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漫画『片田舎のおっさん、剣聖になる』最新”6巻”のちょいネタバレ感想

『片田舎のおっさん、剣聖になる ~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』の最新巻である「6巻」が2024年8月6日に発売されました。

 

6巻がめちゃくちゃ面白かったので、ネタバレを含む感想について書かせて頂きます。

 

やべー、6巻面白い!!と思ったらレビューも4.7(ebookjapan2024年8月8日時点の評価)で高かったです!!

 

ネタバレを含みますので閲覧注意です。

 

■超ざっくり『片田舎のおっさん、剣聖になる』とは?
作画の乍藤和樹先生、原作の佐賀崎しげる先生、鍋島テツヒロ先生の作品で6巻まで出ています。

 

田舎で剣術道場の師範をしているベリルは謙虚で剣一筋の男。自己評価が以上に低く、日々鍛練に励んでいました。


そんな時に子供時代にベリルの道場に通っていた女性がベリルをスカウトにやってきます。


王国最強の騎士団の剣術指南役になってほしいと。

 

恐れ多いと乗り気ではないベリルですが、弟子の圧に負けて引き受けることに。
案の定、騎士団員には歓迎されていませんでしたが、実力を示していきます。

 

この手の漫画の場合、本当は弱かったりする作品が多いので「ベリルは謙虚だしビビってるし弱いけど何かの力で切り抜けるのか?」と思いきや本当に強かったです。

 

そして冒険者の最高位である「ブラックランク」である元弟子にも勝ちます。
育てた弟子が大成しているだけでなく、ベリル自身も現役バリバリで強いんです。

 

また史上最年少で騎士団長になったアリューシアが良い子。
片田舎で燻っていたベリルに陽の目をあてたいと無理やり引っ張ってきて、周囲に宣伝します。ブラックランクの冒険者スレナも同様に良い子です。

 

弟子たちは皆ベリルにお世話になっていて慕っているのですが、主人公サイドのキャラが良い子だっかりでストレスなく読めます。

 


■6巻の感想
サルネオネ司教という人攫いをして上に、ゾンビを作っている悪者を追いかけてバルトレーン教会の教会騎士たちとバトルになります。この教会騎士達はサルネオネ司教が独自に集めた私兵で教会騎士団よりも強いのです。

 

この6巻では3つのバトルがあります。
このバトルがどれも素晴らしい。

 

1つ目はフィッセル 対 ウロ
ベリルの弟子で剣術の腕もありながら魔法師団のエースというエリートです。
ウロはシスターのような風貌ですが、ちょっと頭がぶっ飛んでいる子です。


あとバトル中にいつの間にか胸付近がはだけてました・・・。どこではだけたのかは不明。

 

剣術と魔法を組み合わせた戦術でフィッセルが勝利しました。

 


2つ目はクルニ 対 ロバリー
活発系の可愛い女の子ですが怪力です。
ロバリーは剣士には2種類いると言います。


生きるために剣を選んだ剣士はロバリー自身を含むこっち側、剣そのものが生きる目的になっている剣に魅入られた人はベリルやシュプール、アリューシア達であっち側だと。


こっち側なら勝てるという雰囲気のロバリーでしたが、クルニは可愛い顔をしてあっち側でした。

 

このこっち側orあっち側という考え方と表現するコマが良かったです。

 

普通に闘っても強いロバリーですが、楽して確実に勝とうとするため毒を使います。しかし怪力で気合が入っているクルニはものともせずに向かって行き倒します。

 

クルニの勝利です。

 


3つ目はベリル 対 シュプール
遂に完成したゼノ・グレイブル(グリフォンの亜種的な魔物でベリルとスレナの2人がかりで討伐)の剣をもったベリルの初戦闘です。


このバトルシーンではシュプールの回想シーンがあります。

 

敵側にも理由がある物語って深くて面白いんですが、ほぼ間違いなく悲しい過去なんですよね・・・。


シュプールも悲しい過去でした。教会騎士ばかりを狙う連続殺人鬼で「騎士狩り」と呼ばれています。

 

しかし理由がありました。

 

15年前に貴族に助けてもらい、そのまま世話になることになったシュプール
貴族の娘は天真爛漫で何かとシュプールに付きまといます。
そして貴重な治癒のスキルを持っていました。貴族の娘ラフィはシュプールと結婚すると言います。


順風満帆なシュプール、しかしラフィの治癒のスキルを狙ったものの協力を拒否された教会の幹部が騎士団を使って屋敷を襲いラフィを殺してしまいました。


これによりシュプールは教会騎士を狙うようになったのです。

さらに死者蘇生を研究しているサルネオネ司教に与したのでした。

いや悲しい。どこか掴めない、いわゆる強キャラでしたが、悲しい過去でした。

 

バトルは緊張感漂うボス同士の一騎打ちでしたが、ベリルの勝利となりました。

しかし、勝利して次に進もうとしたところで意識を失うような描写があり、6巻が終わりました。

 

本作は毎回、続きが気になるぅーーーという終わらせ方をしますね(^^;)

 

また巻末オマケとして、ベリルが実家の道場で師範をしていた時に道場破りが来たというエピソードが掲載されています。

この道場破りはファイアーエムブレムナバールみたいな長髪でザ剣士という見た目です。

相当に強いようで、ベリルの道場に来る前にも腕自慢を倒したようです。

そしてベリルの道場では田舎であることや、ベリルの風貌、謙虚さから舐めてかかりますが例によってボコられます。

 

見応えのあるバトルシーン、考えさせられる展開、テンポのよい進み方とレビュー評価4.7も納得の面白さでした。

 


■終わりに
今月はまだ8日だというのにもう30冊も漫画を買っていました。ちょうど30冊・・・。

面白い漫画が出るのは嬉しいけど、買い過ぎてます。

 

別記事でも書きましたが、剣士好きにはたまらない漫画ですね。

ファイアーエムブレムではタイトルによって剣士系が弱いですが、ソードマスターは必ず一軍に入れます。

今年発売したswitchソフト「ユニコーンオーバー」ではメリザンドとリアを常に主人公パーティに入れていました。剣士弱かったけど・・・。今はアップデートで改善されたのかもですが、最初は弱かった・・・。


本記事は、そんな超漫画好き&剣士好きな私が超オススメする『片田舎のおっさん、剣聖になる』6巻の感想でした。


読んだことがない方はぜひお試しください。