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漫画『スキルがなければレベルを上げる』最新”10巻”の感想

2024年8月9日に『スキルがなければレベルを上げる ~99がカンストの世界でレベル800万からスタート~』の10巻が発売されました。


ギャグ多めで、まぁまぁ激しめのツッコミが頻発する本作ですが、お気に入りの漫画です。

 

最新の10巻について”ちょっとネタバレ”を含む感想を書きたいと思います。

 

■超ざっくり『スキルがなければレベルを上げる』とは?
スキルで人を格付けする世界で冒険者を夢見る主人公のリューヤは、教会で「スキルなし」と判定されてしまいました。


一方、幼なじみできつも一緒にいた3人の友達は、それぞれ「魔法適正最上位の大賢者」、「希少なダブルスキル」、「勇者も可能な特殊スキル」を授かります。

 

そして友達だと思っていた3人からも蔑まれてしまいます。

 

更にスキル選定をした使徒からは「スキルがなければレベルを上げればいい」と考えるかもしれませんが、それは幻想である。そもそもスキルがないのにどうやってレベルを上げるのか?と言われてしまいます。

 

努力家で性格の良いリューヤはそれでもめげずにレベル上げに励みますが、最弱モンスターすら倒せません。

 

そんな時に突如空が割れて現れたのが青い竜でした。


この竜に修行をしてもらったリューヤはレベル8,347,917(834万)というバカみたいなレベルになります。

 

この神のようなレベルになったリューヤは次々と偉業を成していくという物語です。

 

1巻では超希少な「錬金王」というスキルを授かったがために売られてしまった「ノエム」という美少女を助けて仲間にしたり、通常世界で最上位の存在とされている超越者「魔神霊」レベル59,845のアビニオンを下僕にしたり、初ダンジョンでレアモンスターやレアアイテムをゲットしまくったり、有望な若手騎士を素手で完封したりとやり放題。

 

それもその筈。この世界ではレベルの上限が決められていて、
「人間」は勇者でも何でも99が上限
超越者で人間を家畜と思ってさげすんでいる「魔族」は999が上限
超越者で魔族から神と崇められ魔族を下僕にしている「魔神」は9999が上限
地上の超越者の頂点で魔神の上位互換にあたり世界に18体しかいない「魔神霊」は99999が上限
なのです。

 

しかしリューヤに修行をつけた青い竜は、この超越者達の更に上に大超越者「八龍 四元 二極」と言われる存在で現世の外ある隔絶された高次元に棲んでいる存在でレベルの上限は1000万なのでした。

 

こうしてリューヤは、魔族や魔神が普通の人間なら絶望しかないレベル差と凶悪なスキルでマウントしてきても、余りにも高すぎるレベルで無双していくのでした。

 

何しろレベル差がありすぎるので、魔族の貴族である猛者が絶対零度みたいなスキルを使ってきても「強い気持ち」や「身体をこする摩擦」だけで跳ね返してしまいます。

 

また1巻でリューヤに救われて以来、心酔しているノエムは錬金王というスキルを持っているため、超希少なアイテムをポンポン作ります。

 

今のところ登場した敵キャラで最もレベルが高かったのはアビニオンの6万弱です。リューヤは100倍以上ですね。


主人公リューヤの性格がとてもよく、圧倒的な無双でも楽しめます。

 

ギャグ多めで、激しめのツッコミが入るので好みは分かれるかもしれませんが、私はお気に入りの作品です。

 

 

■10巻の感想
魔神と手を組み、世界の利権を自分たちだけの物にしようとしている教会。


企みに気づいた人々は連合を組んで教会征伐を決意します。
王様よりリューヤとノエムに特別任務の依頼がありました。


現在、連合派でも教会派でもない魔法学院の面々を味方に引き入れてほしいというものです。

 

この魔法学院はスキル至上主義の世界で、最上位のスキルが得られずに教会に見下され魔法を極めようとしている人たちが集まっています。

 

魔法学院に生徒として潜入する2人。幼馴染との再会、王とも知り合いらしい癖の強い院長、最終ページでは新たな魔神も登場しました。


続きが気になる終わり方です。

 

相変わらず、何かをモジったようなネーミング(潜入する魔法学院はポクビーツ魔法学院)やちょいちょい入るギャグと楽しませてくれました。

 

色々やんないでリューヤが一気にぶっ飛ばせばよくない?と思いますが、それだとすぐに思ってしまいますね・・・。

 

画やコマ割りは好みが分かれる所ですが、次々に強者を倒したり、超越者の魔族や魔神霊を下僕にしたり、自分を神だと思っている魔神相手に無双したりと楽しめる作品です。

 

 

■終わりに
面白いけどレベル差がありすぎて早く終わるか?と思いきや10巻まできました。


どんどん可愛くなるレスレーザ、サイコ感が強まるノエム、ユーモアが増えた王様と色んな意味でキャラクターも成長しているようです。

 

お気に入りのキャラはノエル、レコリス(サムネのシーンは特にお気に入り)には笑わせて頂きました。

 

もし気になった方はまず無料などで試し読みをしていただけますと幸いです。