Tairablog

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マンションの上階ガチャで地獄を味わった

 

以前住んでいたマンションには15年お世話になりました。

 

若手社員としてガムシャラに働いた時期、大震災の日、成果が待遇に結びついた時期。
役所の手続きなどが面倒な私は引っ越しをする気になれず20代後半から大きな出来事てんこ盛りの30代の全てを同じ部屋で過ごしたのです。

 

私がいた15年間で左の部屋は1度だけ人が代わりました。右の部屋は3度代わりました。そして問題の上の階です。上の階も3度変わったのですがこの3度目が地獄でした。

 

騒音トラブルに巻き込まれて起きたこと、やった事についてご紹介させてください。

 

 

■上階の騒音
上階の足音や物音はある程度しょうがありません。また引っ越し前後は諸々で物音が激しくなります。その辺りは誰しもが持ちつ持たれつでやむを得ないと思います。

 

ところがこの時はそういう一般的に考えられるレベルを超えていました。

 

私は家が大好きで休日は引きこもっており、漫画や本、ゲーム、資格の勉強など1日中家から出ないことが殆どです。

 

私の上の部屋はちょうど2部屋をぶち抜いて広い作りになっている部屋で家賃も他より高い設定でした。


3月のある休日の土曜日にゴロゴロ寝ていると「ガタガタ、ゴンゴン、ギーギー、ガーガー」ととんでもない音が鳴り始めます。しばらく我慢していましたが鳴り止みません。時間は午前8時過ぎです。

 

休みの日の朝早くからふざけんな!と思いました。

 

マンションの階段を通って上の階に行き工事をしている業者さんに話を聴くと新たに引っ越して来る人の依頼で大幅なリフォームをしているとのこと。

 

「土曜日の朝早くから勘弁してほしい、あなたも私の立場ならどうですかね?」と言うと困った顔をして私には権限がないので…とのこと。まぁそれもそうかと思い1階に行くと掲示板の目立たない所にリフォーム工事のお知らせがありました。

 

そこに施工責任者の連絡先があったため電話をします。

「今日はもう始めているので我慢しますが明日以降は平日だけにしてもらいたい。限度を超える騒音で気が狂いそうなんで」と伝えました。

 

施工主は渋々了解の感じで家主に連絡するとのこと。その日は部屋に一旦戻って支度をして夕方まで外出する羽目になりました。

 

翌日曜は工事なし。

 

しかし次の土曜日はまた工事。一応音には気を付けて出来るだけ音がならない作業をしているようでしたが30分に1度くらいの間隔で激し目の音が響きました。「ガンッ」、「ドンッ」等と。工期的に土曜も作業をしたいけど下の階がうるさいから気を付けてやるという方針のようです。

 

イラつきましたが我慢することにしたのです。

それから1か月程経ったことろに家主が引っ越してきました。


引っ越してきてから2日ほどは深夜4時頃までガタゴト、ドタバタ、ゴンゴンと激しく歩いたり物を落としたり、物を動かす音がしました。

 

またまたイラつきましたが引っ越してすぐはやむ無しでお互い様だなと思い我慢したのです。


しかし、その後も毎日22時頃〜午前4時頃までリフォーム工事の時のような物音ではないものの騒音がします。

 

それは「ドンドンドン」、「ガタガタガーーー」、「カランコロン」等と バリエーション豊富な音です。

 

なぜ?毎日?こんな遅くから朝方まで?何の仕事だ?そんなにやることあるかね?と疑問の「???」が止まりませんでした。

 

またある時は夕方頃ではありましたが道路工事のドリルかのような「ガリガリー、ゴリゴリー、キュイーン」という爆音が響いた事がありました。

 

本当にふざけるなよ?と思い上の階に行こうとすると家主と業者の話し声が聴こえてきたので部屋に戻りました。


この時は開かなくなった金庫を破壊していたとのことでした。

「金庫?破壊!?」と思いましたがいつまでも続いたのと来てくれた「お◯わ◯」さんが超ポンコツだったので出掛けることにしました。

 

ある程度はお互い様なので我慢するしかないですし徹底的に静かに暮らしたいなら超田舎に行くかめちゃくちゃ稼いで防音をしっかりしまくるしかないとは思っています。

 

しかしこの上階の人は半端ではなかったです…

 

 

■対処方法
騒音が気になり始めてからネットやYouTubeをみて対処方法を探しました。

 

見つけた中で試したのは次の5つです。
ノイズキャンセリングのイヤフォンを買って映画を観たり音楽を聴く
②射撃に使う際の防音耳当てを買って着けておく
③管理会社に電話をして対応してもらう
④管理会社に電話して掲示物で警告してもらう
110番に通報する

 

①と②は多少の効果はありましたが飽きますし耳は痛くなるし「そもそも何で俺が高いお金で対策グッズを買って我慢をするのか?」という憤りが芽生えて長続きしませんでした。

 

③と④もすこーしの効果で改善はされませんでした。これはマンションによるかと思います。私がいたマンションは分譲タイプで部屋毎に管理会社が異なる上に管理会社と管理人も違って居るという特殊な感じで家主に対しても力が弱かったのです。対応してくれた何人かの方がそう言って嘆いていました。

 

1番効き目のある⑤について基本は我慢する生活の中で金庫の時を含み3回来て頂きました。しかし波はあるものの引っ越す直前まで深夜の騒音はなくならずでした・・・。

 

 

■お◯わ◯さん出動
上記に記載の通り国の力に頼ることにしました。ネットにも自分で行くのではなく110番を推奨する記事が目立ちます。共通しているのは自分で行くのはNGということでした。こんなことでお願いするのは申し訳ないと思いましたが余りにも酷かったので頼ることにしたのです。


110番をすると「事件ですか?事故ですか?」と聴かれます。事情を簡単に伝え住所の確認、部屋の確認で出動という流れです。


ここでは3回来て頂いた「お◯わ◯」さんについてそれぞれのエピソードをご紹介します。

 

①1回目は気遣いが出来るベテランさん
インターホン越しに上階に注意したようです。音が収まりました。そして私の部屋のインターホンが鳴りました。私はお礼も兼ねて1回に行きました。
すると「お◯わ◯」さんは「問題の部屋の家主は騒音の常習ですね。恐らく。普通夜中に私のような職業の人間が来たら焦ります。しかし全く焦らずに騒音は身に覚えがないと言い切ったので」

 

「お◯わ◯」さんは私に優しい口調で「しばらくは止むと思いますが、またうるさくなったら遠慮しないで呼んでください」と言ってくれました。

 

本当に困っていたので頼りになるなと感激しました。

 


②2回目は気遣いが出来て熱い中堅さん
この方も1回目と同じ方式でインターホンを押して状況を報告してくれました。私は再び直接お礼とお詫びをするために1階まで行きました。

 

この方はめちゃくちゃハイパフォーマーでした。絵に描いたようなカッコイイ「お◯わ◯」さんでドラマとかに出てきそうな対応でした。


110番をして来てもらったことにお礼とお詫びをする私に対して「いつでも何回でも呼んでください。常識破りな事をして人に迷惑をかける奴を野放しには出来ません。皆さんが安全で過ごしやすい環境を守るためな我々がいるんですから。あなたが謝る必要なんてないんです」と。男前すぎて惚れそうでした。

 


③3回目はどこの世界にもいるポンコツ2人組
この3回目は前述の金庫の時に110番しました。
インターホンが鳴り出るとエントランスではなく部屋の前にいました。
上階の業者や家主がいる数メートル先でインターホンを押して大声で私に説明をする2人組。

 

1人は50代中頃、1人は40代くらいの2人組です。110番した際などは通報者を守るためにこういう行動は絶対にしないはずです。

 

しかも人の感情を逆なでする発言をしてきました。
「まぁね、皆それぞれ何かを我慢して生活してるんだから、あなたも我慢しなさいよ」
「上の階の人だって金庫が壊れて困っているんだからしょうがないでしょ」
「こういうのでね通報されてもね、もっと大事なことがあるからね」


50代中頃の人が高圧的に私に言い、もう1人の40代くらいの人は1歩後ろでヘラヘラしていました。

 

この3回目で限界を感じて以降は呼ばなくなりました。

 

どこの業界でもピンキリですが3回目は本当に酷かった。

 

20代前半の時に車を運転していると渋滞に巻き込まれて前方を見るとパトカーがありました近くにいた警察官に「すみません、事故ですか?」と聴くと「お前には関係ない。早く行け」と言われたことがあります。

 

口の聴き方がなってなさすぎる高圧的&感じの悪すぎる人でした。殆どの人が危険を恐れず真面目に励んているのにこういう人のせいで全体のイメージが悪くなるのを理解してもらいですね…。

 

 

■住宅密集地にて
先月くらいの話ですが用事があり自宅から4つ先の駅に出掛けた時の事です。

アパートやマンション、一軒家が軒を連ねる道を歩いている先の方からマイクを使い何かを訴えるような声が聴こえました。時間は19時過ぎで暗かったので「近所迷惑だな?集会か?」等と思っていました。

 

しかし進んでも人だかりはなく「あれ?」と思ったその時に「くれないだーーー!!」と某有名ロックバンドの歌声が背後から聴こえて来たのです。

 

「嘘だろ?え?」と思い少し引き返して歌声か聴こえる方に歩くと発声源は2階建てのアパートでした。

 

そのアパートの1階の一番道路側の部屋から大爆音で「紅」が聴こえて来たのでした。しかもジャイアンみたいなクォリティで…。


私はあたりを見渡して「誰も何も言わないのか?」と思いましたが奇天烈過ぎて恐らく諦めているのでしょう。

 

とんでもないなと思いました。

 

 

■おわりに
20代前半で始めて1人暮らしを始めた時は両隣と下の階に地元の名物スイーツを持っていきました。持って行くとめちゃくちゃ不審がられてドン引きされた記憶があります。

 

都会の人は冷たいな…と思いました。

 

本題とはズレますが私の部屋は15年で3回管理会社が変わりました。
最初の管理会社は渋谷の道玄坂沿いにあり事務所に入ると派手な服装の若い女性が沢山いてペチャクチャと会話をしていました。私の対応をしていた社員の人はその女性たちを全く意に介さず、一応スーツは来ているもののワンパクなオーラが出ていました。都会はこうなのか?と思いつつ手続きをして帰りました。

 

2社目は郵送の手続きだけで3年くらいで変わりました。

 

3社目は大手の管理者会社でした。引っ越し前にAmazonで掃除用品を買いまくって出来る限り掃除をしましたが壁紙は一部破損しているし通気口も壊れていて長年の積み重ねで取れない汚れもありましたが最低限の敷金しか引かれませんでした。

 

そして引き渡しの日、確認に来た管理会社の方から「15年もありがとうございました」とお礼を言われ感激と寂しさと悲しさがこみ上げてきました。


コンビニやスーパーが近い、ほか弁が近い、病院が近い、駅から近いなどなど人によって優先順位は異なると思いますが家大好き人間の私は隣人大事!

 

でも内見では見抜けないですね…、騒音がする時間もバラバラでしょうし…。

 

これから引っ越しをされる方が騒音被害に遭われませんようにm(_ _)m