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"ネタバレ"『第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記』最新"3巻"の感想

 

『第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記』の最新"3巻"が2024年8月25日に発売されました。


本作は魔王の子供が主人公で主に魔族視点で描かれているためエグい、ちょいエロなどの場面があります。


苦手な方はご注意ください。私も得意ではないのでそういう時は飛ばしてます・・・。

 

万人受けするタイプではないかもしれませんが面白い設定、魅力的なキャラでレビュー評価は4.7(8月27日時点)と高いです。もちろん私はお気に入りの作品です。

 

ネタバレを含みますので閲覧注意です。

 

 

■『第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記』とは?
人間と魔王軍が争う世界、主人公のアレクは可愛い幼馴染や優しい両親、温かい村人に囲まれて生活していました。


そんな日がずっと続くと思っていた矢先に通称「闇の輩」(闇のともがら)と呼ばれる魔王軍が攻めてきたのです。


圧倒的な武力の前に次々と殺されていく村人、幼馴染の美少女はゴブリンに捕まりアレクの目の前で・・・。


厳しくも優しかった父も殺され、優しかった母は自分を庇って背中にいっぱいの矢を受けて殺されてしまいます。

優しかった村人は皆殺しにされ、生き残ったのはアレクだけでした。

そして高笑いする魔族の姿。

 

アレクは復讐を誓いました。何年かかっても全てを捨てても「この世全ての闇の輩を俺が殺す」と。

 

そして20年。

勇者となったアレクはドラゴンに乗り仲間達と魔王城急襲作戦に参加しています。
この作戦に参加しているメンバーは全員が生きて戻るつもりはなく、全員必死かつ必殺の覚悟でした。

 

多くの仲間の犠牲を経て魔王「ゴルドギアス・オルギ」の元までたどり着いたアレク。
戦いの最中、幼馴染の笑顔が頭によぎります。

 

しかし・・・。ボッコボコにされ殺されてしまいました。


本作の素晴らしいところはココからです。

弱かった時に魔王軍に蹂躙され復讐のために旅に出る、幼い時に殺されて転生して復讐するという設定はあるかと思います。

 

しかし本作はあろうことか仇敵である魔王「ゴルドギアス・オルギ」の子供、魔王子「ジルバギアス」として転生するのでした。

 

魔族として生まれ変わったアレク(ジルバギアス)は改めて復讐を誓います。

 

人間勇者アレクとしての記憶を持ち魔王子となったアレクは復讐のために力を蓄えようとしますが簡単にはいきません。


第七王子であるため他の王子との継承争い、この世界での母も含む魔王妃たちの勢力争い、人間勇者として人間のために魔族を滅ぼすことを改めて誓ったアレクですが今はまだ全く力が足りていません。


しかも魔族して振舞わねばならず人間を殺すなど嫌なこともしなければならないのです。

 

そうして魔王子として生活しながら力を蓄えていくジルバギアス(アレク)は「魔界に入り魂の器に悪魔を受け入れる」という通例行事にのぞみます。

 

殆どの魔族が小悪魔と契約、一部の優秀な者は上級悪魔と契約する中で数奇な運命のジルバギアスが契約したのは悪魔の神である「魔神」でした。

 

しかも禁忌の魔神という掟を破れば破るほど強くなる魔の神。

この「禁忌の魔神」は「アンテン・ディクシス」と言います。

出典:第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記「2巻」

「魔神」は悪魔の中でも権能を極め果てへと至った超越者であり数多の悪魔の頂点として魔界に君臨する存在です。

 

見た目は幼い美少女ですが、めちゃくちゃ強くてめちゃくちゃ恐れられています。そしてめちゃくちゃ変態です・・・。禁忌を犯す魔神なので。


ジルバギアスは人間から魔族となり、親や同族を皆殺しにして復讐を果たそうとしている自分にはピッタリと思い契約するのでした。

 

圧倒的な魔王の強さにここからどう対応していくのか?
6人の魔王子たちをどう攻略していくのか?
魔王に気に入られるため子育てに奮闘する母はどうするのか?

 

画がうまく、設定もよく見応えがあるオススメ漫画です。

 

 

■最新"3巻"の感想
3巻では主に3つの出来事がありました。
①捕虜となった人間の戦士と闘う
②魔王、魔王子と会う
③捕虜となった聖女と会う

 

①捕虜となった人間の戦士と闘う
ここでは人間アレクとして葛藤しますが、今この人たちを救っても人間全員を救えないと覚悟を決めて殺します。
そして殺した人間達の骨で武器を作り更に復讐の温度を高めていきました。

 

②魔王、魔王子達と会う
人間を殺すという成人式?七五三?的な催しを終えたジルバギアスは定期的に開かれている魔王と他の子供達とのランチに呼ばれます。そこで出会った「第四王子”羨望”のエメルギアス」は故郷を襲い高笑いしていた魔族でした。
ブチギレるジルバギアスを止めたのは自分の中に入り込んでいる禁忌の魔神アンテン・ディクシスでした。

 

③捕虜となった聖女と会う
かつて仲間だった聖女が生きていると知ります。
人間だった時の最後の戦いである急襲作戦時に捕虜なり今も生かされていたのでした。
3巻は聖女の所に行ったところで終わります。

 

3巻は他の魔王子達との邂逅、魔王とのコミュニケーション、聖女との再会と物語が動きました。


4巻が楽しみな終わり方です。

 

 

■おわりに
読み始めた当初は予想だにしない転生先で「アっ」と思いました。


人間→魔族の王子で仇敵の子供になるという運命。

 

また禁忌の魔神は1巻の冒頭にも出てきており、この部分はどういうことなのか気になりますね。

 

可愛かった幼馴染は可哀想ですし、捕まっていた聖女もお察しですがそういうエグい所以外は面白いです!

 

もし気になった方がいたら読んでみて頂けると嬉しいです。