『お気楽領主の楽しい領地防衛』の最新"6巻"が2024年8月25日に発売されました。
クラフト系、街づくり系、領地運営系の異世界漫画は多いですが2024年8月27日時点では本作が一番安定していると思います。次点で「大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ」(4巻まで発売)もお気に入りです。
殆どの場合、【名門貴族の子供で戦闘系のスキルを期待されるも「物づくり系」の意味が分からないスキルを授かる→兄弟から蔑まれ父から追放される→廃村や人が住めない僻地に行く→人柄や素質を見抜いた執事や騎士が付いてくる→物づくりスキルでとんでもなく発展させる→発展に伴い人口が増える→建物や食べ物につられて英雄が集まる→実家は廃れていく→ざまぁ】という展開が多いですね。
本作は綺麗な画、ザ主人公のヴァン、分かり易い展開からレビュー評価も高く5点満点で4.8と高得点です(8月27日時点))
ネタバレを含みますので閲覧注意です。
■『お気楽領主の楽しい領地防衛』とは?
ブラックな環境で働いていた主人公はある日疲れて寝ると目を覚ましたのは異世界でした。日本人だった時は30歳近い年齢でしたが、この世界では侯爵家の四男、2歳、名前はヴァンです。
優しい長男と違い次男と三男はヴァンのことが嫌いなようです。
前世の記憶を持つために子供らしからぬ言動や態度で期待されて育ちますが8歳の鑑定の儀で不幸が・・・。
生産魔術を授かり四元素魔術のどれにも適性がなかったです。
これにより落第者の烙印を押され激昂した父に殺されかけますが長男ムルシアが庇い辺境の領主にすることを進言しました。父はこれを了承します。
父や次男と三男が出て行ったあと幼いヴァンに跪いて詫びる長男。救うためには辺境の領主という過酷な方法しかなかったと謝ります。もちろんヴァンは長男に怒っているわけもなく感謝するのでした。
更にもともと貴族として生活したくなかったヴァンは辺境への引っ越しをラッキーと考えます。そして持前の性格の良さと生産スキルで住みやすい場所を作ろうと思うのでした。
追放の日、以前に虐待されたいたのを助けたことでヴァンのお付となった奴隷のカムシンを伴い出発しようとします。
ところが、
・専属メイドのティル
・執事長エスパーダ(無口、厳格、鬼、優秀、強い、チート)
・侯爵家最強の騎士で副団長のディー(強い、熱男、筋肉、おバカ)
が無理やりついて来ることになりました。
執事長エスパーダと副団長ディーは超優秀。特にエスパーダはチート級の優秀さです。この人たちはヴァンの人柄に惹かれたりヴァンの優秀さに惹かれたりで付いて行くと決めていたようです。
侯爵家すると追放なのですが、超優秀な家人が付いて来るわ、街の人たちは名残惜しそうに馬車を見送りながら大声援を送って来るわで慕われまくっています。
辺境までの護衛に雇った冒険者(優秀)たちも道中でヴァンの人柄に惚れてヴァンが治める領地に留まります。
そうして辿り着いた領地では王城より優れた門を一瞬で作るわ、建物や水路、ドラゴンも倒すバリスタなどサクサク作りまくり。
優秀な人材が集まりまくって希少な魔物を狩ることで素材は高く売れるし、お肉は美味しいし、農作物は育つし、どんどん人口は増えるし。
読みやすく見ていてワクワクする展開が多いオススメ漫画です。
■最新"6巻"の感想
ヴァンの領地にダンジョンが見つかったことで冒険者が大挙してやって来ます。
この冒険者たちのために新たな施設、ダンジョン攻略を楽にする施設をヴァンがサクサク作っていきます。
途中でヴァンに無礼な口をきいた冒険者はディーに詰められ死にかけました(笑)
また別でエスパーダに詰められた冒険者も死にかけています(笑)
4巻のドラゴン退治で共闘した超絶美人&チート魔術師のパナメラ・カレラ・カイエン子爵の推薦により男爵になったヴァン。
更なる街づくり、領地の拡張のためには人手が必要でした。
そんな中で懇意にしている商人が大量の奴隷を買ってきました。
奴隷たちはここでも重労働を課されると思っていましたが、温泉、豪華な食事、清潔な服に家と至れりつくせり。
また1人ずつ面談をして適正と本人の希望から任せる仕事を割り振っていきます。
こうして更なる発展に歩み始めたヴァンの領地。
6巻の最終ページは王様がヴァンに会いに来ようとしている見開きで終わりました。
この王様は実力主義で超優秀な王様のようです。恐らく7巻ではヴァンの領地を見て驚きまくって高評価という流れかなと思います。
次巻が早く読みたい展開です。
■おわりに
「物づくり系」、「生産系」スキルを題材に街づくりや領地運営の漫画は増えています。しかし良作であっても1巻が最高点で巻を追うごとに減点されて10巻以上続くのは稀な印象です。ほとんどは5巻以内かもしれません。
そんな中で6巻の本作は次巻が楽しみな終わり方をし、ここまで実家との確執や争いは出て来ていません。
7巻は王様とのコミュニケーションで胸熱展開な予想ですが、その後はどうなるのか?楽しみです。
もし気になった方がいたら読んでみて頂けると幸いです。