2024年8月7日に1巻が発売された『忍者の騎士』1巻の”ネタバレ”感想です。
”ちょっと”オススメ漫画とあえて記載しているのは「オススメですよ」、「ぜひ読んでください」とまでは言えないからです。
個人的には気に入りましたが「ん?」と思う所もあり手放しでオススメっ!!とは言えません。
ただし数えきれない程ある異世界系漫画の中で次巻が出たらとりあえず買うと言える漫画は多くないので記事にすることにしました。
買うか悩んでいた、試し読みの範囲で分からなかったと方の参考になれば幸いです。
ネタバレを含みますので閲覧注意でございます。
■『忍者の騎士』1巻の”ネタバレ”感想
幼少期からの厳しい修行の末に高い身体能力と様々な道具を駆使して主に諜報活動などの隠密に重きを置きながら任務を遂行する忍者。一方、戦闘を得意と騎士。これが合わさったら強いよね?という物語です。
主人公の内藤はある任務でサン王国の騎士団に潜入します。
そこで出会った小隊の教育係であるセーラのことを気に入っているようです。
(恋愛的な意味ではなく自分の隠密を見抜くので興味がありつつほっとけない的な感情)
内藤は忍者の里で最高位である上忍の中でもズバ抜けた能力の高さでした。
この世界では魔力量を示す斑点の数で力量を測ります。
一般人は~2個
セーラは15個
下忍は30個
騎士は~50個
中忍は50個
最強の騎士である剣聖も50個
上忍は80個
そんな中で内藤は108個です。普段は顔料で隠して12個のふりをしています。
これは歴代上忍の中で一番の魔力量でした。
本来であれば騎士が隊単位で討伐するドラゴンを1人で倒したり、大量のレイスを瞬殺したり。
宝箱は鍵開けの技で自由自在、トラップは全て回避、隠密で敵の背後にいつの間にか移動。
攻略が難しいダンジョンもスイスイ進みますし、ボスモンスターもヘラヘラしながら倒してしまいます。
気が抜けたような顔、暇さえあれば木で出来たパズルゲームをしている、休日は寝転んでひたすらダラダラとポンコツに見えますが超絶強いのです。
また騎士団の寮の自室は自分用に劇的ビフォーアフターしまくっており、
・天井を下げて2階を作成、敵が侵入したら一網打尽も可能
・物入れは外部に繋がる隠し通路の入り口
・床には刀隠しという仕掛け
・壁にはどんでん返し
・見張りの穴
・本棚に見せかけた隠し階段
とやりたい放題です。
自由人で根暗でオタクでチートな主人公の内藤、正体がバレたセーラの前では無双しますが団員達には舐められています。
内藤とセーラの隊がドラゴンを討伐したことを知り、出る杭を打とうと視察にやってきた王国副騎士団長のシームラ。
この名前は完全に志村けんさんをイメージしています。
なぜなら作中で「シームラ 後ろ 後ろっ!!」というコマがあるからです。。。
シームラは副騎士団長で剣聖でした。
騎士の強さはランク付けがされており上から順に
剣聖
ソードマスター
ダイアソード
プラチナソード
ゴールドソード(セーラはココ)
シルバーソード
ブロンズソード
となっています。
騎士団で最上位の剣聖は騎士団長のイフルと視察に来ているシームラの2名だけです。
このイフルとシームラは悪役で色々と悪いことをしているようです。
ちなみに前述のとおり忍者の世界では中忍が魔力量50個で剣聖と同じである為その上の上忍であり、かつ歴代最強の内藤は108個と倍以上の魔力量なので剣聖を子ども扱いできる強さとなります。
出る杭を打ちにきたシームラはセーラを痛めつけようとします(ドラゴン討伐はセーラの手柄にしている)
立ち上がるセーラに強力な一撃をくらわせようとした時、内藤が間に入ってきて「俺にも稽古をつけてください」と言うのでした。
団員が見ているので「うわああああああ」と大袈裟に言ったり、倒れこんだりという演技をしますがもちろん効いていません。
煙玉で目くらましをして剣聖をボコり始めます。
しかし煙がなくなって来たところで下手な演技をしてヤラレタふり。
悪者の剣聖に強いことがバレてもよいのか?と思いきや「あほう薬」というアホになってしまう薬を飲ませて記憶を改ざん。
剣聖は見事にアホになり誤魔化すことができました。
そうして正体を知っているセーラとコミュニケーションをとりながら任務を遂行するために次のダンジョンへ向かいます。
■おわりに
手放しでオススメしないのはシームラみたいなキャラ、頻度の高いギャグが理由ですが全体的に面白いですし個人的には次巻も確実に買う作品です。
忍者そのものが異世界で活躍するのではなく忍者が騎士として活躍するのは目新しいかなと思います。
表紙やタイトルで気になったけど買うのは迷っているという方などの参考にされば幸いです。