2024年4月18日に『ねずみロワイヤル』という漫画が発売されていました。
1ページ目であの有名映画と同じセリフを言うねずみを見て「おい、ふざけんなよ!ギャグ漫画じゃねーか!」と思いきや全く違いました。ふざけていたのはせっかちな私でした。
読んだのは先月なのですが衝撃を受けたのでご紹介いたします。
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『ねずみロワイヤル』とは?
ねずみが人のように暮らしている世界。
修学旅行にいったつもりがどこかの島に連れて行かれ殺し合うように言われます。
28日後に迎えに来る船に乗れるのは生き残った5人だけとのこと。
主人公の西部(にしべ)は全員で生き残ろうとしますが、殺し合いだまし合う同級生たち。
人よりも人らしいねずみ達が可愛らしい姿からは想像できないバトルを繰り広げていきます。
■”1巻”の感想
引っ込み思案で優柔不断な主人公の西部と組んでくれる人(ねずみ)はおらず早速ボッチに。たまたま入った小屋で運よくアサルトライフル(オート、セミオート可能な銃)を手に入れます。
声をかけてくる同級生の女子リボンさん。
無邪気で明るく話しかけてきて銃を少し貸して欲しいと言います。
躊躇する西部でしたがグイグイ言われて貸すことに。
全く何の躊躇もなく銃口を西部に向けて引き金を引くリボンさん。
西部はドッと汗をかき心臓がバクバクなります。
銃は壊れていたわけではなくセーフティがかかっていただけなのですが、リボンさんは使えないと思い込みどこかへ消えていきます。
そこへ声をかけてきたホクロさん。操作説明のために西部から銃を奪いますが説明が終わると普通に返します。
ホクロさんは西部にリーダーになって皆を導くように言います。
戸惑う西部でしたが誰も殺さずみんなで帰りたい西部は頑張ろうとするのでした。
そこへ気の弱い西部と女の子のホクロさんだけであることに目を付けた男子2人組がやってきます。2人組は西部が持つ銃を奪おうとしますがホクロさんにボコられてしまいます。
ホクロさん、いやホクロ姉さんはめちゃくちゃ強かったのでした。
そんなホクロさんにボコられ不服はあるものの西部をリーダーとするグループに加わる2人。
仲間を探して散策していた西部たちはイケメン(イケねずみ)のブルーとトロくていじめられっ子のトロ子さんと遭遇します。2人が仲間に加わりました。
一方その頃、西部から銃を奪うやいなや引き金を引いたリボンさんは男子2人組と遭遇します。そして西部の時と同じように武器を貸して欲しいと頼み借りた武器でサクッと殺してしまうのでした。
殺した同級生を足蹴にしつつ、銃を持っていた男子の武器も奪います。何がリボンさんをここまでさせるのか・・・。
全員で生き残る方法を模索していた西部達ですが朝に放送された運営の言葉に絶句します。「昨日の死亡者はいませんでした」、「つきましては正午までに誰も死ななかった場合は皆様の首輪を爆破して試験終了となります」
運営は何が何でも殺し合いをさせたいようです。
そこで「自分が死んでもいいよ」と言い出すトロ子。止めるブルー。
ホクロさんにボコられた2人組はトロ子に死んでもらおうと言い、ブルーと揉めます。
そして2人組は別行動をすると言い始めました。
しかし部屋を出たタイミングで隠し持っていた手りゅう弾を西部達の方に投げ込みます。
トロ子は皆を守るために手りゅう弾に覆いかぶさりました。
そして意識を失う中でブルーの元気な声が聴こえたことでブルーが無事であることを知り安心しながら亡くなるのでした。
トロ子は誰からも相手にされない人生の中でただ1人、自分と向き合って何かとフォローしてくれたブルーに感謝していたのです。普通に考えたらただ優しかっただけなのですが、トロ子は本当に嬉しく思いブルーの優しさに幸せを感じていたのでした。
この一連の理不尽な行動にキレた主人公は「上等だ」と急に口調が荒くなり殺すことを決意します。
西部はこのまま本当にデスゲームを進めていくのか?
ホクロの狙いは何なのか?本当に味方か?清い気持ちで西部と一緒にいるのか?
謎ばかりですが、人間より人間らしいねずみたちのデスゲームは一見の価値ありです。
■おわりに
冒頭でも述べましたが1ページ目から超有名な台詞でビビりました。
しかし読み進めていくと良い意味でビビりました。
ねずみを駆除しようとしている人間の遊び?ねずみ達の夢?
どういう設定なのか全く分かりませんがねずみたちの戦いは思った以上に楽しめました。
まだ1巻しか出ていないので何とも言えませんが、気になった方がいらっしゃればまずは試し読みをして頂けますと幸いです。