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【後編】傲慢で周囲の意見に耳を傾けず自己欲求を満たす事しか考えない人の栄華は終わる

 

『【中編】傲慢で周囲の意見に耳を傾けず自己欲求を満たす事しか考えない人の栄華は終わる』の続きです。


【中編】は『⑬【新勢力の衝撃】』迄でした。

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15年の長きにわたり君臨し続けた女帝、女帝と言われていた取締役と私が関わった10年間の記録の最終章【後編】です。


新たな取締役の活躍で一気に社内の雰囲気は明るくなりまとまりました。
人心掌握、マネジメントに長けた専務は営業の統括だけでなく他部署の社員、クライアント、委託先にも影響を強めていきます。


また人事制度や就業規則を改革し社員のやる気を引き出しつつ健康的な働き方ができるように整えていきました。

 

専務がメインで見る営業部門は急激に成果を上げて次々に新規を獲得し、競合との勢力図を急速に塗り替えていきます。新たに着任した2人に影響されて営業部門の社員は急速に成長し、勉強会を開いては外回り、ロールプレイをしては外回りと力をつけつつ成果を上げて行ったのです。

 

それまではオペレーション部やマーケティング部、関係各社の成果を元にしか仕事を獲得出来ず、営業部の調整ミスをオペレーション部でフォローして行くということが多々ありましたが、以降は持ちつ持たれつ感が強まっていきます。

 

しかしその過程で私やチームメンバーは多大な迷惑を被ります。

女帝VS新取締2名の構図は明らかでこれまで女帝に従順だった営業部の社員も強力な後ろ盾を得たことでガラッと態度が変わりました。また女帝を攻撃するため&手柄を急速に立てるために無茶な要件で仕事を獲得しては女帝や私の管轄であるオペレーションサイドに無理難題を言ってくるようになったのです。殆どはしばらく獲れていなかった新規をとるためのものでやむを得なかったと私も理解していますが、その内の1つに酷いものがありました。

それは競合他社が既に何年も行っている施策に参入し競争するというものでしたが条件が悪すぎたのです。

①競合他社の2週間遅れで始めて終了は同日

②競合他社の劣化版の範囲で勝負

③競合他社の120%の売上を出さなければ1か月で終了

 

営業の取締役2名としては競合に負ければ女帝を攻撃する口実になりますし、競合に勝てばこの結果を元に更に新規を獲得できます。どちらでも良かったのです。

 

これにより私とチームメンバーは大迷惑を被りました。

 

しかし結果は私達の圧勝、競合他社の180%以上の成果で終えて見事に仕事を獲得、営業メンバーはその結果を元に更に新規を獲得することになっていきました。

 

こういったこともありながら超パワーアップした営業部、巻き込まれて大迷惑な私達をよそに相変わらずの女帝ですがこの後どうなるのか?

『傲慢で周囲の意見に耳を傾けず自己欲求を満たす事しか考えない人の栄華は終わる』の【後編】です。

 

なお実際に合ったこと、思ったこと、その時の感情、今思うことをそのまま書いているため不快に感じる部分があるかもしれません。しかしそれを言うほど長く辛い日々だったのです。その辺は何卒ご容赦ください。


強めの言葉や不快な表現が苦手な方は閲覧注意でございます。

 


■『傲慢で周囲の意見に耳を傾けず自己欲求を満たす事しか考えない人の栄華は終わる』
⑭【新取締役の正体】
この付近が解任の6か月ほど前です。ここから急速に事態が動き出します。この時点で社内の情勢は下記の通りです。
①反女帝の社員
②どちらでもない社員
③表向きは女帝派の社員
④本当に女帝派の社員

冒頭に記載の時点では③表向きは女帝派の社員>②どちらでもない社員>①反女帝の社員>④本当に女帝派の社員の順で多く④は私でだけでした。

しかしこの時点での割合は③表向きは女帝派の社員>①反女帝の社員>②どちらでもない社員で④本当に女帝派の社員は0人でした。

 

そして①反女帝の社員の中にはこれまでではあり得なかった本人を目の前にしても表立って反抗する社員が出てきます。それもそのはずです。オーナーの肝いりで入社した”女帝より職位の高い”人間が直属の上司にいるのですから。

 

①反女帝の社員は女帝から強烈な攻撃を喰らったことがあるなどして恨んでいる人ばかりでした。私はというと濡れ衣キッカケで反女帝の社員ではあったものの女帝が部門長であり業務を円滑にすすめるためには反抗するにも限度がありました。ですので以前のようなコミュニケーションではないものの「③表向きは女帝派の社員」として仕事上はそれほど変わらないという状態を保っていたのです。ギリギリ……。

 

管理職以上は前後であからさまに変わることはありませんでしたが、女帝と付き合いが古い事務の女性陣は積年の恨みからか離反者が続出していました。

 

それまでは女帝の言う事にYESしか言えなかったおとなし目の女性社員が女帝に呼ばれても毅然とした態度で向き合うようになります。しかも面談開始直後にボイスレコーダーを机上に出して「私はあなたのことを一切信用していません。あなたの虚言には付き合いきれません。一体何人の社員が犠牲になったか分からないですよね?」ここまで言われても気弱な女帝は「どうしたの?大丈夫?悩みがあるなら言って。私はいつも○○ちゃんの味方だから」とだけ言うも全くの無反応で心が折れて面談は終了ということがありました。

 

女帝は「○○ちゃんは専務にマインドコントロールされてる」とほざいていましたが、我々はマインドコントロールが解けたんだよ!と思っていました。

 

そうして専務達の力が増し発言力が高まっていき、会社の業績も右肩上がりとなっていったある日のこと。

 

それは専務達が入社して1か月くらいが経った頃です。
私だけを宛先にしたEメールが専務から届きました。

 

私は近年、女帝を近くで見過ぎていたために呪縛から解かれるかのように「本当のビジネスマンってこういう人だ」と専務に憧れを抱き、部長とも頻繁に食事に行って仕事や将来のことをよく話していたので専務派、女帝派で敵対の雰囲気があったものの個人としては好意的でした。

 

しかしTOで私だけに急にメールが来て驚いたのを覚えています。

 

文面はこんな感じだったと思います。

 

**********************

○○さん

お疲れ様です。

今夜予定あるかな?なければ1度ゆっくり話したいと思っていたから食事に行きませんか?
連日のクライアント周りで中々予定がたてられず急にこんな誘い方で申し訳ないです。

**********************

 

私は特に予定もなかったので「承知いたしました」と返事をしました。

専務が女帝がというしょうもないことよりも大企業で管理職を務めて、入社後も瞬く間に社内を掌握した能力や考え方に興味津々だったからです。


そして恵比寿?かどこか定かではないですが会社から離れた店にタクシーで向かいました。店内はしっかりとした感じの個室が多く、隠れ家的な装いでした。

 

 

そして用件は次のことでした。

 

 

 

 

【女帝を会社から追い出したいから協力してくれないか?】

 

私は予想外の依頼に数秒だけ下を向いて悩みましたが意を決して上を向き「承知しました」と答えました。

 

専務は笑顔になり、両手を差し出して握手を求めてきました。「改めてよろしくね」と。

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そして専務からいくつかのことを教えられると共に依頼されました。
・実は俺と部長執行役員の2人はオーナーの依頼を受けて女帝を追い出すために来た

・営業部のメンバーも部長にしごかれて頑張っているけどこういうお願いをできるレベルにはない
・入社から数週間、社内を見ていたけど(私)さんが一番全体を見ているキーマンだと感じた
・女帝を追い出す決め手にかけるので手伝ってほしい
・6か月以内に結果を出したい(6か月以内=9月末頃)

 

新取締役の正体は【オーナーの密命を帯びた女帝に対するヒットマンで追い出したあとは昇進という見返りが約束されている人】だったのです。

 

時間が経つにつれて専務は方言が出てきて、身内扱いのコミュニケーションになっていきました。


年齢よりも若く見えて男前、経歴はピッカピカ、ボロボロの営業部を急速に立て直し、社内や取引先各社もソッコーで掌握。理想とするサラリーマン像に見えました。

 

以降、私は可愛がって頂き多くの場面で面倒をみて頂きました。

 

専務には言っていませんが正直に言うと『⑧【最後の助言】』の時に女帝が私を信じてくれていたら、たとえ専務や部長がオーナーの密命を帯び、社内の殆どを掌握しているという劣勢でもなびかなかったでしょう。全くカッコつけるつもりはないですが損をしても自分が正しいと思う事(それが世の中や会社にとって正しいかは別)をするワンパク気質なのです。もしそれでクビになっても悔いはなく、専務なら私の配下のチームメンバーにまで累を及ばせることはないと思っていましたから。

 

この女帝に裏切られた時の事を『⑧【最後の助言】』で少し書いていますが「銀河英雄伝説の13巻」を読んだ時に思い出してしまいました。

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作中で銀河英雄伝説キルヒアイスは身を挺してラインハルトを守りました。

 

しかし私は女帝を完全に見限っていました。

 

あの1か月半ほどの無機質で地獄のような期間はトラウマになっており、何よりも渾身の訴えと手書きの手紙を陰で嘲笑されていた事が許せなかったのです。そもそも1度も謝られてないですし。(しかし数年後この時の何倍もキルヒアイス状態になります…)

 

そして女帝を2度と信用しない、この人は絶対に変わらないと思い知ったのです。

 

その思いは解雇を免れたA社員から私が干されていた期間中の話を聴くたびに膨れ上がっていきました。


私が干されていた1.5か月ほどの間、女帝はA社員やG社員とコミュニケーションをとるたびに私に対する罵詈雑言が止まらなかったそうです。見たくはなかったですが、私に対して挽回したいA社員は当時のLINEのやり取りも見せてきたので確実です。

 

仮に私が専務の話を断ったり、受けたフリをして女帝に密告したとします。
女帝は自分が劣勢と感じたら専務や部長にそのことを伝えた上で自分の身だけを守るでしょう。とうか恋愛脳で気を引くために活用したかもしれませんね。もう一切全く信用できなかったのです。

 

そして私は翌日から動きます。

 

まず最初に女帝に採用され女帝派だった経理とシステムの責任者の2人を専務と引き合わせました。女帝にバレないように根回しの上で店も日時も私がセッティングしたのです。

 

なぜ最初にこの2つの部署か?というと女帝追放の肝になるからです。経理はお金の流れが分かりますし、女帝の経費の使い方も監視できます。システムは管理者権限で女帝のPCを全て見れますし、よからぬやり取りがあれば筒抜けです。例えば社外の彼氏と社内情報の共有などをしているかもしれませんでしたから。

 

余り乗り気ではない2人でしたが私が説得したこと、会社をよくするためという大義名分を掲げ何とか理解を得ることができました。


この頃の女帝は時間の殆どを社員の仕事の邪魔に使っていて前述の通り居ることのデメリットの方が大きく勝っている状態だったのです。

 

こうして社内のキーとなる部署の責任者と専務を引き合わせることに成功しました。

 

日々の業務をこなしながら、チームメンバーには万が一失敗した時に巻き込むことがないよう一切共有せずに専務や部長執行役員と密会しオーナーとの会食も頻繁に行いました。

 

 

⑮【二重スパイ】

専務の依頼を受けて私は女帝の粗探しを始めます。というか元々は粗しかなかったのですが、女帝は権力が弱まったため派手な行動は避けるようになっていました。一党独裁が崩れて自分を刺す可能性がある人物が現れたのですから当然といえば当然ですね。

 

私は情報を得るために女帝とのコミュニケーションを増やしました。


濡れ衣が晴れて以降は往年の沢尻エリカさんのような超塩対応をしていた私ですが専務からの依頼以降は以前ほどではないものの対応を軟化させるようにしていました。

 

そして私は専務側にA社員も巻き込みました。専務側が有利であり今の内から巻き込んでおかないと女帝が斬られたあとに巻き添えを喰う可能性があったためです。当時、A社員は背信行為がバレたことで女帝との間にわだかまりがあったものの専務から見ると完全な女帝派だったのです。悪口を言っていたのがバレたことを取り戻すためにこれ見よがしに女帝に忖度しまくっていたことも要因です。実際にはLINEでの罵詈雑言で分かる通り1ミリも女帝派ではなかったですが…。

こうして態度を軟化させた私とA社員は徐々に食事に行く回数が増えていきました。

 

女帝はバカなので「やっぱり寂しかったんだぁ」、「もぉうしょうがないなぁ~」、「最近は大変だったし1つくらいはお願いきいてもあげてもいいかな♡」と私やA社員が居ない所で周囲にほざいていたそうです。バカで良かった……、良くなかったけど良かった……。

 

私は専務や部長執行役員から得た”言っていい情報”や”ダミーの情報”を女帝に伝えることで油断させ、また気をよくさせて女帝から情報を抜き取り専務達へレポートしていました。女帝は女帝で専務達の情報を取ってくるように私にお願いをしてきていたのですが逆手にとって他に目を向けさせたり、嘘の情報提供で油断してもらいました。

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とにかく毎日通常の仕事、出張、情報収集、専務や部長との密会、しぶしぶ女帝とのコミュニケーションで多忙でした。

 

本来、こういうことは大嫌いな部類ですが、やはり濡れ衣で私を殺そうとしたが事、もはや仕事の邪魔しかせずデメリットしかない女帝の存在が許せなくなっていたのです。


あとこの時期に女帝が新たな一面を見せ始めました。
私やA社員は年齢や職位の差があり直属の部下でもあるのであくまで苗字呼びのみ(女帝は下の名前で呼んでくるかアンタ呼び)だったのですが専務と部長が下の名前で呼び始めたのです。

 

○○子さんと。


そしてそれを馬鹿みたいに喜んでいました。嫌がる体でめちゃくちゃ喜んでいました。

「もう、下の名前で呼ぶなんて信じらんない。でも悪くないも♡」、「誰にでも呼ばせる軽い女だなんて思わないでね♡」、「彼氏ぶるのは止めて!名前呼びなんて彼にしか許したことないのに♡」とか……。

いーよ、そういうの!分かってるから馬鹿なのはっ!!と思っていました。

 

更に時を同じくしてEメールの署名も変えやがりました。
それまではオーソドックスな姓名、社名と連絡先が全て英字だったのですが下の名前だけ&平仮名になったのです。


仮に女帝の名前を「ようこ」とします。

 

Eメールの文末に必ず「ようこ♡」と付けるようになったのです。

しかもわざわざ「ようこ♡」の部分に♡だけでなく花などで装飾したデザインまで付け加えて。

 

「【中編】⑬【新勢力の衝撃】」に記載していますが専務に対しては女帝に対する3大NGワード「既婚、若い女性、美人」の保持者だったことから散々に一方的な文句を言って早々に除外したにも関わらず下の名前で呼ばれたことで完全に忘れていました。

 

もう吐きそう……、何でそんなに馬鹿なの?なぜアナタが私の上司なの?

 

自分を追い出すために来た2人になぜか謎の脈を感じ下の名前で呼ばれて浮かれる……

まだ出て来るか?と感心しました。芸の幅が広すぎました。

 

維新を達成するために毎日ファンタスティックなこと言ったりやったりする女帝の懐に自ら飛び込むという日々は想定以上にきつかったです。

 

本当にきつかったのです……。

 


⑯【経費の使い方】
この時に専務や部長に言われて初めて知ったのですがこれまでの些細なお金、全ての食事、私的なプレゼントなどは全て経費でした。私や私の周囲は自腹だと思っていたので「お金持ちは違うな、いつも御馳走頂きありがとうございます」(お金を払ってでも食事を共にするのは避けたかったですが奢られてることには恩は感じる)と思っていたのですがまさかのオール経費。

 

しかも食事については2人の子供を同席させることも多々ありそれも経費。アホか。

我々が頑張って稼いだお金が女帝家族の私的なこと、女帝のポイントやランクアップのために湯水のように使われていたのです。

 

このことで刺せるのではないか?という話ですが女帝はそれも考慮していたのです。私は直接みたわけではありませんが専務は過去に遡って経費申請の書類を洗ったそうです。すると肝心な箇所は全て見えない状態でPDF化して記録されており原本は破棄済、役員や会社が承認したという事実しか分からなかったとのことでした。会社のシステム自体も女帝がやりやすいように作っていたので当然と言えば当然ですが巧妙でした。

 

ここに専務がメスを入れました。就業規則や経費のルールを変えたのです。


これまで女帝に対してYESしか言わない執行役員がチェックをして最終承認を女帝が行うという全く意味のないユルユルの承認フローでしたが専務を含む女帝になびいていない3人の承認が必要なフローに変えたのでした。

 

これにより1円であっても仕事や利益に関係のないお金は使えないという「普通」になったのです。

 

このことに副産物を感じ私やA社員は大喜びました。これで女帝からの食事の誘いはなくなる!解放される!と思ったのです。

 

ぬか喜びでした。しかも大幅に悪化しました…。

 

ある日のこと他部署の部長が女帝からランチに誘われていました。そして例によって「あんたも行く?」とゴミのようなお誘いがかかります。私は情報を得るためにYES…と答えました。

 

これは【忘れもしない地獄のお寿司ランチ】です。

 

店に入りメニューを見ながら選びます。昼限定ランチで1,000円ほど。最も安いので900円程度、高いのは2,000円弱でした。他部署の部長は900円のランチ、女帝と私は税込み1,000円ちょうどのランチを頼んだと思います。

 

くだらないどうでもいい近況報告などの会話をしながら食べ進め、そろそろ会社に戻ろうかという話になります。

 

ここで悪夢が起きます。

女帝が自分の分だけ払って足早に外に出やがったのです。お前の繋がった眉毛を見せられながらゴミみたいなトークを聴くために仕事を途中で止めて付き合ってあげたのに支払い別?経費使えないから?マジで?

 

そして不幸に気づきます。女帝の経費奢りアタックに慣れ過ぎていた私は急いで出てきたこともあり財布を持ってきていませんでした…。

その時のランチがルール変更後初の女帝との食事だったのです。

 

他部署の部長にお金を貸してくださいというと「ランチの時はポッケに1,000円だけ入れて来るんです。使い過ぎないように」とサスティナブルな回答を頂きます。

 

私はテンパりました…。マジか?嘘だろ?食い逃げ?会社に取りに戻るか?と。

 

そして歯ぎしりしながら泣く泣く私は払わないわよというスタンスの女帝に「すみません、何か急いで来たから財布忘れちゃって1,000円貸してください。戻ったら返しますんで」とヘラヘラしながら馬鹿っぽく言いました。

 

これまで散々女帝が当然のように出していたわけですから急に今日から支払い別などと気づくわけがありません。

 

本来であれば「私が払うよ」と言って然るべき所ですが、そこは流石に女帝でした。


躊躇した上で「え~、女の子にお金借りるのぉ~」と言いやがったのです。しかも平日ランチ時の人が大勢周りにいる都心で。「女の子?」とか喋り方とかいろいろ殺意が芽生えましたが「申し訳ないです。帰ったら倍にして返しますんで」というと「もぉう!しょうがないな~、そういう所だぞ♡」とクソプク顔で1,000円を手渡してきました。

 

支払いを終えて会社に戻り2,000円を持って女帝の元に。

本当に2,000円を受けるのかコイツは?と思いながら向かったのですが女帝は当然のように2,000円を受け取った上に「今度から男が全部出すくらいの気持ちでいないとダメだぞ♡」とどこで覚えたのか腰に手をあてながらプク顔。

 

私は日本が法治国家であることを憎みました。法がなければぶっ飛ばしていたと思います。むしろ100倍の20万払うから1発殴らせてくれ!という感情です。

 

濡れ衣などがあったにも関わらずこの期に及んで「全人類の男性は私と食事に行きたがっている」と本気で思っている思考。手遅れです。どうしようもありません。

 

超塩対応になり、距離をおいて、ドライに食事の誘いを断るようになって数か月。この辺のストレス耐性が急激に劣化していたのか久しぶりに喰らってしまい、地球人なのにスーパーサイヤ人になりそうでした。

 

この経費ルール改定は本当に迷惑を被りました。

 

 

⑰【ランチとディナー】
新たな専務取締役の就任で承認プロセスが変更となりこれまでの様に経費が使えなくなった女帝。


当初は「よっしゃー!これでご飯がなくなる!」と喜びましたが「⑯【経費の使い方】」にもある通り迷惑の幅が広がりストレスUP&コストUP&女帝が女の子スタンスUPという三重苦になりました。

 

寂しがり屋+チヤホヤされたい=誰かと一緒にいたい&経費は使えないけいど奢りたくないという難問を解決するためにとった女帝の行動はそれはもう器の小さいものでした。

 

経費が使えなくなった女帝は17:00頃になると何かの理由をつけてホテルに戻ります。「ちょっと用事思い出した」、「お客さんと会って来る」、「ホテルで作業する」などです。


本当の用事もあったかもしれませんが9割は嘘で先に会社を出てファミレスやホテルの無料サービスでお腹を満たします。


そして18:00を過ぎたころを見計らい社員に電話をして自分が滞在しているホテルに呼び出すのです。

 

待ち合わせ場所はホテルのロビーです。近くに飲食店はありません。厳密にはありますが吉野家松屋で女帝が絶対に入らない店です。

そこにあるのはシーザーサラダが3,000円近くするバカみたいな値段設定のホテル内レストランのみ。

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女帝はそこに入り当たり前のように座ります。なぜならばホテルの超上級会員でチヤホヤされたいからっ!!!!!!

 

そして「最近食べるの抑えてるのぉ」、「私は食べちゃったから好きなの頼んじゃって」、「運勢的に今は食べるのを抑えるべきなの~」等とにかく遠回しに【私は食べない=払わない=頼んだものは自分で払いなさいよ】と言ってくるのです。

 

メニューを見てもどれも馬鹿みたいに高い!
私はだいたいフライドポテトの1,500円かパスタの2,800円などを渋々頼んでいました。

 

そしてここでも若い女子の心を忘れない女帝の攻撃がさく裂します。

必殺「一口ちょうだい」です。最悪な時は「シェアしよっか?」にレベルアップしてきます。さらにだいたいメインのものを遠慮なく強奪していきます。

そして今でも忘れられない一言として「あっ、アンタのフォーク使って取り分けたら関節キスになっちゃうじゃない♡狙ったの?」これは脳みそが爆発するかと思いました。おそらく世界の中でも限られた人しか触れないボタンが私の手元にあったら勢い余って押したと思います。いま、思い出しても吐きそうです。

 

お前は食べなかったんじゃないのかよっ!!自分で頼めよ!!てゆーか全部あげるから帰っていい?と心の底から雄たけびを上げたい気持ちでした。

 

1度、本当に1度ですが高級ホテルに相応しくない徹底的に出来ないホール担当のメンズが食事をしている女帝と私の席ににこやか&颯爽と近寄ってきて、テーブルの中央にあった花瓶に花を挿し「ピンクのマーガレットの花言葉は真実の愛です。お二人に幸せを」とほざかれたことがあります。

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あの時ばかりはアウトレイジしそうになりました。人生で最初で最後の「責任者だせ!!」を発動しそうになりました。

出典:アウトレイジ

女帝は顔を赤らめながら「もうやめてよぉ~、誰かに見られたら騒ぎになるじゃない?」と言った後に「今日だけはそういうことにしておいてもいいよ♡」という人の寿命を一気に30年ほど縮めるかのような台詞を吐きました。

 

私は余りのイラつきで「はい?はぁ…え?いや、まぁはい。でも他の社員に悪いんで…」と伝えます。女帝の「もう照れなくていいのに♡」という返しは聴こえないふりをしました。

 

女帝はホテルの超上級会員だったのでレストラン側が腐った気遣いをしたのでしょう。

もはやテロでした。

 

ホテル内のレストランは高すぎるので「ちょっと仕事がギリなんで別の場所で待ち合せませんか?」と言ったことがあります。すると真顔で「え?部屋まで来る気?ダメだよ♡」と言われて心が複雑骨折しました。

 

他にもあります。


経費が使えていた頃の女帝はロイヤルホストやジョナサン、デニーズなどファミレスを小ばかにしており「私ってああいう所で食べると湿疹が出るのね?」、「良くない物が入っているんだと思う、やっぱり育ちかなぁ」等と偉そうなことを言っていました。ちなみに私はジョナサン大好きです。

 

しかし経費が使えなくなった途端「最近はジョナサンのパスタランチにハマってるのぉ」、「ロイホってコスパが悪いじゃない?最近はサイゼがお気に入り~」等とほざくようになります。というかそもそもマックとかも食べてましたしファミレスの焼き魚定食と私から奪って食べるホテルのフライドポテトはどっちが身体によいか?という話です。

 

残念ながらまだあります。

その日はめずらしく18時になっても会社にいました。恐らくバタバタしていて早めに出るのを忘れていたのです。私は女帝がいるのを確認し余りにも連日で費用がかさむので逃げていました。すると何もしらないチームメンバーが捕まります。

そして「ごはん行こっか?」、「ぜひ~」と腐った会話がなされました。

私は各方面に電話をして忙しいふりをしながら「早く行けよ!」と思っていましたが中々行きません。意地と意地のぶつかり合いです。

私は意地でも今日は行かん!と思い馬鹿みたいに四方八方に電話をしていました。

ようやく2人が出て行ったのでちょっとトレイに~と廊下に出たら居やがりました。

チェンジオブペース?

 

そして「あんたも行く?」

 

行かねぇよ!!と思いましたが密命もあるので渋々行くことに・・・。

この時に「ぜひ~」と即答したのは別記事のワインバーでも我が道を進みまくった課長で"ミス空気読まない"の女性社員です。

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こうして3人で食事に行くことになりました。

 

そして食事も終盤となり会計が近づきます。「まさかこれの支払い俺じゃないよね?」と思っていた時です。

 

とてつもない必殺技を繰り出します。耳を疑うとはこのことのために生まれた言葉かもしれません。

 

「あれ?あれれ?おかしいな~?」とわざとらしく焦る女帝

 

私は無視をしていましたが課長はピュアなので「どうしたんですか?」と恰好のパスをしました。

 

すると「ごっめ~ん♡財布すれちゃった♡出しといてくれる?今後は奢るから♡」

 

は!? は!??? は!??????です。

 

そんなワケないだろ?と。

 

しかもこれには大きく解決不可能な課題が3つあります。

①今度奢るという名目がセットされ次の約束を暗にされてしまうこと

②いつもは2人でこの頃の女帝は殆ど飲み食いしなかったので会計は高くても3,000円~5,000円、この時は何も知らない課長がいたのと初めから忘れたふり攻撃をするつもりだった女帝も飲み食いをしており30,000円超えだったこと

③そもそも次も食べないとかの理由で払わないであろうこと

 

まさに「こんなことある!?」でした。

出典:鬼滅の刃「4巻」

私も立場があるので普段は出します。

課長だけなら全然出します。額が倍でも喜んで出します。

 

しかし女帝は私よりも上の立場で年収も数倍です。

 

そんなに自分のお金は使いたくないのか?○憶の報酬で?カス過ぎる・・・。本当にこれまでは全てが経費だったんだなと改めて思いました。そして一段と蔑みと憎しみを覚えていきました。

 

私は本件については専務に文句を言いました。専務のせいで女帝との時間を自腹で過ごす羽目になっており、時には奢ってもらおうとすらしてくるんです!勘弁してください!と。

 

専務は苦笑いするだけでした……。

この時ばかりは「ちっ、使えねーな」と思ってしまいました。

 

ちなみに女帝は私やA社員がクライアントと会食の時は大人しくしていました。なぜならばクライアントは忖度してくれず普通の50代女性として扱ってくるからです。しかもだいたいクライアントは若くて綺麗な女性をアシスタントとして連れて来るので居場所がなかったのでしょう。そういう時は決まって20代の若い女子たちを誘って「女子会」と称しサイゼリアに行っていました。若い女子ならさほど食べませんしサイゼリアは懐にも優しくさすがに19歳~25歳くらいの女子たちとの食事では女帝がお金がを出していたようです。そして翌日に「昨日は女子会だったのぉ~」、「アンタ達には何を話したか教えなぁ~い」、「ウチら女子だけの秘密ぅ~」などと耳が腐る呪文を唱えてきていました。

 

なお念のために言っておきますが私は50代でも60代でも70代でも綺麗な方や可愛らしい方、日々家事に仕事に頑張っている良い方が大勢いることは認識しています。話が合うので20歳よりも50歳の方が良いとも思っています。女帝だけが特別なのです。女帝だけが……。

 

 

⑱【スパイ活動】
専務、部長、私はダミーの予定やダミーの情報を意図的に流して反応を見たり迷わせたりしていました。


そして女帝とのメールやLINEのやり取りは専務と部長に転送し、通話は録音していたのです。

 

通話した録音を何度か専務、部長と私で聴くという機会がありました。

次々に出て来る勘違い発言、巧みに躱す私、中には部長に対して「彼ミーティングの時に私ばっかり見てない?」等と言う会話もありました。私は恥ずかしくて恥ずかしくて…

 

録音された会話を聴き終わった後に専務が半笑いで「念のため確認だけどこれって上司と部下の仕事関連の電話ってことであってる?」と言われた時は退職したくてたまりませんでした。

 

一方そのころの女帝は社内の人望や勢力が急速に専務派に集中しつつある現状にようやく焦り始めていました。またやはりA社員にはわだかまりがあるようで新たな直属の配下を増やそうと動き出しました。

 

そして我々が知らない内にヘッドハンターを使って高給で雇い自分の直属にしたのです。これが社内でも最高クラスにポンコツでした。
焦って自己保身のために採用をするとろくなことがないですね。

 

このポンコツ「このままでは飼い殺しに合うと危惧しています」という名言を会社に刻みました。

 

このファンタジスタのエピソードは別でご紹介するとして簡単にご紹介すると、
鳴り物入り&女帝の強力なバックアップで入社するも何一つできるようにならずに名言だけ残して去っていったのです。


最初こそ女帝は大目に見ており、苦笑いにとどめていましたが余りにも酷いので激昂し始めました。専務達の目があるので以前のように本人に直接言ったり大勢の前でというのはありませんでしたが自分が連れてきた癖に愚痴をこぼしまくりました。

 

ちなみに彼関連で猛烈に納得いかなかったことがあります。

ある日ランチを2人でとっていた時のことです。支払いは私の奢りです。

入社してから2週間ほどだったと思います。既にファンタジスタの気配は見え隠れしていました。

 

彼は「女帝さんからこの会社はチャンスが多い。成果を出せば職位も報酬もどんどん上がると言われました。早く成果を上げたいですね」と息巻いていました。


年齢は私よりだいぶ上で多言語を操り前職は大企業です。私はふと嫌な予感がして尋ねたのです。

 

「今も結構もらってるんじゃないですか?女帝さんが頼み込んで来てもらったって言ってましたよ」すると「全然ですよ。前職よりは多少上がりましたけど私さんに比べたら全くです。〇〇円弱ですよ」

 

それは当時の私より少し多い額でした。もちろんA社員よりも多い額です。

 

私は平静を装いながら「そうなんですね~。じゃあ頑張らないと」と言いながら内心「あんのクソ女帝~!!年齢いってるし出来るかも分からないから最初は皆より全然安いのよとかほざきやがって~!!」と憤りました。ポンコツが私より高給なのは入社の経緯からしょうがないです。またもやくだらない嘘をついた女帝に憤ったのです。

 

そうとは知らない彼は全く自己の力や現状を省みず「3か月で昇進と報酬の倍増は最低限達成したいですね~」等とドリームを語っていました。

 

自分に忠実で強力な駒を手に入れたつもりの女帝でしたが大言壮語でプライドが高い上に全く仕事ができず更には何の被害も被っていない(女帝は年配の男性に興味がないので誘わない)にも関わらず女帝を警戒し一方的に嫌うというレジェンドを配下にしていたのです。


彼は研修で女帝と同じホテルに泊まることが1度あったのですが我々から話をきいていた為か「女帝の誘いを断る良い方法はないですか?部屋に来ることは流石にないですよね?」等と必死に聴いてきました。ファンタジスタの共演です。お互いがお互いを異性として見ていないのに全力で警戒し合うという不毛。バカばっかりです。

 

 

⑲【女帝の不安】
何かを感じとっていたのかもしれません。

この時期に女帝が読んでいた本は「今は我慢、その内にチャンスが巡って来る」、「最後に勝つ」、「心の整え方」というような内容の物ばかりでした。

 

またこの時期になると女帝は専務と部長に完全に敵対意識を持っていました。
専務と部長も表立って女帝を批判し挑発していました。

 

ちなみに【前編】の最初の方に記載した女帝の社外の彼氏?元彼?と3人で会ったのはこの時期です。

 

前述のファンタジスタが余りも使えないので夜に電話をしてきて泣きながら「私を助けて、あなたしか頼れないの」とブリっ子して言ってきたことがあります。以前なら全力で助けていたでしょう。余裕はありましたしこなす自信もありましたので。

 

しかし「あの1か月半」と「手紙を読んだあとの嘲笑」が私の心を無にしていました。

私は「助けて差しあげたいけど〇〇や〇〇で余裕がなくて~」と適当なことを言って躱しました。

 

とは言いつつも少し心が痛んでその日は寝る前に「断って良かったかな…、ちょっと可哀想だったかな…」と思っていたのですが私に話した内容&涙は翌日の夜にA社員にも喰らわせていました。勉強になりますね。

 

 

 

 

⑳【栄華の終焉】
今からちょうど10年前【遂にその時】がきました。日付までは覚えていませんが9月の中旬頃です。

前日の夜に専務らから「明日やります」と連絡があり、その日は朝から緊張していました。

 

いける?本当に?あの女帝を追放できるのか?失敗したら?とグルグルと頭の中を不安が回りまくっていました。


そして地方出張から昼過ぎに戻って来た女帝はそのまま内緒で来日していたオーナー、オーナーの専属弁護士、専務のいる会議室に呼ばれました。

画像はイメージです

その時間帯、私を含む女帝配下の社員は別の場所に待機させられていました。何かあったら呼ぶけど待機しておいてくれと言われていたのです。

 

追い出す際の面談に同席した専務は話が終わったあと会議室に待機させたまま女帝の席の片づけを始めます。荷物を持って帰らせるためと良くない物がないかのチェックのためです。専務もさすがに創業期を支えた女帝を想い「お疲れ様でした」という気持ちでしんみりしながら整理していたと聴きました。


しかし1冊のメモ帳がありました。見つかったのは中学生の娘の余りものなのか可愛らしいメモ帳です。

画像はイメージです

 

「なんだこれは?機密情報は載っていたりしないか?」と確認します。

 

機密情報が載っていました。


・あとどのくらいで航空会社のランクがアップするか?
・(経費による)クレジットカードの支払いをどのくらいすれば優待がもらえるか?
・関係各社の目ぼしい男性社員の特徴
・自費で払ったランチ代の記録
・社内男性の男としての評価(仕事ではなく男性として)

 

これを見て専務は「うん、俺は間違えてない」と思い整理が捗ったと言います。

 

またメモには錚々たる面々の女優の名前もあり、女優の名前の末尾には☆、◎、○、△の不穏な記号があったと言います。後に専務らからそれを聴かされると共に「あれ何だったんだろう?」と問われた私は「たぶんですけど、誰々が私に寄せてきている、誰々が私に似ているじゃない?等とほざいていたのでそれ様のチェックメモかと……」

 

それを聴いた専務は絶句していました。

その反応をみて改めて異常だったんだなと思いました。

 

なお解任前の女帝は「最近、有村架純って子に親近感がわくのね?」、「誰が有村架純よ?」と頻繁に仰せでした。

 

整理が終わると中くらいの段ボールに荷物を詰め込まれ、小柄な女帝は「ハイ」と散々こき使っていた事務の女性に渡されます。他にも女帝の私物を「ハイ、ハイ」と次々に渡し身体の空いている所にかけたり、置いたりしていく女性。

出典:新ジャングルの王者ターちゃん「3巻」

何の予告もなく本人からすると突然の解任だったため少しずつ荷物を持って帰るということも出来ておらず大荷物でしたが長年の権勢は見る影もなく誰にも見送られずに会社を去っていきました。

 

女帝は驚くほどあっけなく解任され、大人しく去っていったのです。

 

その後、私を含む元配下の社員には電話やLINEが続きました。それはもう代わる代わるひっきりなしに…。1週間ほど続いたと思いますが当然オール無視です。

 

会社から連絡はとるなという指示がありましたが取れと言われてもとりません。

 

1か月ほど後に共通の知り合いからその後の女帝について聴いたところ「私は悪くない、嵌められた」としきりに言っていたようです。我々への連絡もそれが言いたかったのでした。そして社内の人間を誘えなくなった後遺症か頻繁に「ご飯いかない?」と誘ってきて大迷惑していますというクレームまで頂きました。


こうして女帝の長い栄華は終わったのです。

 

女帝は去ったものの新体制は混乱続きでした。

お金、保身、暗躍、粛清、事故と続き私やチームメンバー、社内はしばらくバタバタしました。落ち着いたのは2017年の初め頃です。

 

そんな女帝が居なくなった期間について続けてお話しさせてください。

 

『新たな女帝の登場と目まぐるしく入れ替わり発生するヒト・モノ・コト。そして新世界へ』の㉑【女帝の居ない世界】に続きます。

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