2024年10月4日に『願いのアストロ』の最新"2巻"が発売されました。
本作は「東京卍リベンジャーズ」の和久井健先生の最新作です。
レビューは1巻は4.20で2巻はいまのところありませんが映画化、アニメ化、ドラマ化されるようなヒット作を生み出しながら違うテイストの作品となっており「良く思いつくなぁ、凄い」としか言いようがないですね。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『願いのアストロ』とは?
主人公は世剣組の組長の1人息子「世剣ヒバル」、父親は世剣金剛(コンゴウ)ですが金剛は孤児や潰した組の子供を養子にして育てており13兄弟となっていました。実子は主人公のヒバルだけです。
この兄弟はそれぞれが金剛組長の仕事を手伝っており部下も多数、特に第1養子で新宿を拠点とする世剣獅鷹(シオウ)、第2養子で六本木を拠点とする寅三(トラゾウ)、第5養子で渋谷を拠点とする伍色(ゴシキ)の力は絶大でした。
そんな時に金剛が亡くなります。金剛は遺言でヒバルが組長として跡目、テラスに若頭としてヒバルを支えるように言いましたが、ヒバルは自分が組長になると兄弟が揉めると思い喪主の挨拶で跡目としてテラスの名前を参列者全員に伝えます。
この後どうなるのか?絶対揉めるよね?という状況でしたが突然巨大な流星が降って来て街を破壊します。
衝撃や爆風で飛ばされる中で聴こえてきた声は【願いを叶えるための力 アストロ】
ヒバルが願ったのは最強の拳でした。
それぞれアストロの力を手に入れた兄弟たち、その他の人々も力に目覚めた人がいます。
父金剛が目指した組とは全く違う方向に行く13兄弟の争いがどうなるのか?
賢くはないけど仲間思いの主人公ヒバル、クールで賢い相棒のテラスは大劣勢の状態から兄達と戦っていくのでした。
「新宿スワン」、「東京卍リベンジャーズ」を踏まえて今作は任侠系の人情バトル漫画かと思いきや突然の隕石で「え!?」となりました。
兄弟が内に秘めるそれぞれの願いが兵器、異能となって現れることでストーリーに絡んで行くのだと思います。
壮大な兄弟喧嘩がどうなっていくのか?続きが楽しみな作品です。
■最新"2巻"の感想
結論から言うとめちゃくちゃ面白かったでのですが、実は前半は面白くなかったのです…。ホンワカした閑話的なストーリーで「おいおいネタ切れか?」と失礼なことを考えながらページをめくっていたのですが中盤から後半にかけて盛り上がりまくりでした。結局ちゃんと面白いのは流石としか言いようがないですね。
2巻では新たな兄妹、アストロが登場しました。
そして第2養子の寅三は優しい力持ちでヒバルたちと行動を共にします。
2巻は中盤から寅三と協力して獅鷹の勢力と戦います。
獅鷹は超強い上に超冷酷、ヒバル達は大ピンチに陥りますが寅三が助けに入りました。
決着はついておらず3巻に持ち越しです。
■おわりに
毎回思いますが和久井健先生が描く悪役は徹底的に悪ですね。
まぁその方が主人公サイドが映えるのですが……。そして寅三には不幸が起きそうな予感…。
2巻の前半はどうなることかと思いましたが、読み終えてみたら面白かったです。