これまでに読んだ漫画の中で、
・常に頭の片隅にある
・ふとした時に思い出す
・眠れない時に目を閉じていると思い出す
みたいな心に残りまくっている「シーン、回、巻」をご紹介させてください。
漫画を読み始めたのは、小学1年か2年の頃で最初に買ったのはドラゴンボールの15巻でした。
漫画の意味とか”巻”の意味も分かっていなくて、一緒にいた中の良い友達が16巻を買ったので自分は15巻を買ったという感じでした。
15巻の巻タイトルが「群雄割拠!」、16巻が「龍虎相討つ!」で、一緒にいた友達は巻タイトルから物語が盛り上がることを見抜いて買ったんですね。賢い!その友達はその後、県下でも上位の学校に進学しました。
まぁでも何となく買った15巻も面白いですけどね。シェンさんの回は爽快だったし、弱そうに見えて実はめちゃくちゃ強いみたいなのが今ほどありふれていなかったので、衝撃を受けてボロボロになるまで読んでいました。だって15巻しか持っていなかったので・・・。
それから30年ほど経った今、多くの漫画を読んでいますが常に頭のどこかにあったり、時折思い出したり、ふとした時に読み返したりする『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」をご紹介いたします。
ちなみに、
感動、衝撃、胸熱、爆笑の「シーン、回、巻」は周回して何度も読んでいます。
悲しい、トラウマの「シーン、回、巻」は周回は殆どしていませんが、強く心に残っています。
記事の目的から思い切りネタバレしますので、ネタバレすんな!という方は超閲覧注意でございます<(_ _)>
ご紹介の前に、注意事項です。
・個人の好みなので本記事きっかけで読んだけど自分のは刺さらなかったという場合はご容赦ください。
・ネタバレ注意と記載しておりますが、気づかず見てしまったじゃねぇか!という場合も何卒ご容赦ください。
・順不同でランキングではありません。
・本記事の内容は2024年7月時点のもので、今後大幅に入れ替わったり、増減する可能性があります。
・該当する「シーン、回、巻」があってもその後の展開等々で次巻を買わなくなった、読まなくなったものは除外しています。
・記事中に対象のページ数を記載している箇所がありますが、作品によってはページ数がふっていないため電子版のージ数を記載しています。これが紙のページ数とズレている可能性ありです。電子版は本編以外の表紙や目次ページもカウントしているため。
■『心に残っている』漫画の「シーン、回、巻」
『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』より、【4巻、陸奥雷の章アメリカ西部編】 → 感動、悲しい
幕末編で新選組とやり合う2巻と3巻の主人公である陸奥出海の弟が主人公の巻です。
家を継ぐ気がそもそもなかった陸奥雷(ムツアズマ)は船で昼寝をしていたところ流されてアメリカ西部に流れ着いてしまいます。
そこで出会った部族との物語です。この物語は陸奥圓明流本編にあたる「修羅の門」とも繋がっており、修羅の門にてヘビー級を制覇したあとに、主人公の陸奥九十九が所縁の地を訪れるシーンがあります。またボクシング編で相棒として関わる人物は、アメリカ西部編で陸奥雷(ムツアズマ)に命を救われた人物の子孫です。
闘うことが嫌いでダラダラしていた陸奥雷は世話になっている集落でも弱虫と呼ばれて馬鹿にされます。
しかし部族の娘のニルチッイが攫われたことで修羅の心を思い出し、ぶっ飛ばしまくるという回です。
修羅の刻はそもそもの設定から胸熱シーンが多い漫画で本編より好きです。
このアメリカ西部編以外でも宮本武蔵、柳生十兵衛、坂本龍馬&新選組、源義経、織田信長、雑賀孫一と日本史の英雄、有名人が多く登場し、歴代の陸奥の子孫や継承者とバトルします。
織田信長の回では織田信長につく側とつかない側で2冊発売されています。
どれもオススメですので、バトル系が嫌いでなければ一度お試しを。
『クローズ』より、【18巻、海の見える街へ!】 → 胸熱
18巻は前半部分のポンと軍司のシーンも胸熱です!その18巻のポンと軍司のシーンに繋がる17巻の終盤、ポンの「おい!おまえが探してるのはオレか? 軍司・・・」、軍司の衝撃→ちょっと笑顔で「ええ!!」も最高でした。
また別巻の続・クローズ外伝の四代目武装戦線の回も超胸熱です。
人気のヤンキー漫画あるあるで、強いやつ出てくる→闘って勝つ→仲良くなる→もっと強いやつに仲良くなったやつがやられる→ライバルと手を組んで倒す!みたいなのがありますが、本回もそれです。
主人公が住む地域で四天王と言われている内の3人が手を組み、助けを求めてきた友達のピンチを救うために海が見える街にいきます。(坊屋は旅行気分)
友達のピンチを救うために、友達と敵対しているグループの面々を次々にぶっ飛ばしていきます。
九能龍信(武装戦線ヘッド)はボクシング系で、美藤竜也(鳳仙学園元頭、映画クローズでは三浦春馬さんが演じてました)は足技でそれぞれ無双していきます。
クローズ自体がヤンキー漫画の金字塔的な位置づけで面白いですが、この回はとにかく何度も読みました。
ちなみにカメレオン、今日から俺は!!、特攻の拓、ろくでなしブルースとヤンキー漫画はそれなりに読んでいましたが、クローズのことは完結後までその存在を知らず、大学生の時に徹夜で一気読みした漫画です。
やめられない止まらないワクワク漫画です!
『史記』より、【5巻、便所の屈辱】 → 衝撃
5巻は表紙含めて前半が藺相如と廉頗の話になっており、こちらもめちゃくちゃ神回です!
別記事の「戦国屈指のリベンジャー『范雎』は、平民から超大国秦の宰相まで出世した神算鬼謀」でご紹介している「范雎」の回です。
中国の春秋戦国時代(漫画キングダムのちょっと前の時期)魏の国でバカから濡れ衣を着せられて殺されそうになった『范雎』は名前を変え秦に仕官します。その後、秦で国のNo2である宰相まで上り詰めた『范雎』。魏を攻めようとします。
秦にビビりまくっている魏は攻められたらたまらんと「勘弁して貢物贈るから」の使者を派遣します。
この使者が昔に『范雎』をハメた男でした。『范雎』は、お金のなさそうな身なりに変装して町民のふりをしながら元上司に会いに行きます。
元上司は死んだと思っていた『范雎』が現れ、最初は驚くものの、将来有望だった男が落ちぶれているのを見た同情心からか食事に誘います。
そして「秦の宰相に繋がる知り合い居ない?」とダメ元で聴きます。
すると『范雎』は「私が宰相を紹介しますよ♪」と言います。
『范雎』と共に秦国宰相に会いに行く元上司。
一緒に場所に乗り向かいますが、道行く身分の高そうな服装の面々は、なぜか自分たちの馬車にビビり、壁に張り付いて道を譲ります。
そうして宰相の屋敷についた『范雎』と元上司。
『范雎』は「それでは少しお待ちください」と言って屋敷に入っていきます。
しかし『范雎』は屋敷に入ったまま戻ってきません。
シビレを切らした元上司が秦の黒い兵装を身に纏った門番に「范雎はまだか?いくらなんでも遅いよ!」と文句を言います。
門番は「誰だ范雎って?」と聴き返します。
元上司はイラついた様子で「さっき通ったショボい男だよ!」と言います。
門番は怒って言います。
「無礼な!あの方は秦国の張宰相様ですぞ!!」、「まさか知らないで一緒の馬車に乗っていたのか?」(范雎=張禄、范雎は秦で偽名の張禄と名乗っていた)
きっつーーー!!!
それを聴いた、元上司は青ざめて死にそうになりますが、そのタイミングで「宰相様がお呼びだ!参れ!」の声が・・・。
元上司はダッシュ&フライング土下座で「その節はぁぁぁぁぁ~」、「あなた様が秦の宰相という天上人とはつゆ知らずぅぅぅ~」、「なにとぞぉぉぉ、なにとぞぉぉぉ」と地面に何度も額を叩きつけながら必死の土下座。
それもそのはず、秦国宰相の機嫌次第で自分の国が終わるかもしれないのですから。
時代や権力から即殺されてもおかしくありませんでしたが、町で会った際の些細な優しさ(変装のためにみすぼらしい服を着ていた范雎に着物をくれてご飯をご馳走になった)に免じて命は助けられました。
とはいえ、全てを許したわけではなく、自分を殺しかけた魏の公子を差し出すか、魏を滅ぼすか選べと言われ・・・。
この『范雎』は中国史の中でも個人的に好きな人物で、稀にみる大逆転で史記の中でも特に印象深いエピソードでした。また歴史の表舞台からも賢く去り晩節を汚さなかったことも好印象でした。
いつの世も権力者が自分のことしか考えないポンコツだったり、部下や後輩の活躍を妬むような奴だとたまらんですね。
『范雎』は魏では上司ガチャに大失敗しましたが、秦では昭襄王という稀代の王と出会い大成功したようです。
『WORST』より【14巻、悲報・・・】 → 悲しい
全33巻完結の半分いかない所でか・・・、はえーよ・・・。
武装戦線6代目ヘッド河内鉄生の回です。バイク事故で亡くなります。
その後のクローズのセニドクロ・・・の回でみた際は、若くて尖がったアホだなとしか思いませんでしたが、WORSTではしっかり成長しカッコイイ男になっています。そんな鉄生が亡くなるといがみ合っていた武装戦線の仲間も遺志を継ごうと一つになります。
漫画って死んでほしくないキャラが死んじゃうことがまぁまぁありますが、鉄生も悲しかった・・・。
『ARMS』より【4巻、異能】 → 衝撃
4巻の異能以降はすべて衝撃ですが、特にP149はやばい。目を疑うとはこのこと。
作中の主人公と一緒に「え?え?え?」となりながらページをめくり、読み返してはめくりと。
ARMSという特殊能力に目覚めた主人公がある組織から狙われます。遂には母と暮らす家にまで刺客が。しかも大勢。
ARMSを使って対抗しますが、母が人質に捕らえました。大事な母を失いたくない主人公は武装を解きます。
それを見た母は急に人が変わったように溜息交じりで「ヤレヤレ、しょうがないわね」と言いながら、重火器で完全武装した刺客を隠し持っていた銃で瞬殺します。
目が点になり意味がわからない主人公、とにかく母に促されて指示通りに動きます。
次々に出てくる重火器、それを手足のように扱って刺客を蹂躙していく母。
「そんなん何処にあった?」、「お、お母さん?」みたいな台詞と表情で主人公は圧倒されますが、矢継ぎ早に指示をされベランダから飛び降りて外へ。こういう状況で敵が次にとる行動は閃光弾や手榴弾だから急いで外に出るわよ!と。
外に出てからはダッシュしながら二丁拳銃で周囲の敵を蹴散らすお母さん。
母は普通の母と見せかけて、軍人や傭兵の間で超恐れられ伝説となっている超凄腕の傭兵でした。
未だにニコニコしながら「しょうがないわね」からの「ドンっ!!!」は衝撃です。
■おわりに
まだまだまだありますが、キリがないので特に心に残っているものだけをご紹介しました。
ご紹介した中のいずれか一つでも、どこかのどなた様かの共感が得られたり、本記事がキッカケで読み始めて頂けたら嬉しく思います。