『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」をご紹介させてください。
記事の目的から思い切りネタバレしますので、ネタバレすんな!という方は超閲覧注意でございます<(_ _)>
ご紹介の前に、注意事項です。
・個人の好みなので本記事きっかけで読んだけど面白くなかった場合はご容赦ください。
・ネタバレ注意と記載しておりますが、気づかず見てしまったじゃねぇか!という場合も何卒ご容赦ください。
・順不同でランキングではありません。
・本記事の内容は2024年8月時点のもので、今後大幅に入れ替わったり、増減する可能性があります。
・該当する「シーン、回、巻」があってもその後の展開等々で次巻を買わなくなった、読まなくなったものは除外しています。
・記事中に対象のページ数を記載している箇所がありますが、作品によってはページ数がふっていないため電子版のージ数を記載しています。これが紙のページ数とズレている可能性ありです。電子版は本編以外の表紙や目次ページもカウントしているため。
■『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』より【6巻、悲しみの戦場】 → 悲しい
1つ前の5巻も胸熱展開多いです。修行のためにパーティから離れていた幼なじみのキラがピンチで現れます。
獣王グノンの大軍から街を守るために戦っている勇者パーティ。キラも復帰して全員が全力で戦いますが、数が違い過ぎて劣勢でした。
そんな時に我が子のように見守ってきた勇者アルスや他のパーティメンバー、世界を救うためにはココでこの子たちを死なせるわけにはいかないと最年長のタルキン老師が決意します。
魔王軍のボスである獣王グノンに近づき・・・。
ドラゴンクエストと言えばあの呪文ですね・・・。
アルス達が気づいて必死に引き止めるのを聴かずに獣王グノンに向かっていくタルキン老師。
グノンがいる台座について言います。
「わしと共に逝くのだ 獣王グノンよ・・・」
グノンが「まさか!おまえ!?」と焦った時、P48でタルキン老師は唱えます「メガンテ!!!!!」と。
凄まじい衝撃が辺りを包み、衝撃波で街の人たちも気づきます。その衝撃波から誰かがメガンテを使ったと。そしてメンバーから恐らくタルキン老師だろうと。
ルナフレアといい、タルキン老師といい悲しすぎますな。
更に次話の「超魔力 炸裂!!」では自分が不甲斐ないばかりに、タルキン老師とスライムを死なせてしまったとポロンが賢王として覚醒します。それまでのポロンは遊び人で逃げ惑うだけの足手まといでした。ここも胸熱ポイントですね。
ちなみにメゾラゴンって他になかったですかね・・・?
メラゾーマ+ベギラゴン=メゾラゴン、べギラゾーマ?どっちもどっちか?すみません、何でもないです。
『BLEACH』より【21巻、Tell Your Children The Truth】 → 衝撃
気付いている人も多数いたのでしょうが、私は気づいていませんでした。
一護の父で普段はふざけてばかりの「黒崎一心」が死神の姿で登場します。
P170、171の見開きで登場するのですが、場面も登場の仕方もシビレました!
そして「オメーが一護の体に入っている時は 俺は 一度も オメーのことを ”一護”って呼んじゃいないぜ」という台詞
身体の大きさと斬魄刀の大きさで霊力の大きさを誇示してマウントを取ろうとする破面(アランカル)に対して普通サイズの斬魄刀を抜く黒崎一心
「隊長クラスの死神は全員 斬魄刀のサイズをコントロールしてるんだよ でねーと どいつもこいつもビルみてーな刀 振り回すことになっちまう」と言います。
そもそも自分側の大将の愛染の斬魄刀が小さい時点で気づけよ!と思いますが。
多くの胸熱展開がある本作ですが、その内のお気に入りシーンです。
『センゴク権兵衛』より【27巻、VoL.233、夢のまた夢】 → 感動、胸熱
センゴクでは「山県昌景」の突撃シーンなど心が震えるシーンは他にもあるのですが、私はこのシーンが最も好きです。
農民から人として最上位の位まで上り詰めて、天下人となった秀吉。
他の武将たちと違い、家柄がよいわけではないので頼りになる親戚も少なく晩年はテンパって、自分が死んだあとのことを考えると心配がつきません。
史実はともかく作中では、力のある武将たちに秀頼や豊臣家のことを泣きながらお願いしたり、死にたくないと暴れたり、三成に甘えたり・・・。
そんな秀吉にも遂にお迎えが来てしまいました。
あの世に行くと、多くの武将たちが出迎えます。
秀吉は自分を殺しに来たと逃げ惑いますが、傍らの竹中半兵衛が諭します。
「ご家族の迎えはありません。この者らはあなたを認めている面々です。あなたと戦って敗れた面々があなたのことを高く評価していて、こうやって出迎えているのです」と。
それでも逃げ惑う秀吉。半兵衛に泣きつきますが、出迎えにきた大名、武将が声をかけます。
豪華な面々が一斉に「いやはや天晴れ!天下人殿」と秀吉に声をかけます。
それを聴いて落ち着きを取り戻した秀吉。半兵衛は続けます。
「みんな貴方に敬意ある故に参られたのです。貴方の真の才能を知る者は敵ばかり・・・。素直になれない人たちは外で出迎えているようですよ」
外に出る秀吉。
そこにはこれまでに戦ってきた吉川元春、北条氏政と氏直、柴田勝家、明智光秀という豪華な面々。
するとP33ので”ぱんっ”と後ろから頭を叩かれます。一瞬何が起こったか分からない秀吉でしたが、すぐに気づき急いで姿勢を正して言います。
「上様・・・・勿体なし・・・」信長も労いに来てくれたのでした。
そしてP34の”後ろ姿”、信長は頭を叩いたのみで声はかけず片手を上げて去っていきます。
このシーンは織田信長好きの私としては、たまらん展開でした。かっけーーー!!と。
62歳で亡くなった秀吉。家康と同じくらい生きていれば全く違っていたでしょうね。
『QP(キューピー)』より【6巻、ロシアンルーレット】 → 悲しい
小鳥たちとは違う道を進み、裏社会で力をつけていく我妻涼。
地場組織の組長と危ない賭けをして、見事に話をつけます。
その帰り道。P50からの我妻涼の想像シーンです。
危ない道に入っていく我妻涼と距離を置き、今は袂を別っている仲間たち。石田小鳥(キューピー)、奈良岡常吉、鈴本幸三と我妻涼の4人。
想像シーンでは難しい交渉を成功させた我妻涼に笑顔で話しかける奈良岡常吉、鈴本幸三の2人。
常吉は「そーか、やったか!さすがだな涼」
幸三は「オレじゃーこうはいかなかった、さすがだな涼」
小鳥も「おまえがいてくれて本当によかったぜ、これからもよろしく頼むぜ」
そしてじゃれ合う面々。それを見ながら満面の笑みで笑う我妻涼。本来こうで欲しかったという我妻涼の想像が終わると1人寂しく土手でタバコをふかす涼の姿が。
親友3人と袂を別った涼は全く笑わなくなっていました。
誰が悪いっていうと涼が悪いんですが、このシーンは寂しかった。涼は涼で間違っているけど自分的には親友3人のために命がけで動いているわけで。
現実では自分にビビっている奴しか周りにおらず笑顔にも全くならないのに、高校生の良かった時代の関係を1人で想像する。悲しすぎるっ!!
何とも言えない気持ちになるシーンでした。
この我妻涼は私も好きなキャラですが、人気があり外伝にも登場しますし、スピンオフもありますしドラマ化もされていますね。
『修羅の門』より【26巻、ロシアン第八十九話、グラシエーロ 一族の誇り】 → 悲しい、衝撃
ヴァーリ・トゥードのトーナメント第三試合のレオン・グラシエーロ対ペーター・ベルカンプの試合です。
優勝候補のベルカンプに対して6年間のブランクから本調子でないように見えているレオン。
柔術を駆使し極めに入るものの、その度にベルカンプに躱されたり外されたりします。
しかしベルカンプの締めやマウントも返されてしまいます。
とはいえ投げや打撃でベルカンプが優勢、実況もベルカンプ優勢で話します。
一族の長である父親もレオンに対して「それが本気かレオン!?」と焦ります。
取っ組み合いになる二人、ベルカンプが有利な態勢になるもすぐに返すレオン、レオンも極めますがすぐに外れされる・・・同じ攻防がしばらく続きます。
離れた、組んだ、外した、極めた、返された、投げた・・・。
ところが、少しずつレオンが攻める時間が増えていきます。そして柔道と体格に自信がある筈のベルカンプは近づくのを嫌がり始めます。
そしてある事に気付く面々、父親も笑みがこぼれます。
かつては九十九と死闘を繰り広げた実況の飛田が言います「まさか・・・、いや・・・こいつ・・・レオン・グラシエーロ」、「化け物です」
正真正銘の化け物、レオン・グラシエーロ
なぜか?
それは6年間もブランクがあるレオンが、優勝候補で柔道の猛者であり、体格も自分より大きいベルカンプ相手にトーナメントの試合中に”練習”していたのです。
レオンは極めてもわざと外し、極められたら即返すを繰り返していました。それに気づいたベルカンプが近づくのを嫌がったのでした・・・。
この圧倒的な実力差がないとできない、実戦での練習。
ベルカンプも練習されているとまでは思っておらず、その事実が実況されたあとに怒って攻撃を仕掛けますが、飽きたレオンは一瞬で極めてしまうのでした。
このシーンは衝撃でした。アメリカでのボクシング編とブラジルでのヴァーリ・トゥード編は特に見応えがあります。
■おわりに
どれも素晴らしいのですが、やはり『センゴク権兵衛』でご紹介したシーンは脳に焼き付いていますね。
ご紹介したシーンはP20から始まり、P43まで続きます。その中で織田信長が絡むのはP33の1コマである”ぱんっ”とP34の後ろ姿のみです。
それにも拘わらず、このカッコよさ。
そして位人臣を極めた秀吉が、表情を変え姿勢を正して「上様」と呼ぶ。信長の偉大さと、対信長についてはあくまで臣下という関係性が上手く表現されていると思います。
その他の豪華な面々には立ったままで名前を呼んだりお礼を言ったりするだけですからね。
(柴田勝家に対しては一応他より丁寧)
センゴクシリーズは戦術戦略や性格、関係性などの細かい掘り下げが多いので秀吉が信長とどう関わり、どう出世して行ったかが他作品より深く見えます。織田信長が登場するこのシーンは極短いコマで2人をよく表現していると思います。
ご紹介した中のいずれか一つでも、どこかのどなた様かの共感が得られたり、本記事がキッカケで読み始めて頂けたら嬉しく思います。