりですが挨拶代わりにニコニコしながらメテオみたいな魔法を放ってくる困った女の子です。
この3人とリックの試験に付き添っており、リックをパーティに勧誘したリーネットが「オリハルコン・フィスト」のメンバーです。
リーネットはハーフダークエルフでかつて闘技場で9999連勝というバカみたいな伝説を残しています。
その見た目と強さから絶対に敵対してはいけない「オリハルコン・フィスト」のメンバー達と気づいた執事は武器を捨て遠い目になります。
そして全員ぶっ飛ばして試験へ。
無事に合格することができました。
晴れて冒険者になったリックと「オリハルコン・フィスト」のメンバーは「伝説の六宝玉」を求めて各地を冒険、探索、破壊(笑)していきます。
拳王トーナメントというガチンコ殴り合いバトルで準優勝したり
ちなみにトーナメントの優勝者は決勝までほぼ無傷&殆ど動かず&本気を出していないブロストンです。
元々鈍いリックは化け物たちと関わるようになって世の中の常識から外れていきます。
トーナメントの本戦出場のために広い範囲でいくつもの予選をこなさないといけない現状に馬車を効率よく使わなければと案ずるアンジェリカにツッコむリック。
アンジェリカは冒険者試験の際にリック達と揉めた貴族の身内ですが、リック達と関わることで本当に強い人たちを知り仲良くなっていったのでした。
こんなにも常識はずれな強さを手に入れたリック。一体どんな特訓をしたのか・・・。
・ドラゴンを倒すまで巣の中に監禁
・モンスター捕獲液の中を泳いで窒息死
・1トンの重りをつけてモンスターの縄張りを100Kmランニング
これらは強くなってからではなく初期から課せられた特訓でした。
死ぬのが前提で・・・。
「オリハルコン・フィスト」のブロストンは死んで間もない内ならヒールで蘇生できるのでした。
死ぬ思いをしたり、実際に死んでもすぐに蘇生して特訓を継続するブロストン。悪気はないのです。ただ真面目なだけ。
こうして地獄の特訓で強くなり、見事に冒険者になったリックの冒険譚が始まりました。
圧倒的に強い「オリハルコン・フィスト」のメンバー、絶対強者ながら過去に傷を持つリーネット、リックの活躍と今後も楽しみな作品です。
なお巻末には毎回登場キャラクター(主にリーネットとアンジェリカ)のお色気シーンが収録されています。
■最新”10巻”の感想
「オリハルコン・フィスト」のメンバーで暗い過去を持つリーネットがメインの回です。
リーネットがリックと出会った時にドラゴンが街に襲来して来ていたのですがリーネットは故郷をドラゴンに襲われた経験からドラゴンをみたり、ドラゴンの魔力にあてられると動けなくなるのでした。
そんなリーネットの代わりにリックがドラゴンと闘ってスキルが開花したのですが、10巻はリーネットの過去が掘り下げられました。
リーネットの故郷を実験感覚で滅ぼした男はドラゴンを自在に操り、別人の見た目にもなることができる強者です。
この強者の実験の一環であった策に関わってしまいリーネットは記憶をなくします。
見た目はそのままで中身が幼い頃のリーネットになってしまいました。
リーネットは故郷を滅ぼされたあと奴隷として売られ闘技場で闘うことを強いられていたのです。そこへ「オリハルコン・フィスト」のメンバーが別件できて助けられたことがきっかけでパーティに入ったのでした。
10巻ではリーネットは過去のトラウマを克服し、両親たちの墓参りをするところで終了します。
今回登場したリーネットの故郷を滅ぼした「龍使い」(ドラゴンロード)は「オリハルコン・フィスト」のメンバーとも渡り合えそうな強さです。
これまではどんな強者やモンスターでも楽々蹂躙していたので今後が楽しみな展開となりました。
11巻には更に期待します!
■おわりに
チート級に強いですが俺ツエーでもなく読みやすい作品です。
ギャグがやや多く、ツッコミのコマに力を入れているようにも感じます。
現状のツッコミ担当はアンジェリカですかね。
気になった方がいらっしゃれば読んでみて頂けると嬉しく思います。